●当館入手の最新情報によれば,29日(月)午後,イスラム教シーア派集団(IMN:Islamic Movement in Nigeria)が,衝突を繰り返しつつ,首都アブジャ中心部を目指し移動を続けており,軍・警察が出動している模様です。軍・警察が発砲しているとの情報もあります。
●IMNは過去にもたびたび,首都アブジャ中心部を含むFCT域内において,ザクザキ氏釈放を要求する示威行為を起こしており,治安部隊との衝突もしばしば発生していること,IMNが抗議声明の中でアルバイーン(30日)期間中に再び行動を起こす可能性に触れていることなどからも,今後の推移を注視していく必要があります。
●現状は予断を許さない状況ですので,皆様におかれては,最新の関連情報の入手と身辺の安全確保に努めていただくようお願いします。
1 当館入手の最新情報によれば,29日(月)午後,イスラム教シーア派集団(IMN:Islamic Movement in Nigeria)が,カドゥナから首都アブジャまでの間の何箇所か(Karu, Kugbo, Abacha)で軍・警察との衝突を繰り返しつつ,KubwaやKaru方面から首都アブジャ中心部を目指し移動を続けている模様です。軍・警察は右移動を阻止すべく出動しておりますが,軍・警察が発砲しているとの情報もあり,予断を許さない状況です。当該区域から首都アブジャに至る範囲においては,本件が沈静化するまでの間,進入を回避してください。
2 本件に係る経緯は以下のとおりです。
(1)報道によれば,27日(土)午後3時頃,アブジャ・カドゥナ間のFCT(Federal Capital Territory. 連邦首都地区)区域内のZUBA橋において,IMN(長期拘留中の同派指導者ザクザキ(Zakzaky)の即時釈放を求めているシーア派信者から成る組織)が違法な道路閉塞を準備中だったところ,それを排除しようとした軍(※弾薬とミサイルを運搬中)に対しIMN側が強く抵抗し,軍に対し投石などを行い,軍車輌のフロントガラスが破壊されました。
(2)さらにIMN側が弾薬とミサイルを運び去ろうと軍警護部隊の制圧を試みたため,軍は発砲,IMN側に死者3名,軍側に負傷者2名が発生したとの記述もあります。
(3)現在,本事案発生時に封鎖中だったアブジャ=ZUBA橋間の通行は正常化している模様です。
(4)他方,IMNは29日(月)に本件に対する抗議声明を発し,平和的な態度に終始していたIMN活動家に対し軍は一方的に暴力行使した,と政府を激しく非難するとともに,神聖な「アルバイーン」(Arbaeen. 30日に行われるシーア派の宗教行事)を汚す政府の行為は到底赦されざるものであり,同期間中に何が起ころうともすべて政府の責任である,との警告を行っています。
3 IMNは過去にもたびたび,首都アブジャ中心部を含むFCT域内において,ザクザキ氏釈放を要求する示威行為を起こしており,治安部隊との衝突もしばしば発生していること,IMNが抗議声明の中で「アルバイーン」(30日)期間中に再び行動を起こす可能性に触れていることなどからも,今後の推移を注視していく必要があります。
4 皆様におかれましては,今後,最新関連情報の入手に各々お努めいただくとともに,アブジャ・カドゥナ間の交通路のほか,首都アブジャ中心部においても,身辺の安全確保に努めるようお願いします。
(現地在外公館連絡先)
◯在ナイジェリア日本国大使館(領事班/警備班)
電話:090-6000-9019 または 090-6000-9099
※国外からは(国番号234)90-6000-9019 または 90-6000-9099
夜間緊急連絡用電話:080-3629-0293
※国外からは(国番号234)80-3629-0293
ホームページ: http://www.ng.emb-japan.go.jp/j/
電子メール : visanigeria@la.mofa.go.jp
(了)