平成29年10月〜12月の治安情勢

 平成29年10月から12月までの間におけるバイエルン(BY)州、バーデン=ヴュルテンベルク(BW)州の治安情勢について、メールマガジン第498号によりお知らせいたします。

1.犯罪発生状況

 BY州、BW州は、犯罪統計上、ドイツ国内で最も安全な地域と言われています。平成28年中の人口10万人当たりの犯罪発生件数は、ドイツ全土7,161件、BY州4,785件(16州中最も少ない)、BW州5,390件(16州中2番目に少ない)でした。

 他方、昨年中、銃乱射、車両突入等6件の無差別襲撃事件が発生しており、今後についても、イスラム過激思想に感化された若者によるテロ、薬物乱用者・精神疾患者による無差別殺傷事件等の発生が懸念されます。

2.無差別襲撃事件発生状況

 10月21日(土)午前8時半頃、BY州ミュンヘン市街地の広場等において、ドイツ国籍、33歳の男性1人が通行人にナイフで襲い掛かり、8人に軽傷を負わせました。犯人は、傷害、窃盗等の前科を有するホームレスで、警察の監視対象者であったとのことです。本件にテロの背景はなく、精神疾患に起因する単独の無差別襲撃事件であったと見られています。

3.テロ関連事件被疑者の逮捕状況

 12月19日、BW州カールスルーエにおいて、テロを計画したとの理由で、ドイツ国籍、29歳の男性1人が逮捕されました。犯人は、平成27年にイラク渡航してイスラム国に加入し、武器の使用訓練を受けるなど、戦闘員として活動していたとのことです。その後、昨年7月にドイツに帰国し、カールスルーエスケートリンクの群衆に車両を突入させるテロを計画していたと見られています。

4.邦人被害にかかる事件事故発生状況

 BY州、BW州において、テロ・無差別襲撃事件等の邦人被害は認知していません。また、邦人を狙った重要凶悪事件の発生も認知していません。

 なお、一般犯罪では、電車、空港内における盗難被害(すり、置引き)を数件認知しています。

5.その他

 昨年11月末現在の難民申請件数は、ドイツ全土207,157件、BY州22,402件(16州中2番目に多い)、BW州19,849件(16州中3番目に多い)で、いずれも昨年を大きく下回っています。

 このメールは、BY州、BW州在留の在留届にて届けられたメールアドレス、当館メールマガジン及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動配信されています。

【問い合わせ先】

ミュンヘン日本国総領事館

 HP:http://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/jp/index.htm

 メール:sicherheit@mu.mofa.go.jp

 電話:089-4176040

 FAX:089-4705710

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