イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」に伴う注意喚起

(ポイント)

●11月9日(木)から10日(金)頃は,イスラムシーア派の宗教行事「アルバイーン」に当たります。近年,一部の国でシーア派関連施設を狙ったテロが増えていること,現在ISILは弱体化しているものの,これまでシーア派に対する攻撃を扇動してきた経緯があることに留意してください。

2017.10.30

〜海外安全情報(広域情報)〜

(件名)

【在インド日本国大使館】イスラムシーア派の宗教行事「アルバイーン」に伴う注意喚起

1 本年11月9日(木)から10日(金)頃は,イスラムシーア派の宗教行事「アルバイーン」(地域によっては「チェヘラム」とも呼ばれる)に当たります。「アルバイーン」は,預言者ムハンマドの孫フサインが殺害されたとされる命日(「アーシューラー」)から40日目に実施される喪明けの儀式で,シーア派イスラム教徒にとって重要な宗教行事のひとつです。「アルバイーン」に際して,シーア派イスラム教徒はモスク等に集まり,フサインの「殉教」を追悼します。

2 現在のところ,「アルバイーン」に際してテロの実行を呼びかける声明などは確認されていません。しかしながら,近年,サウジアラビア等の湾岸諸国においても,シーア派住民の多い地域でシーア派関連施設を狙ったテロ事案が増加していることや,現在ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は弱体化しているものの,これまでその機関誌などでシーア派に対する攻撃を扇動した経緯があることに留意してください。

「アルバイーン」に際して集まった人々を標的にしたテロが発生する可能性もありますので,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

3 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。

さらに,渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合,メールアドレス等を登録されている場合には,外務省から随時一斉メール等により最新の情勢と注意事項をお伝えしています。

3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター

住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)

○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)5140

○外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/

http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.htmlスマートフォン版) 

http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

〇在インド日本国大使館

 電話:011−4610−4610

                     (了)