平成29年7月から9月までの間におけるバイエルン(BY)州、バーデン=ヴュルテンベルク(BW)州の治安情勢について、メールマガジン第486号によりお知らせいたします。
1.犯罪発生状況
BY州、BW州は、犯罪統計上、ドイツ国内で最も良好な治安情勢にあると言われています。昨年中の人口10万人当たりの犯罪発生件数は、ドイツ全土7,161件、BY州4,785件(16州中最も少ない)、BW州5,390件(16州中2番目に少ない)でした。
他方、昨年以降2件のイスラム・テロと8件の無差別殺傷事件等が発生し、少なくとも15人が殺害され、79人が重軽傷を負わされています。
今後についても、イスラム過激思想に感化された若者によるテロ、薬物乱用者・精神疾患者による無差別殺傷事件等の発生が懸念されます。
2.テロ・無差別殺傷事件発生状況
(1)7月30日(日)4時半頃、BW州コンスタンツのディスコクラブにおいて、イラク国籍、34歳の男性1人が軍用銃を乱射し、1人を射殺、16人に重軽傷を負わせました。警察当局によりますと、本件にテロの背景はなく、犯人は15年以上前からコンスタンツに居住し、薬物、粗暴犯の前科を有していたとのことです。
(2)9月16日(土)22時半頃、BY州トラウンロイトの居酒屋において、ドイツ国籍、62歳の男性1人がライフル銃を乱射し、2人を射殺、2人に重傷を負わせました。本件の背景、原因・動機、犯人の素行等については明らかにされていません。
3.邦人被害にかかる事件事故発生状況
BY州、BW州において、テロ・無差別殺傷事件等の邦人被害は認知していません。また、邦人を狙った重要凶悪事件の発生も認知していません。
なお、一般犯罪では、レストランにおける盗難被害(置引き)を数件認知しています。
4.その他
本年8月末現在の難民申請件数は、ドイツ全土149,880件、BY州16,214件(16州中2番目に多い)、BW州14,167件(16州中3番目に多い)で、いずれも昨年を大きく下回っています。
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