総領事館からのお知らせ【安全対策情報:6月】

総領事館からのお知らせ:安全対策情報:6月】

   平成29年6月8日(総17第10号)

   在デンパサール日本国総領事館

1 治安情勢

テロ関連情報

5月24日夜、ジャカルタ首都特別州東ジャカルタ市のバスターミナルで警察官及び実行犯5名が死亡、民間人を含む10人が負傷する自爆テロが発生しました。国家警察は、その後の捜査で関係者数名を逮捕する等テロ容疑者が摘発されています。また、インドネシア国内のみならず、イギリスロンドン、同マンチェスターアフガニスタン等でテロが発生しました。

インドネシアで過去に発生した爆弾テロもラマダン期間中に発生した経緯もあり、特にラマダン期間中及びレバラン(断食明け大祭)に際しては、従来以上に安全に注意する必要があると思われます。

 テロはいつどこでも発生する可能性があります。引き続き、最新の治安情勢等の関連情報を入手し、日頃から危機管理意識を高く持つよう努め、特にテロの標的となりやすい場所(政府・警察関係施設、宗教関連施設、ナイトクラブなど多くの欧米人が集まる場所、ショッピングモール等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意を払ってください。

2 一般情勢

(1)ラマダン(断食月)、レバラン(断食明け大祭)

イスラム教徒にとり神聖なラマダン期間中は、平素以上にイスラム教徒の習慣に配慮し、周りの人の感情を害さないよう自らの言動に十分注意することが必要です。なお、レバラン(断食明け大祭)の祝日には、帰省する人も多く、多数の人々が国内外を移動するため、交通機関等の混雑が見込まれます。また、この時期は一般犯罪も増加する傾向にありますので、安全対策を怠らないことが肝要です。

(2)デング熱

バリ島内におけるデング熱罹患者は依然多数発生しており、流行が継続しているため引き続き注意が必要です。

デング熱は通常、急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛などの症状が見られますが、デング熱患者の一部はまれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症し、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあります。

デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法ですので、防蚊対策を徹底し感染の予防に努めてください。なお、仮にデング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

(3)ジカ熱

今般、世界保健機関(WHO)が、インドにおいて3例のジカウイルス感染症例が報告されたこと

に伴い発生状況のカテゴリー分類を更新したことを踏まえ、外務省はジカウイルス感染症に関する感染症広域情報を更新しましたのでご一読ください。

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C064.html

(4)麻薬・薬物への注意

 バリ州各地において、引き続き、インドネシア人、外国人を問わず麻薬・薬物関連の逮捕事案が続いています。インドネシア当局は薬物違反事件の摘発を推進しており、また、外国人に対しても死刑を含む重い判決を下すなど、薬物犯罪に対し厳しい姿勢で臨んでいます。麻薬・薬物には絶対に関与しないようにしてください。また、薬物が蔓延しているような危険な場所には近寄らないことをお奨めします。

3 邦人事件・事故関係

(1)スリ・カード不正使用被害

繁華街における話しかけ・集団スリ(強盗)やオートバイによるひったくり事案が後を絶ちません。当館からも、警察当局に対して警戒強化の要請を度々行っていますが、所持品の管理に注意し、徒歩での移動の場合には周囲に十分警戒してください。

  午後11時頃女性旅行者が友人とレギャン通りを歩行中、正面に現れた男性2人と体がぶつかった隙に、体の前面にたすき掛けをしていた鞄の中から財布を抜き取られた。

  午前3時頃女性旅行者が宿泊ホテルに戻るためナイトクラブを出て道路を歩いていたいずれかの間に現金、旅券等が入ったポーチを盗まれた。

※ この被害では、被害者がナイトクラブを出て20〜30分後位に身に覚えのない20万円分の買い物の通知が携帯電話に届いています。カードの不正使用に対しては、早急にカード会社等への通報が必要ですが、被害を早期に発見するために、こうした利用通知を受け取るサービスは有効と思われます。

(2)空き巣被害

  平日昼頃ジンバラン地区において、邦人在留者宅の門扉鍵が壊され室内にあった現金、腕時計等が盗まれる被害がありました。防犯カメラには2人組がバイクで現れ門扉を数回出入りするのが映っていました。犯人は被害者の行動を踏まえて犯行に及んだことも考えられます。

(3)水難事故

当地を訪問中の邦人旅行者がサーフィン中に死亡する事故が発生しました。

危険を伴うレジャーをされる際は、万一の場合に備え、事故発生の際の通報先や至近の病院の所在地等を事前に確認しておくことをお勧めします。また、そのような事態に備え十分な補償の得られる海外傷害保険等に加入しておくことを強くお勧めします。

4 その他

  レバラン(断食明け大祭)前後の長期連休について

今年は6月25日(日)から26日(月)まではレバラン(断食明け大祭)の祝日があり、6月24日(土)から7月2日(日)までは入国管理事務所も長期間休業となります(当館も6月24日(土)から26日(月)まで休館)。

盗難等で旅券を紛失してしまった場合は、出国許可取得のための手続きが必要ですが、入国管理事務所休館に伴い、同手続きは原則できなくなり、帰国日程の変更を余儀なくされる可能性があります。また、再入国許可等の申請もこの期間はできなくなります。同手続きが必要な場合には、通常より早めに申請されることをお勧めします。

                                                                                      以 上

在デンパサール日本国総領事館

Konsulat Jenderal Jepang di Denpasar

Jl.Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia

Tel: (+62)0361-227628

Fax: (+62)0361-265066

e-mail: denpasar@dp.mofa.go.jp

Web: http://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

開館時間

08:30〜12:00、13:30〜16:00

休館日

土・日、休日