シーア派宗教行事(ヨーメ・アリ)開催に関する注意喚起

【ポイント】

1 4月1日(月)、MAジンナー通りを中心にイスラムシーア派の宗教行事(ヨーメ・アリ:シーア派初代イマームの命日)の行進が行われる予定です。それに伴い前日3月31日深夜から当日午後8時ころまでの間、付近の道路交通が規制される予定であり、付近道路において渋滞が発生するほか、周囲では携帯電話の使用が制限される可能性があります。

2 ラマダン期間終盤及びイード期間中とその前後は、特に宗教心が高まるとされており、いつも以上にテロに対する警戒を怠らないことが重要です。宗教行事開催場所付近や人が多く集まる場所等は、テロ攻撃の標的になりやすいため、そのような場所には近づかないようにするほか、不要不急の外出は避けるなど十分にご注意ください。

【本文】

1 4月1日(月)、午後零時から午後8時ころまでの間、MAジンナー通りにおいて(一部サダル地区内の道路を含む)イスラムシーア派の宗教行事(ヨーメ・アリ:シーア派初代イマームであるアリの命日)の行進が行われる予定です。

  行進のコースは例年と同じく、

  ニシュタル公園(ジンナー廟西側付近) → MAジンナー通り → サダル地区エンプレスマーケット前 → MAジンナー通り → フセイン・イラン・モスク

の予定であり、毎年多くのシーア派教徒が行進に参加します。

 本行事に伴い、前日3月31日深夜から行事終了までの間、上記コース付近の交通が規制されることから、周囲では交通渋滞が発生する可能性があります。

また、行事当日、警察当局により、開催場所付近では携帯電話の利用が制限されるおそれがあります。

2 警察は、警備に万全を期すとしていますが、過去にカラチ市内でもシーア派を標的とした事件が発生しています。

・ 2011年12月、シーア派行事アシュラーにおいて、行事帰りのシーア派教徒のバスを標的とした爆弾テロ事件発生

・ 2015年5月、グルシャネ・イクバル地区でシーア派バスを狙ったテロ事件発生

・ 2017年6月、ヨーメ・アリにおいて自爆テロを企図していたテロ組織構成員逮捕

3 現在はラマダン期間中で、特にラマダン終盤は宗教心が高まると言われており、テロの脅威が高まる傾向にあります。2022年のラマダン最終週には、カラチ大学孔子学院自爆テロ事件が発生しており、いつも以上にテロ攻撃の発生を警戒する必要があります。

4 テロ事件など不測の事態に巻き込まれないために、最新の情報を入手するよう心掛け、上記行事開催場所はもちろん、集会・デモ等、人が多く集まる場所には近づかない等、慎重な行動に努めてください。

5 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○ 当館「安全情報配信用ツイッター

https://twitter.com/CGJapanKRC_SFT

○ 当館ウェブサイト

http://www.kr.pk.emb-japan.go.jp/j/

○ 外務省海外安全情報ウェブサイト(パキスタン

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○ 緊急時の連絡先

在カラチ日本国総領事館 電話(+92-21)3522-0800

【問い合わせ先】

在カラチ日本国総領事舘

電話:021-3522-0800

メール:japan.consulate.karachi@kr.mofa.go.jp