感染症関連情報:ザンビアにおけるポリオ感染症例の確認

1 8月25日、当地Times of Zambia紙は、「Polio breaks out in Lusaka」という表題で、ザンビアにおけるポリオ感染症例・ポリオウイルスの同定について報じています。

2 ポリオは、現在も国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)に指定されており、近年は、英国や米国などの先進国でもポリオ患者やポリオウイルスが確認されています。ザンビアも現在はポリオ発生国に指定されており、世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)のウェブサイトや外務省の海外安全ホームページなどでも、渡航者・長期滞在者へのワクチン追加接種を推奨している状況です。

ポリオは、今なお確実な治療薬のない病気の一つです。日々の手洗い、調理の徹底などの感染予防対策に加えて、今一度、ご自身やお子さんのワクチン接種歴を確認していただき、ポリオワクチンの追加接種等に関してもご検討ください。

1 8月25日、当地Times of Zambia紙は、「Polio breaks out in Lusaka」という表題で、ザンビアにおけるポリオ感染症例・ポリオウイルスの同定について報じています。同報道の概要は以下のとおりです。

(1)ルサカルサカ下水処理場(マンチンチ下水処理場)の環境検体からポリオウイルス(VDPV2)が検出された。

(2)本件に対して、8歳以下の95%の子供がワクチン接種を受けることを目標にワクチン接種キャンペーンを行う。ワクチン接種キャンペーンはルサカ州から東部州、ルアプラ州、ムチンガ州、北部州、南部州、西部州へも広げていく。

(3)6月16日に環境検体の遺伝子解析の結果を受け取り、ワクチン由来ポリオウイルス2型(VDPV2)であることが判明した。これは、今年始めにムプルング郡で確認されたAFPcVDPV2の症例と関連性がある。

(4)ザンビアでのポリオアウトブレイクに対して、世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)の指示のもと、新規の経口ポリオワクチン2型(n-OPV2)を用いた対応を行う。

(5)昨年(2022年)10月にコッパーベルト州ンドラと北部州ムプルングの環境サンプルから、同様のポリオウイルスを同定している。

2  2023年8月25日時点で、ポリオ確定症例に関して保健省からザンビア国内向けの公式発表はありませんが、上記報道にあるAFP(急性弛緩性麻痺:Acute Flaccid Paralysis)cVDPV2という記載は、ヒトへの感染を示しています。ただ、その詳細に関しては触れられていません。なお、今回ポリオウイルスが検出された下水処理場(Manchinchi Sewage Treatment Plant)は、ルサカ市内の中心部に位置し、当該地域は多くの在留邦人の生活圏と考えられます。

 ちなみに、ザンビアで野生型ポリオの症例が確認されたのは1995年が最後で、それ以降はザンビアへの難民などで散発的に確認されていました。2019年にcVDPV2に感染した症例を最後に、ヒトへの感染は確認されていませんでした。

3 ポリオは、現在も国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)に指定されており、近年は、英国や米国などの先進国でもポリオ患者やポリオウイルスが確認されています。ザンビアも現在はポリオ発生国に指定されており、世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)のウェブサイトや外務省の海外安全ホームページなどでも、渡航者・長期滞在者へのワクチン追加接種を推奨している状況です。

ポリオは、今なお確実な治療薬のない病気の一つです。日々の手洗い、調理の徹底などの感染予防対策に加えて、今一度、ご自身やお子さんのワクチン接種歴を確認していただき、ポリオワクチンの追加接種等に関してもご検討ください。

【参考】

■Times of Zambia当該記事

https://www.times.co.zm/?p=127174

■世界ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)のホームページ

https://polioeradication.org/where-we-work/zambia/

■外務省安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/ 

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C045.html

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