熱帯低気圧の接近について

大西洋上で発生した強い低気圧が、勢力を強めながらトリニダード・トバゴ付近に接近中です。中心部は、本日28日(火曜)夜から29日(水曜)にかけて、トリニダード・トバゴ付近を通過する見込みですので、最新の気象情報入手に努め、適切な安全対策を講じてください。

1 米国ナショナル・ハリケーン・センターによると、同低気圧は、6月28日午前11時現在、北緯9.8、西経57.5の位置(トリニダード島からおよそ420キロメートル)にあり、中心気圧は1009ミリバール、予想最大風速は毎時40マイル(毎時65キロメートル)、今後、本日夜から29日(水)にかけて、トリニダード・トバゴ付近を通過する見込みで、熱帯暴風雨になる可能性もあると発表されています。

2 また、トリニダード・トバゴ及びグレナダには、熱帯暴風雨警報が出されており、同低気圧の通過により、28日(火曜)夕方から29日(水曜)にかけて、大雨と強風が予想され、局所的な鉄砲水が発生する可能性があります。ところによっては高潮の発生、土砂崩れ等の被害や各種交通機関の混乱等も予想されます。

3 つきましては、これらの地域への滞在を予定されている方、また滞在中の方は、以下の関連ウェブサイトを参考に本低気圧情報や現地の気象情報の収集に努めると共に、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてください。

4 滞在中の方は、備蓄品の確保や避難場所の確認等を行い、災害時の対応に備えてください。

【上陸・接近前の備え】

(1)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。

(2)停電に備え、懐中電灯、ライター、ろうそく、携帯ラジオ、予備の電池等を準備するとともに、飲料水・食料を確保・備蓄する。

(3)避難することも想定し、旅券、現金、雨具、携行用の水、食料等を準備し、いつでも持ち出せるようにしておく。

(4)強風で飛ばされそうなものは、屋内に移す又は固定する。

(5)避難場所や避難コースを確認しておく。

(6)家族等に緊急連絡方法や避難場所の確認を行う。

(7)沿岸部に居住・滞在の場合は高潮の発生にも注意し、あらかじめ安全な内陸部への避難を検討する。

【上陸・接近以降の対応】

(1)報道及び関係機関から最新の情報を収集する。

(2)外出は控え、現地当局から避難勧告や指示がある際には指示に従う。

(3)雨による地盤のゆるみに伴う土砂崩れ等の二次災害に十分注意する。

(4)被害が発生している地域においては、略奪等の治安悪化の可能性にも十分注意する。

(5)被災地では、インフラの破壊(電気や水など)、物資供給不足、交通機関の乱れ、電話等通信網の断絶等が発生しているおそれがあるため、被災地を訪れる場合には、事前に情報収集を行い、その可否を慎重に検討する。

5 万一災害に巻き込まれた場合は、現地の気象当局等が発表する警報、指示等に従って安全確保に努めるとともに、当館(下記連絡先)まで連絡してください。

6 海外渡航前には万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、「たびレジ」に登録してください。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#

《 参考 》

米国ナショナル・ハリケーン・センター:http://www.nhc.noaa.gov/

世界気象機関:http://severe.worldweather.wmo.int/

ウェザー・チャンネル:http://www.weather.com/

(問い合わせ先)

トリニダード・トバゴ日本国大使館(アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネービス、ドミニカ国セントルシア、セントビンセント、グレナダガイアナスリナムを兼轄)

住所:5 Hayes Street、St. Clair、 Port of Spain、 Trinidad and Tobago、 W. I. (P.O.Box1039)

電話:628-5991 国外からは(国番号1-868)628-5991

FAX:622-0858 国外からは(国番号1-868)622-0858

ホームページ:https://www.tt.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

E-mail:ryouji@po.mofa.go.jp