新型コロナウイルス関連情報(ヴィディン県、ソフィア県、キュステンディル県における独自の臨時感染拡大予防措置導入、ソフィア市内の感染状況及び同市の取組、ブルガリア国内の変異株の状況・現在の感染状況)

【ポイント】

ブルガリア国内で現在最も感染拡大が深刻な地域に含まれるヴィディン県、ソフィア県、キュステンディル県が、先日先行して実施したガブロヴォ県と同様に、国の規制より厳しい県独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。

●9月6日から9月23日までの間にブルガリア国内各地で採取された新型コロナウイルスのサンプル179件を調査したところ、全てがデルタ株でした。

●10月12日発表のブルガリア国内の新規感染者数3,471名(3千人超えは4月13日以来)、新規死者数157名、陽性率14.78%(14%超えは4月22日以来)。

●全国28地域のうち、8地域がダークレッドゾーン、15地域がレッドゾーン。

●過去7日間の死者数597名。人口100万人あたりの過去7日間の死者数世界ワースト3位に上昇。

●人口100万人あたりの累計死者数世界ワースト5位に上昇。

【本文】

ブルガリア国内で最も感染拡大が深刻な地域に含まれ、10月12日現在、ダークレッドゾーン(過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数が500人以上)のヴィディン県、ソフィア県、キュステンディル県は、国の規制より厳しい県独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。

<規制実施期間>

◇ヴィディン県:10月11日から24日まで

◇ソフィア県:10月12日から24日まで

◇キュステンディル県:10月13日から11月10日まで

<規制内容>

以下のとおりです(先行して実施したガブロヴォ県の臨時規制と基本的に同一)。

(1)語学センター、学習センター、及びその他の教育関連センターや、舞踏・音楽系センター・スクールの対面式集団クラスは一時中止。

(2)子供のための集団サービスを提供する児童施設、児童クラブ等の利用は一時中止。

(3)プライベートの性質を有する集まり(結婚式、洗礼式、葬式等)は一時中止(ソフィア県は、15名以下の参加者での開催を許可)。

(4)大会・会議系イベント、セミナー、コンクール、研修、チームビルディング、展覧会、及び同種の出席を伴う公共イベントは一時中止(ソフィア県の規制にはこの項なし)。

(5)音楽フェスティバル、民族的イニシアティブ等を含む全ての同種の大規模イベントは一時中止。

(6)大規模スポーツイベントは、屋内外いずれも一時中止(ソフィア県は、屋外は無観客で開催)。ただし、国の年間スポーツカレンダーに記載されたものは例外として無観客で開催。

(7)フィットネス、スポーツホール、スポーツクラブ、スイミングプール、複合スポーツ施設、スパ施設、ウェルネスセンター、海洋療法施設の利用は一時中止(ソフィア県は、この項なし)。

(8)屋内の映画館、劇場、サーカス、コンサート、その他の舞台芸術については、会場キャパシティーの使用上限30%、着席用座席のみの使用とし(着席は1席おき)、最低1.5メートルの物理的距離の確保、マスク着用を条件に許可。

(9)博物館、美術館の集団での訪問は一時中止。

(10)商業施設、行政施設、及びその他の市民へのサービスを提供する施設の全てのオーナーまたは運営者(個人・法人を問わず)は、施設内における1人あたり8平方メートルの空間を確保できるよう訪問者を調整。

(11)全ての市場、商店街、バザール、展示会では、移動は一方通行のみとし、利用者一人あたり8平方メートルの空間、及び訪問者間の最低1.5メートルの距離を確保する。重要員及び訪問者はマスク着用が義務づけられる。

(12)生徒は、学年ごとに、ローテーション制で対面式とオンライン学習を実施。

(13)幼稚園、及び保育園は、厳格な感染予防措置を講じた上で、稼働。

(14)遊び場、及び公園は、特別訪問様式(距離を取り、密を避ける)で開放。

(15)県内からのグループ旅行は、一時中止。

(16)医療施設への面会は、一時中止とし、一定の状況の場合のみ例外とする(患者が末期で、医療施設の長が許可し、特別な措置を講じる等)。

(17)社会福祉サービスを提供する専門施設、及び子どもや高齢者のための住宅型施設における面会は、一時中止とし、一定の状況の場合のみ例外とする(患者が末期で、医療施設の長が許可し、特別な措置を講じる等)。

ヴィディン県の発表の原文はこちら→ https://www.vidin.government.bg/vavezhdat-se-vremenni-protivoepidemichni-merki-na-teritoriyata-na-oblast-vidin

ソフィア県の発表の原文はこちら→ http://sofoblast.bg/blog/2021/10/11/%d0%b2%d1%80%d0%b5%d0%bc%d0%b5%d0%bd%d0%bd%d0%b8-%d0%bf%d1%80%d0%be%d1%82%d0%b8%d0%b2%d0%be%d0%b5%d0%bf%d0%b8%d0%b4%d0%b5%d0%bc%d0%b8%d1%87%d0%bd%d0%b8-%d0%bc%d0%b5%d1%80%d0%ba%d0%b8-%d0%b2-%d1%81/

キュステンディル県の発表の原文はこちら→ https://rzi-kn.net/bg/

○10月11日、ファンダコヴァ・ソフィア市長は、自身のフェイスブックにおいて、ソフィア市の感染状況、及び市の取組等について以下のとおり発表しました。

(1)我々は、幼稚園と学校は閉鎖しないというソフィア市対策本部の提案を保健省に送付した。

(2)現在、ソフィア市内の学校では、全体の4%以下に当たる232学級が隔離中で、幼稚園では、全体のわずか1%超の23クラスが隔離中である。このデータは、陽性が出たら隔離し、一定の状況に達したら各学校の判断でローテーション制を導入するというこれまでの取組が継続できるということを表している。

(3)10月10日時点のソフィア市内の新型コロナウイルス患者の入院者数は1,229名であり、うち214名が集中治療中である。

(4)ソフィア市はワクチン接種者数で首位を維持しているが、ワクチン接種希望者の数が著しく減少している。

(5)ソフィア市対策本部は、公共交通機関と商業施設での感染拡大予防措置の検査チームを増強中である。先週、公共交通機関で560件、商業施設で428件の検査が行われた。

ファンダコヴァ市長の発表の原文はこちら→ https://www.facebook.com/fandakova.bg/posts/419740566181928

○10月10日、ブルガリア国立感染症センターは、ホームページにおいて、ブルガリア国内の変異株の発見状況について発表しました。概要は以下のとおりです。

- 国立感染症センターがブルガリア各地において9月6日から9月23日の間に採取された179件の新型コロナウイルスのサンプルを検査した結果、全てがデルタ株でした。

- 本年8月から、デルタ株は、従来のB.1.617.2、及びAYとシリアル番号からなるサブ変異種(現時点ではAY.1からAY.38)に分類されており、今回の調査結果の内訳は以下のとおりでした。

 AY.38  : 1件

 AY.4   :48件

 AY.4.1  : 2件

 AY.5   : 6件

 AY.9   :32件

 B.1.617.2:90件

国立感染症センターの発表の原文はこちら→ https://ncipd.org/index.php?option=com_k2&view=item&id=638:ncov-sequencing-10102021&lang=bg

ブルガリア国内の最近の感染状況特記事項(当館取りまとめ)

・10月10日、アクティブ件数が5万超え(4月29日以来164日ぶり)

・同日、ソフィア市がダークレッドゾーン入り(過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数が500を超える)

・10月12日、新規感染者が3千名超え(4月13日以来182日ぶり)

・同日、モンタナ県及びペルニック県で新規感染者数が過去最多を記録

・同日、陽性率が14%超え(4月22日以来173日ぶり)

・同日、人口100万人あたりの過去7日間の死者数が世界ワースト3位に上昇

・同日、人口100万人あたりの累計死者数が世界ワースト5位に上昇(前日まで上位のハンガリーを上回る)

ブルガリア国内感染状況週間統計(10月3日(日)から10月9日(土)の週。当館取りまとめ)

・陽性率:12.19%(5週連続で前の週を上回る。12%超えは24週ぶり)

・新規感染者数:14,742人(2週連続で前の週を上回る。前の週の約1.1倍。ヴィディン県で過去最多を記録)

・死者数:617人(2週連続で前の週を上回る。前の週の約1.1倍)

・入院患者増減数:+271人(11週連続プラス。増加数は前の週の約1.3倍)

・集中治療患者増減数:−1人(10週ぶりのマイナス)

○10月12日(火)時点のブルガリア国内の感染状況(ブルガリア保健省発表統計)

 検査数 23,480件

 陽性率 14.78%

 感染者累計 524,333名(前日比+3,471名)

 死者累計 21,813名(前日比+157名)

 治癒累計 450,662名(前日比+1,862名)

 アクティブケース 51,858件

 入院中 5,505名(前日比+2名)

 集中治療中 472名(前日比+2名)

 感染医療従事者累計 14,827名(前日比+41名)

 ワクチン接種累計 2,593,879回(前日比+5,165回)

 ワクチン2回接種済み累計 1,365,088名(前日比+3,459名)

 ブースター接種者累計 4,992名(前日比+409名)

ブルガリア各地の過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数(10月12日時点:当館取りまとめ)

 全国平均      :416.2

<レベル4(ダークレッドゾーン:500以上):8地域>

 ガブロヴォ     :722.4

 ペルニック     :720.2

 ヴィディン     :628.9

 モンタナ      :609.4

 キュステンディル  :570.1

 スリヴェン     :538.6

 ソフィア県     :533.0

 ソフィア市     :529.9

<レベル3(レッドゾーン:250〜500):15地域>

 ヤンボル      :484.6

 ヴァルナ      :465.3

 ブラゴエフグラド  :460.1

 スタラ・ザゴラ   :457.2

 ドブリッチ     :418.6

 プロブディフ    :371.2

 ルセ        :367.0

 ヴェリコ・タルノヴォ:354.9

 タルゴヴィシテ   :343.2

 ヴラツァ      :330.8

 シリストラ     :317.6

 ロベチ       :316.3

 ブルガス      :316.1

 ラズグラッド    :267.6

 パザルジク     :256.5

<レベル2(オレンジゾーン:100〜250):5地域>

 シューメン     :242.4

 スモリャン     :239.4

 ハスコヴォ     :238.2

 プレーヴェン    :190.7

 カルジャリ     :112.7

○統計サイト「Our World in Data」によると、10月11日時点で、ブルガリアは、人口100万人当たりの過去7日間の平均死者数で世界3位、人口100万人当たりの累計死者数で世界5位です。出典はこちら→ https://ourworldindata.org/grapher/covid-deaths-daily-vs-total-per-million?tab=table&time=2021-10-11

○当館ツイッター(日本語)では、新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表、死者の男女年代別内訳を毎日掲載しています→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria

○日々の感染状況の確認はブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイトもご利用ください(当館が利用しているデータの出典元です)→ https://coronavirus.bg/

○欧州域内の感染状況(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

○現在日本で実施中の水際対策の詳細(厚生労働省HP)→ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

ブルガリアの現在の入国規制(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、当館領事メールをその都度掲載しています。これまでに当館が配信した領事メールの確認にご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

【参考】

ブルガリア保健省(ブルガリア語)

https://www.mh.government.bg/bg/

ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)

電話 028078757(24時間)

■日本厚生労働省

新型コロナウイルス関連情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■外務省海外安全ホームページブルガリア

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0

世界保健機関(WHO)

https://www.who.int/health-topics/coronavirus

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

Twitter(日本語): https://twitter.com/EmbassyBulgaria

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2021年当館休館日→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kyukanbi.html

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http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html

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