新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:23日)

ベルギーにお住まいの皆様、及びたびレジ登録者の皆様へ

本日11時、公衆衛生省による記者会見が行われましたので、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/en/live-pressconferences/

1 感染状況(Yves Van Laethem連邦間広報官)

12週間近くに亘り感染率の低下が続いたが、昨日から少し増加している。入院者数も少し増加しているが、死亡者数は減少し続けている。

【新規感染者数】

新規感染者数は1日あたり平均2,099人となり、週ベースで14%の増加となった。増加幅が最大だったのはフランダース地域で18%増加、次にブリュッセル首都圏地域で13%増加、ワロン地域が7%の増加だった。(州別で)増加幅が最大だったのはフラームス・ブラバント州で32%増加、ナミュール州で35%増加した一方、エノー州だけが減少し(2%減少)、リエージュ州の増加は1%だけだった。

(感染者の)増加は主に20歳代から40歳代で多く、次に40歳代から60歳代だった。青少年ではより少なくなったが、80歳代以上で若干の増加が見られ始めており、2%の増加に留まっており、この世代では症状が深刻となるため懸念される。0歳から9歳までの子供では5%減少した。

【新規入院者数】

新規入院者数も少し増加し、(1日あたり)平均123人が新たに入院し、1%だけだがそれでも増加した。この増加は、一般の人々の入院が5%増加に関連していることことに留意しなければならない。老人ホームからの入院が36%と目立って減少した。この文脈において、先週は老人ホームからの入院は全体の6%でしかないが、最近では同8.5%で、12月に至っては同18%だったので、老人ホーム・ケアセンターからの入院割合が12月から継続して減少しており、これがワクチン接種による早めの効果であると願っている。

これにより、現在1,708人の(入院)患者となり、先週から4%の増加となった。そのうち348人が集中治療患者であり、最近は300−310人周辺だったので、9%の増加だった。集中治療における増加は全ての州で見られるが、ブリュッセル首都圏地域とエノー州で顕著である。集中治療患者の絶対数が最も多いのは東フランダース州で、ベルギー全体のコロナによる集中治療占有の20%を占める。

【死亡者数】

死亡者数は1日あたり平均35人で、前週からは12%の前週から減少となった。死亡者数は、減少し続けている唯一の数字だ。この減少は、老人ホーム・ケアセンターからの入院の減少によって強調されており、老人ホーム、ケアセンターでは入院者同様、死亡者も30%減少しており、この有意な影響が続くことを願っている。

2 ワクチン接種関連(Sabine Stordeurワクチン・タスクフォース共同責任者)

●現在の文脈の中で頑張るために、我々は将来の見通しを必要としている。新型コロナウイルスに対してワクチン接種は我々が有する唯一の見通しである。昨日、老人ホーム・ケアセンター入居者への80%のワクチン接種カバー率が達成され、多くの入居者がやっと日常に戻ることができている。

●ワクチン接種キャンペーンが始まって以降、多くの議論を呼んでいる。多くが早期のワクチン接種のためのプロセス加速を希望する声だが、短期、長期の副反応に関する懸念もある。ワクチンの有効性が疑われたり、現在の保健衛生危機を切り抜けたいがためにワクチン接種が出回りすぎていると判断して、(ワクチン接種を)拒否する場合もある。

それぞれの意見は理解できるし、ワクチンに期待される恩恵に関するメディアによる反対意見を反映したものである。早く普段の生活に戻ることを可能にするために、不確実さや疑いを取り除き、使用されるワクチンについてだけでなく、より脆弱な人々や感染リスクに晒されている人々へのフォローアップ手続について明確なメッセージを伝えることが我々の責任であると認識している。

●先週末に1回目のワクチン接種が40万回を超え、これはベルギーの成人人口全体の4%以上となる。3月中には自宅在住の65歳以上と、18歳から64歳までのリスクのある人々がワクチン接種の利益を受ける。慢性疾患のある人々に関し、医療側の多くの理解が及ばないような諸点につき、明確になることを望んでいる。こうした人々が他のグループに先んじてワクチン接種されるのは、パンデミック当初以降、資料によって裏付けられているとおり、感染時にそうした人々が受けるリスクのためである。

こうした人々を守るためには、個人宛に(ワクチン接種の)招請状を送る必要があり、つまりそうした人々を識別することができる必要がある。年齢が基準に選ばれると、国民登録(registre national)情報により、関係する人々に記名された招請状を発送することができる。慢性疾患が選定基準になる場合は、健康保険(Mutuel)の電子データや電子カルテに基づき、診察コードをアルゴリズムによって検索する。この電子検索結果は、ある市民がワクチンの優先接種対象であるか否かという二択の回答をするためだけに使用される。

これは、感染により影響を受ける合併症や受けた治療など患者の健康に関するいかなるデータも要求されない。したがって、これは一部の市民の健康に関するデータバンクを作成することではなく、優先的にワクチン接種しなければならない人々のリストを作成することが目的である。

●一般医にワクチンを委ねて、診断中に一般医自身がワクチン接種を実施することは、現時点では残念ながら現実的ではない。ワクチン保管条件のほか、ワクチン接種に係る規則が必ずしも遵守されない可能性もあるためである。例えば、少量でワクチンを配達することは不可能である。いくつかのワクチンでは、6回分又は10回分が入っているワクチンの瓶をしばしば6時間以内に使用する必要がある。最低15分間は待合室で経過観察しなければならない。

●ある人々にとっては、ワクチン接種キャンペーンは大いに批判されうるものであり、我々は指摘を聞く用意がある。しかしながら、我々が直面する未曾有の状況に際して、各人がその役割を果たすことにでしか成功することはできない。繰り返しになるが、ワクチン接種は、普段の生活を取り戻すために我々が有する唯一の見通しである。ワクチン接種には皆で共同して取り組まなければならない点を強調しなければならない。全ての人々がワクチン接種に積極的に参加すればするほど、それだけ普段の生活を早く取り戻すことができる。

●まとめると、ワクチン接種は個人的なものであることを超えて、医師であろうと市民であろうと、我々が分かち合う共同の義務である。現時点で発表されているワクチン接種数は、我々に当初予定されていたワクチン接種のタイミングを保証するものである。5月中に一般大衆に対してワクチン接種を開始する。

今後数週間、各市民は特定の識別が含まれている個人宛の招請状を受け取り、(受け取った人は)ワクチンセンターでの予約を取り、確認するため、にインターネットや電話で登録することになる。この方法を通じてしか無料で確実なワクチン接種を受けることはできない。我々は全員が近親者と再会し、以前の活動を再開することを切望している。我々全員がより早く、より効率的にそこに到達するよう、各人が貢献するよう強く求められている。

【その他】

次回の記者会見は2月26日(金)11時予定。

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