【ポイント】
●ソフィア市長が、ソフィア市内の医師及び看護師の不足に関する懸念を示すと共に、ナイトクラブ等の2週間の閉鎖を含む市独自の施策を発表し、ソフィア市民に対して注意と協力を呼びかけています。
●10月24日時点で、ブルガリア国内の新規感染者数は1,589名、累計36,519名(うち1,077名死亡、18,102名治癒)です。
●アクティブケース(累計感染者数から治癒数と死者数を引いた数:25日連続)、入院患者数(22日連続)、集中治療中患者数(5日連続)が過去最多を記録しました。
●地域別では、ソフィア市を含む7地域において過去最多の新規感染者数を記録しました(うちソフィア市を含む3地域は2日連続)。
●10月23日、欧州疾病予防センターは、ブルガリアを「深刻な懸念国リスト」に加えました。
●ブルガリアを含め、欧州各地で感染が急拡大しています。感染予防にくれぐれもご留意ください。
●7月9日以降、連日、ソフィア市ほか全国各地で大規模な反政府デモが行われています。デモは今後も続く見込みです。不測の事態に巻き込まれないよう、また、新型コロナウイルス感染予防の観点からも、デモには近づかないようご注意ください。
【本文】
○ファンダコヴァ=ソフィア市長は、最近のソフィア市内の急激な感染拡大を受けて、FBにおいて、以下のとおり発表しました。
◇10月25日から11月8日までの2週間、ソフィア市内のナイトクラブ等(バー、クラブ、ディスコ)を閉鎖する。店舗関係者の努力にもかかわらず、これらの場所で距離に関する規定が全く守られていない。
◇ここ数日で、ソフィアは、継続的な感染者の増加により、「レッドゾーン」に入った。
◇10月24日現在、新型コロナウイルスにより、ソフィア市内で411人が入院している。23日時点では368人であった。集中治療中の患者の数も増えている。保健大臣の指示により、病院のベッド数は拡張されている。各病院は病床の最低10%を新型コロナウイルス専用病床として提供する義務がある。これは良い決定であったが、患者をケアする医者、看護師、及び医療器具の提供に関して依然として大きな困難がある。
(ファンダコヴァ市長は、テレビのインタビューにおいても、医師及び看護師の不足が懸念であると繰り返し強調しています。)
◇ソフィア市危機対策本部の決定により、我々は雇用者に対して、可能な場合、及び仕事の特性に応じて、テレワーク、シフト制、チーム制勤務の導入を推奨する。職場での規律を我々一人一人が守ることが重要である。
◇大学の授業も、授業の内容に応じて、リモートで行うことを推奨する。
◇ソフィア市職員、警察、及び保健局職員は、公共交通機関、商業施設、及び人混みの屋外におけるマスク着用義務について検査を行っている。過去10日間で、公共交通機関で640人以上、商業施設で2,000人以上が検査を受けた。
◇各種規制を厳格に遵守してくれている全ての人に感謝する。我々が共に力を合わせることでしか感染者を減らすことはできない。毎日発生するおびただしい数の新規感染者に対して良い治療を提供できるような医療システムは存在しない。
○10月24日時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおりです(ブルガリア保健省発表)。
本日も多数の数値が過去最多を記録しているほか、地域別でも7地域で過去最多の新規感染者数を記録しました(うちソフィア市、ハスコヴォ県、及びシューメン県の3地域は2日連続)。
検査数 9,831件(陽性率16.16%)
感染者累計 36,519名(前日比+1,589名)
死者累計 1,077名(前日比+13名)
治癒累計 18,102名(前日比+269名)
アクティブケース17,340件 ※過去最多(25日連続)
入院中 1,886名 ※過去最多(22日連続)
集中治療中 127名 ※過去最多(5日連続)
感染医療従事者累計1,831名
地域別の前日からの新規感染者数(アルファベット順)
ブラゴエフグラド :109 ※過去最多
ブルガス :45
ヴァルナ :68
ヴェリコ・タルノヴォ:28 ※過去最多
ヴィディン :3
ヴラツァ :16
ガブロヴォ :15
ドブリッチ :12
カルジャリ :22
キュステンディル :15
ロベチ :16
モンタナ :23
パザルジク :30
ペルニック :21
プレーヴェン :15
プロブディフ :147 ※過去最多
ラズグラッド :28
ルセ :53
シリストラ :6
スリヴェン :25
スモリャン :12
ソフィア県 :35
ソフィア市 :594 ※過去最多(2日連続)
スタラ・ザゴラ :95 ※過去最多
タルゴヴィシテ :38
ハスコヴォ :25 ※過去最多(2日連続)
シューメン :76 ※過去最多(2日連続)
ヤンボル :17
前日からの死者13名の年齢及び性別は以下のとおりです。
60代:男性1名、女性1名
70代:男性4名、女性5名
80代:男性1名
90代: 女性1名
○欧州疾病予防センター(ECDC)の統計によりますと、10月24日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規感染者数は180.7です。当館が保健省の発表に基づいて独自に集計している統計によりますと、以下の地域が国内平均よりこの値が高い(=感染が特に拡大している)ので、この地域に滞在中の方は特にご注意ください。
タルゴヴィシテ県 :420.7
ソフィア市 :316.9
ブラゴエフグラド県:271.0
シューメン県 :260.5
スリヴェン県 :239.7
ガブロヴォ県 :212.1
モンタナ県 :187.4
プロブディフ県 :183.4
○10月23日に欧州疾病予防センター(ECDC)が発表したレポートによりますと、ブルガリアは「深刻な懸念国」リストに入っています。ブルガリアのほか、オーストリア、ベルギー、クロアチア、チェコ、デンマーク、フランス、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、スロバキア、スペイン、スウェーデン、英国が「深刻な懸念国」になっています。詳細はECDCのHPをご確認ください→ https://www.ecdc.europa.eu/en/current-risk-assessment-novel-coronavirus-situation
○9月中旬以降、ブルガリア国内の感染が急激に拡大しています。保健省の発表を基に当館において取りまとめた1週間毎の新規感染者数の推移は以下のとおりです(括弧内は前週比)。
9/6 〜9/12 : 845
9/13〜9/19 : 934(+10.5%)
9/20〜9/26 :1,095(+17.2%)
9/27〜10/3 :1,508(+37.7%)
10/4〜10/10 :2,535(+68.1%)
10/11〜10/17:4,634(+82.8%)
10/18〜10/24:8,014(+72.9%)
○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています(基本的には領事メールと同じ内容)。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen
在留邦人の皆様が滞在されている各地域の感染状況の実態(例えば、病院の様子等)に関して、他の在留邦人の参考となりそうな情報がもしあれば、上記FBの当館からの投稿にコメントとして書き込んでいただけると幸いです。
なお、あくまでも在留邦人の皆様のための新型コロナウイルスに関する情報共有として書き込みを呼びかけているものであり、新型コロナウイルスに直接関係のない話題はお控えいただくとともに、当館へのお問合せや御要望は、従来通り、メールや電話でお願いいたします。
○当館ツイッター(日本語)では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria
○欧州域内の感染状況はこちら(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea
○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html
○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html
【参考】
https://www.mh.government.bg/bg/
■ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)
電話 028078757(24時間)
■日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■外務省海外安全ホームページ(ブルガリア)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0
■世界保健機関(WHO)
https://www.who.int/health-topics/coronavirus
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)
e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp
HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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