厳格な隔離措置の延長・イスタンブール発着特別便

●2日,首相府は,厳格な特別隔離措置を7月20日まで延長する旨発表しました。

イスタンブール当地間の特別便に日本人含む外国人が搭乗可能であることが報じられました。

●新規感染者数は未だ増加傾向にあるため,引き続き感染予防を励行願います。

1 厳格な特別隔離措置の延長

 2日,首相府は,7月5日までを期限としてバクー等※を対象に敷かれていた厳格な特別隔離措置を,同5日朝6時から7月20日朝6時まで延長する旨発表しました。その概要は以下のとおりです。

(※対象地域:バクー,ジャリジャバード,ギャンジャ,レンカラン,マサッル,スムガイト,イェヴラフ,アブシェロン,ギョランボイ,ギョイギョル,ミンゲチェヴィル,バルダ,ハチマズ,サムフ,シヤザン,及びシェキ)

(1)市民の行動制限

・公共の場(道端を含む)において5人以上で集まることは禁止となります(アゼルバイジャン全土)。

・7月4日0時から同20日朝6時まで,バクー地下鉄が運行停止します。

・バクー等において,7月20日まで,毎週土曜日0時(金曜から土曜にかけて日付の変わる時点)から月曜日朝6時の間,全ての公共交通機関が運航停止します。

・これまでどおり,SMS(8103番)を用いた外出許可制が継続されます(ただし,生命の危機が急迫する場合や裁判所・法執行機関からの召喚に応じ出頭する場合は許可不要)。

(2)営業制限

 これまで同様,以下の活動制限が継続されます。

・ショッピング・モールの営業停止(食料品店及び薬局は営業可)

・レストランの営業停止(デリバリーは可)

・美術館・博物館等の活動停止

・理髪店,美容院の営業停止(含:顧客宅等への出張)

教育機関の休校

・野外スポーツ競技の禁止

(ただし,政府機関,議会,医療機関,外交団,民間の公的業務を行う部門等は活動を継続します。)

2 イスタンブール発着特別便に搭乗可能な外国籍者

 2日,アゼルバイジャン航空は当地報道各社に対し,バクー・イスタンブール間の「特別便」に搭乗可能な外国籍者につき以下2点を通知しました。これまでは当館から同航空会社に照会する形で確認をとっておりましたが,今回の通知はそれを再確認するものです。

●バクー発イスタンブール行特別便には,アゼルバイジャン,トルコ国籍者の他,同国に入国する権利のある外国籍者が搭乗可能。(本3日現在,トルコへの出入国に関する制限は,関係当局の定める感染症対策に従うことを条件とし,解除されています。)

●同社がイスタンブール発バクー行特別便に搭乗を許可する者は,アゼルバイジャン国籍者の他,次にあげる者とする。

 ・アゼルバイジャンでの就労許可を持つ外国籍者

 ・アゼルバイジャンでの一時滞在又は永住の許可を得た外国籍者

 ・アゼルバイジャンの高等教育機関に受け入れられた外国人留学生

 ・アゼルバイジャン国籍の両親,配偶者又は子を持つ外国籍者

 ・外交団員及びその家族

 なお,日本政府はトルコ及びアゼルバイジャンに対して「感染症危険レベル3(渡航中止勧告)」を発出しておりますが,感染症危険情報それ自体には国民の皆様の渡航・滞在を制限するような強制力はなく,あくまでもその国・地域の安全対策の目安を示したものです。

3 感染者数等

 2日,新たに572人の感染と8人の死亡が確認され,アゼルバイジャンにおける新型コロナウイルス感染者数は累計18,684人(内,死亡者228人,退院者10,425人)となっています。1日あたりの新規感染者数は500人を超えており,感染者累計から死亡者及び治癒者の累計を差し引いた「現在感染者数」も増加の一途をたどっています。

 邦人の皆様におかれましては,引き続き感染予防(マスクの着用,3密の回避,うがい・手洗い等)を励行してください。

 もし感染した,若しくは感染の疑いが生じた場合は,救急番号(103番)に連絡して所要の処置を受けるとともに,日本大使館にも連絡をお願い致します(連絡先は下記参照)。

 【送信元】

 在アゼルバイジャン日本国大使館領事班

   電 話:+994-50-222-8063

   メール:consular@bk.mofa.go.jp

   H P:https://www.az.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html