在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(5月26日)

 5月26日のカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 感染者数

●昨日お知らせした時点からのコロナウイルス新規感染者数は438名です。

●上記を加算して,現時点における国内全体の感染者数は8,969名です。

●各州・都市ごとの内訳は以下のとおりです。括弧内は,昨日お知らせした時点からの増加数です。

(1)アルマティ市:2,276名(+75名)

(2)ヌルスルタン市:1,686名(+56名)

(3)アティラウ州:923名(+32名)

(4)シムケント市:675名(+69名)

(5)カラガンダ州:662名(+67名)

(6)西カザフスタン州:452名(+38名)

(7)ジャムブル州:343名(+51名)

(8)トゥルケスタン州:332名(+17名)

(9)アルマティ州:300名(+12名)

(10)クズルオルダ州:297名(+8名)

(11)アクトベ州:278名(+2名)

(12)パヴロダール州:187名(+0名)

(13)マンギスタウ州:172名(+5名)

(14)アクモラ州:147名(+1名)

(15)コスタナイ州:127名(+5名)

(16)東カザフスタン州:66名(+0名)

(17)北カザフスタン州:46名(+0名)

その他:死亡者35名(+0名),快復者4,560名(+54名)

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する主な報道等は以下のとおりです。

(当館注)以下は,一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)感染者数

●昨5月25日の感染者数増加率5.1%(438名増)となり,5月24日中に確認された感染者数403名を上回り,一日当たりの感染者数の過去最多を更新しました。

●スルタンガジエフ保健省製品サービス品質安全管理委員長は,昨5月25日時点で感染者数増加率が7%以上の水準にある地域として,アルマティ州,アティラウ州,ジャムブル州,カラガンダ州,コスタナイ州,シムケント市,トゥルケスタン州,北カザフスタン州を挙げました。また,同委員長は,感染者数増加率が5−7%の水準にある地域は,アクモラ州,アクトベ州,ヌルスルタン市,感染者数増加率が5%以下の水準にある地域は,東カザフスタン州,西カザフスタン州,クズルオルダ州,マンギスタウ州,パヴロダール州,アルマティ市であると発表しました。

(2)検疫等

●5月26日,C.クラリンヴァル当地WHO代表は,当館よりの質問に答える形で,最近のCOVID-19新規陽性ケースの増加について次の通り述べました。なお,以下はクラリンヴァルWHO代表のご了承を得て共有するものです。

○ 最近のカザフスタンにおける新規陽性ケースの増加は,カザフ当局による積極的予防検査によるものである。積極的予防検査とは,カザフ保健当局が,リスクグループに対して,予防を目的として行うPCR等による検査である。5月22日時点で延べ50万人以上に対する検査が行われている。従来の外国からの渡航者・帰国者や接触者に加えて,たとえば医療関係者やバス等の公共交通機関従業員に対する検査が行われているが、最近は,カザフスタンにおける検査能力の向上により,その他のリスクグループに対する検査も積極的に行われている。たとえば,報道されているところであるが,シェブロン従業員に対する検査によりテンギス油田で相当規模の陽性クラスターが見つかった。

○ なお,これらの検査は元来が予防を目的としているもので,検査を受ける際には症状は現れておらず,従って,陽性ケースであっても,一定期間の隔離を行えば,それで終わるというケースが多い。その結果,カザフでは重症患者や死亡者が少ない。

○ カザフスタンでCOVID-19感染測定のために使用されている指標は新規感染者数であり,これがカザフ保健省により毎日発表されている。総累積感染者数に対する新規感染者数の割合が過去7日間に亘って計算されており(平均増加率),そのうちの7%,5%,2%との数値がカザフ保健当局が疫学的措置を決める際の基準として機能している。なお,7%との数値についてはカザフスタンとして医療キャパシティ(病院数,ベッド数,医師数,医療従事者数,機器・設備数等)から見て問題は無いと判断しているものである。

○ 自分がこれまで観察した結果として,カザフ当局はCOVID-19感染防止に積極的に対処しているし,感染クラスターを発見しようとPCR等の検査を積極的に展開しているし,カザフスタンで爆発的感染が起こっているわけではなく,重症患者や死亡者も少ないので,たとえ,最近の感染ケース数が増加していても特段の問題はないと見ている。

○ 現時点で当地においてマスク着用,手洗い励行,社会的距離確保,人混みの中には行かない等の各自の行動がCOVID-19感染拡大防止のために最重要である。

●トカエフ大統領は,自身のツイッターにおいて「諸都市において検疫措置が遵守されておらず,感染者数増加の原因となっている。政府,州政府,市政府は状況を正さなければならない。公共の場所,公共交通機関におけるマスクの着用は義務である」,「国民の健康を保護するため,断固たる措置を執らなければならない」と述べました。

●5月25日,トゥグジャノフ副首相を議長とするコロナウイルス拡散防止省庁間委員会が開催され,以下の決定がなされました。

・一週間に亘り,感染者数増加率が2%以下である地域において,商業娯楽施設(娯楽センター,フードコート,映画館を除く),外食施設(50席以上),非食料品店(2千平方m以上),フィットネスセンター,スポーツ複合施設,スパセンター,公衆浴場,サウナ,児童のサマーキャンプの再開,公共交通機関の無制限の運航を許可する。

・5月25日より,アティラウ市との間の国内航空便を再開する。

・6月1日より,国内鉄道の運航を段階的に再開するとともに,鉄道ターミナルの営業は,衛生規則要件に沿って組織される。また,厳格な衛生規則要件を遵守した上で,カザフスタン労働組合保有する宿泊,保養健康施設及び地域の保養所,医療健康施設の営業が開始される。

・海外からのカザフスタン国民の帰国に関する取組を継続する。

●スルタンガジエフ保健省製品サービス品質安全管理委員長は「感染者数の増加は,主として職員の出勤を継続している企業組織において見られ,これらの組織では,衛生要件や国家主任衛生医師令のアルゴリズムの違反が見られる」と述べ,これまでに企業組織による数千件の検疫要件違反が確認されていると発表しました。同委員長は「可能な限り,人々をテレワークに移行しなければならない。そうすれば,先週,大企業において確認されたような大規模な感染増加は見られなくなるだろう」と強調しました。

●アティラウ州国家主任衛生医師は,アティラウ市,テンギス油田の位置するジリオイ地区及びマカット地区が検疫体制に置かれたと発表しました。本5月26日から6月8日午前7時まで,アティラウ州対策本部が規定する自動車検問所(ブロックポスト)の通過規則を除き,アティラウ市内の検疫区域への立ち入りが禁止されます。

●報道によれば,現時点における各州・都市の検疫体制の実施期間は以下のとおりです。

シムケント市:6月8日まで。

・アティラウ州:6月8日まで。

・西カザフスタン州:6月15日まで。

・東カザフスタン州:6月1日まで。

・トゥルケスタン州:6月8日まで。

・その他の州・都市:感染状況が安定するまで。

(3)生活

●クリギノフ・ヌルスルタン市長によれば,ヌルスルタン市周辺の自動車検問所(ブロックポスト)の設置及び市郊外の公衆バスの運航停止は5月末まで継続されます。5月末以降の措置は市内の感染状況を見て決定されます。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047