新型コロナウイルス感染新規症例の発生(18日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

1 本日のベルギー公衆衛生省の発表によると,ベルギー国内において新型コロナウイルスの新規症例が新たに279件確認され(フランダース地域:147名,ワロン地域:108名,ブリュッセル:22名,居住地不明:2名)その結果,当地での確定症例数は55,559件となりました。

また,3月15日から昨日までの間に,14,657名の方が退院(過去24時間中の退院者は27名)しました。

2 死亡者数は以下のとおりです。

(1)過去24時間の合計:28名(病院における死亡者16名,老人ホームにおける死亡者12名)

(2)これまでの合計:9,080名(内訳:病院における死亡者4,340名(確定症例4,149名(96%),疑い例191名(4%)),老人ホーム等における死亡者4,646名(確定症例1,089名(23%),疑い例3,557名(77%))、自宅22名,その他の場所39名、不明33名)

3 昨日現在,病院のベッドについて,1,614名の感染者(過去24時間で11名減少)が利用しており,そのうち342名が集中治療室(過去24時間で3名減少),190名が人工呼吸器を利用している状況です。

4 昨日の感染検査実施数は13,860件,検査実施総数は696,840件(うち老人ホームは296,091件)です。 

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省新型コロナウイルス特設ページ(仏語))

https://www.info-coronavirus.be/fr/news/les-tendances-continuent-a-baisser/

(参考アドレス:ベルギー国立公衆衛生研究所関連ページ)

https://epidemio.wiv-isp.be/ID/Pages/2019-nCoV_epidemiological_situation.aspx

5 なお,本日の記者会見で発表された内容のポイントは以下のとおりです。

(1)現在の傾向について:

(参照アドレス:資料ダウンロード用アドレス)

https://d34j62pglfm3rr.cloudfront.net/downloads/COVID-19_Daily_StevenEnYves_20200518_FR.pdf

感染者数(1.2の図)は,14日時点の1週間平均を見ると(対前日比)増加率は−7%。入院者数(1.3の図)は17日時点で同−4%。集中治療患者数(1.4の図)は17日時点で同−5%。死者数(1.5の図)は15日時点で同−8%。

(2)2つの重要なメッセージ:

(ア)感染者の追跡について。コールセンターを通じて感染者の追跡を既に開始しており,毎日,400〜500人に連絡を取っている。しかし,連絡を取った感染患者から提供されるはずの,症状が出始めるまでの約48時間に接触した高リスクの人の情報について,(平均で)1〜1.5人分の情報しか提供されていない。この人数は少なすぎる。連帯の意識を持って対応してほしい。高リスクの接触者全員の情報を知らせてほしい。ここでの高リスクの者とは,1.5メートルより近い距離で15分以上接触した者のことを指す。(誰かをリスクに晒したとしても)非難されたり,罰を受けたりすることはない。

しかし,可能な限り包括的な情報を提供してもらうことで,懸念している第2波を食い止め,より厳しい措置が取られないようにすることが可能となる。

(イ)人々の健康状態全般について。ベルギー国立公衆衛生研究所(Sciensano)が実施し40000人が参加した,現在のコロナ伝染の文脈での健康状態に関するアンケート調査結果によると,人々は家に籠もり身体をあまり動かさない生活をしていることが明らかとなった。といっても,これはほぼ不可避なことで驚くべきことではない。回答者の56%が,1日8時間以上座ったままであり,通常の2倍の時間を座ったまま過ごしていると回答している。多くの人にとって,こうした生活が体重の増加に繋がっている。

回答者全体の4分の1の10000人が,措置の期間中に体重が増加したと回答している。現在では,措置解除により,外で身体を動かすことができるようになっているし,また,天候も温暖になっている。皆に外に出るようにと言うつもりはないが,分別のある方法で外で時間を過ごす機会や日光の恩恵を受けてほしい。外出することは精神的にも良いし,おそらく物事を前向きに見られるようにもなる。しかし,人と最低限の距離を保つなど,十分な対策を取ってほしい。もし体調が良くなければ,外出はせず,コロナと思われる症状が見られる場合は,自己隔離し外出を控えてほしい。

(3)措置の一部解除により,本日より,新たな段階に進むことができ,これまで築いてきた安全な生活圏は拡大される。社会的接触や仕事上での接触の機会も増えている。単純だが非常に重要な一つの防護策として,それが私的な自由時間か,職場であるかに拘わらず,大勢の人の集まりや,多くの人がいる場所を常に避けてほしい。先週より,店舗が再開し,店員と客はそれぞれ,責任ある対応をしていた。仮に,商店街や公園等に多くの人がいた場合は,すぐに引き返し,時間をおいてから再訪するようにしてほしい。また,そのような環境下では,人との間で物理的に安全な距離を保つとともに,各自が互いを防護するためにも,鼻と口を覆って保護することを強く推奨する。

(4)本日より,所属するスポーツクラブでスポーツをすることが可能となる。しかし,公衆衛生の指令を遵守することも重要。トレーニングは野外で物理的接触なしで行われる必要があり,一緒にトレーニングを行うグループの人数は最大20名とされる。コーチが常にその場にいること,安全な距離が保たれることが必要とされる。

(5)ジャーナリストより3つの質問を受けとったが,回答するにはより深い見識が必要とされるため,専門家と議論した上で,本日午後,ジャーナリストにメールで直接回答する。(注:質問内容は不明,詳細情報なし。)

(参照アドレス:記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/fr/live-pressconferences/

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