湾岸5か国の感染症危険レベル3への引き上げ

【ポイント】

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大が継続し,またそのスピードが一気に加速していることを踏まえ,在留邦人の安全確保及び海外から国内への感染症移入の防止のため先手先手の措置を打っていくべく,本24日,クウェートを含む14か国・地域の感染症危険情報レベルをレベル3(渡航は止めてください。(渡航中止勧告))に引き上げられました。

【本  文】

〇これまで外務省は,感染の拡大状況(1万人あたりの感染者数含む),移動制限の状況,医療体制,在留邦人・渡航者数,世界保健機関(WHO)や主要国・地域の対応ぶりなどを総合的に勘案の上,全世界の約3分の1に当たる73か国・地域を感染症危険情報レベル3に指定してきました。これには米国全土やほとんどの欧州諸国なども含まれており,中東ではイスラエルやトルコも指定されています。

クウェートでは,積極的に検査を実施していることもあり,1万人当たりの感染者数が4.92名(23日時点)と2名を大幅に超えている状況にあります。今般,こうした客観的な指標に基づき,すでにレベル3に指定されている国・地域とのバランスも考慮して総合的に評価した結果,レベル3への引上げが決定されました。

〇なお,「感染症危険情報」は治安状況等を踏まえた通常の「危険情報」とは異なり,今般の新型コロナウイルスを含め危険度の高い感染症に関し,渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域について発出されるものであり,「危険情報」は引き上げられていません。

〇「感染症危険情報」の発出は邦人への適時・適切な情報発信・情報提供を行い,感染症が拡大している国・地域への渡航を考えている邦人へ注意喚起することを主眼としたものであって,レベル3に指定された国・地域が直ちに医療崩壊などの危機的状況にあることを示すものでなければ,在留邦人の早期帰国を要請するためのものではありません。

〇現在,レベル2の国・地域からの邦人等(注)の帰国に際しては,14日間の自主待機措置と国内公共交通機関を使用しないことの要請が行われています。レベル3になれば,今後,法務省厚労省を含む関係省庁間で調整の上,国家安全保障会議,及び新型コロナウイルス感染症対策本部での議論等を経て,入国拒否対象地域の追加,検疫強化等を含む水際措置が講じられることとなります。日本におけるPCR検査のキャパシティも拡大されてきており,空港や空港周辺での待ち時間も短縮されつつあると承知しており,御不便をおかけしますが御理解願います。

(注)日本人の配偶者や子等,「特段の事情」がある者も含まれる。

〇我が国としては,引き続き各国政府や関係機関と連携して情報収集を行い,在留邦人の皆様の安全のため万全な対応をとっていきます。

〇なお,現在はクウェートからカタール航空を利用し,ドーハ経由でや帰国することが可能で,クウェートからの入国者については原則PCR検査は実施されていません。ただし,渡航歴にレベル3の国・地域が含まれている方にはPCR検査が実施されています。

〇今後,関係省庁等で調整の上,入国拒否対象地域の追加,検疫強化等を含む水際措置が講じられ,PCR検査の対象となることもあり得るので,ご帰国の際には事前に最新情報を確認をするとともに,感染予防に万全を期して下さい。

詳細は以下のリンク先をご確認ください。

(PC)==> https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T088.html 

(携帯)==> http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbhazardinfo_2020T088.htm l

(問い合わせ窓口)

厚生労働省新型コロナウイルス感染症相談窓口(検疫の強化)

日本国内から:0120-565-653

海外から:+81-3-3595-2176(日本語、英語、中国語、韓国語に対応)

(ご連絡先)

クウェート日本国大使館 領事班

電話(代表):(+965)2530−9400

メール:consular@kw.mofa.go.jp (了)