安全対策情報(1月)

安全対策情報(1月)

1 社会・治安情勢

(1)自然災害

ア アグン山の状況

 11月21日,アグン山で小規模な噴火が発生しました。噴火警戒レベルは依然として3(警戒)が継続されており火口から半径4km圏内への立入は禁止されています。引き続き関連最新情報を入手の上,注意警戒してください。

イ 地震関連

 11月中旬から下旬にかけて,バリ島近海等でM5.1及びM5.2の地震が発生しました。当該地震に関係する邦人被害の報告は当館には寄せられていませんが,引き続き津波を含む関連情報に注意してください。実際に地震が発生した場合は,頭部を守り,避難路を確保し,揺れが収まったら火の元を確認し,余震・本震に備え身の安全確保に努めてください。

(2)テロ関連に伴う治安情勢

 11月中旬,メダン市警察本部で自爆テロ事件が発生しました。本件以降,警察はインドネシア全国でテロ容疑者多数を摘発して治安維持に努めていますが,同様の事案はいつどこでも発生する可能性があります。クリスマスから年末年始にかけて当館管轄州ではテロに関連する大きな事案は発生しませんでしたが,インドネシ国内各地でテロ又はテロ関連事案が発生している現状を十分に認識し,引き続きテロの標的となりやすい場所(ナイトクラブなど多くの欧米人が集まる場所,政府・警察関係施設,宗教関連施設等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,万一不審な人物や状況を察知した場合には,速やかにその場を離れる等安全確保に努めてください。

(3)デング熱狂犬病

ア 報道によると,11月上旬に東ヌサ・トゥンガラ州シッカ県で子ども2名がデング熱により死亡したとのことです。一般的に雨季に入るとデング熱の罹患者が増えると言われており注意が必要です。狂犬病に関してはここ最近では大きな報道は承知していません。

イ 長引く高熱等デング熱が疑われる症状が発生した場合や野犬をはじめ動物と接触があった場合は,自己判断で対処することなく早期に医療機関を受診し適切な治療を受けるようにしてください。

(4)麻薬・薬物への注意

 バリ州各地において,毎月薬物所持,使用,運搬等の罪状により,国籍を問わず多数の者が身柄を拘束されています。当地裁判所は外国人に対しても死刑を含む重い判決を下しています。麻薬・薬物には絶対に関与しないでください。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向等

(1)在留邦人の強盗傷害被害

 11月下旬,在留邦人が自宅アパートで強盗に押し入られ,首を絞められる等により重傷を負う事案が発生しました。本件は「強盗の可能性のある事案の発生(令和元年11月26日付(総19第31号)及び27日付(総19第32号))」にてお知らせしておりますが犯人は既に逮捕されております。在宅中も家屋の戸締まりを確実に行うとともに,外出時・帰宅時においても周囲の様子に十分注意して安全確保に努めてください。

(2)邦人旅行者の窃盗被害(金銭等抜き取り事案)

ア 11月上旬,邦人旅行者がJl.Danau TamblinganのKejora Villa近辺を通行中に手荒な手口でバッグ内から金銭を抜き取られる事案が発生しました。本件は「サヌール地区:邦人旅行者の窃盗被害の発生(令和元年11月12日付総19第29号)」でお知らせしております。また,昨年は本件以外にも通称「お金見せて詐欺」と言われる手口による被害がジンバラン地区,ウブド地区,ヌサドゥア地区等で複数発生しています。見知らぬ者から突如日本語で声を掛けられたり唐突な依頼をされた場合は相手の言動等に惑わされたり油断することなく,会話を断ち切りすぐにその場から離れる等して被害の未然防止に努めてください。

イ 12月上旬,邦人旅行者が当地からロンボク島行きのフライトを利用した際,預け荷物内から現金(日本円及びインドネシアルピア)16万円相当等を抜き取られる事案が発生しました。預け荷物(スーツケース)はTSAロック・スーツケースをバンドで固定していたとのことですが,解錠された形跡があったとのことでした。本件事案の発生を踏まえ,貴重品は自己の管理が確実に行き届く形態で保管いただくとともに,万一に備えて海外傷害保険等に加入しておくことをお勧めします。

(3)スキミング

 11月中旬,ウブドのレストランに設置されたATMにCCTVを取り付けた外国籍の男がスキミングの疑いで逮捕されています。昨年夏頃にもウブドでは外国籍の男がスキミングで逮捕されていますが,同地区に限らずスキミングの危険性はあります。累次お知らせのとおり,ATM利用時は周辺等に不審な機械が設置されていないか確認するとともに可能な限り銀行に設置されたATMの利用に努める等して被害の防止に努めてください。

(4)空き巣(忍び込み)

 11月中旬,邦人旅行者がチャングーのヴィラで就寝中,何者かが侵入し,室内から財布,旅券等在中のバッグを盗まれる事案が発生しました。邦人旅行者にはその他の被害は生じていませんが,在宅・就寝時も家屋の戸締まりを確認するとともに外出・帰宅時にも周囲の様子に十分注意してください。

(5)車上あらし

 邦人旅行者がサーフィン(於:スワンガンビーチ)を終えガイドの車両に戻ったところ,後部ガラス等が壊され,助手席下に隠していたバッグを盗まれる事案が発生しました。多数の者が訪れる場所では人混みに紛れて犯人が犯行の機会を窺っている可能性もあります。車両から離れる際には,貴重品の管理に注意してください。

(6)スリ・ひったくり

 11月初旬,深夜,レギャン通りのナイトクラブ帰りの路上における集団スリ被害が発生しています。深夜・早朝,クタ・レギャン地区等において貴重品は持ち歩かない等の対策を講じてください。

(7)その他(外国人対象の強盗傷害事件)

 11月21日,南クタPECATU村で外国人を対象とした強盗傷害事件が発生しました。11月に入り世間の耳目を引く事件が発生しています。本件は駐車場で発生しましたが累次お知らせのとおり,在宅中は家屋の戸締まりを確実に行うとともに,外出時・帰宅時においても周囲の様子を確認する等して安全確保に努めてください。

3 テロ・爆弾事件発生状況

 当館管轄内においてテロ・爆弾事件は発生していません。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

 邦人被害の誘拐・脅迫事件は発生していません。

5 対日感情 

 対日感情は基本的に良好であり,特段の変化は見られません。

6 日本企業の安全に関わる諸問題

 日系企業の安全に関わる問題は認知していません。

7 その他(海外で快適なシニアライフを送る上で)

 最近,特に高齢の在留邦人が死去する事案や体調不良により病院に搬送等される事案,経済的問題に起因する困窮事案等の相談が寄せられています。海外で快適に生活するためには,十分な生活資金が必要となるとともに,日本とは生活環境やシステム等が大きく異なる状況において,年々高くなる病気や怪我のリスクを踏まえ,高齢の在留邦人の各種事態に備えるために,例えば,日本国内のご家族との定期的な連絡,頼れる人や在留邦人間での連絡体制,保険制度の情報入手等について予め整理・対策を講じておくことも有効と思われます。健康状態や経済事情によっては,早めに生活の基盤を日本に移すことを考えることをお勧めします。

安全対策連絡協議会が主催した講演会「バリで健康で快適に過ごすために〜医療と高齢社会〜」で使用した資料を当館ホームページに掲載しております。https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/files/000530933.pdf

また,外務省海外安全ホームページでも「海外で快適なシニアライフを送るために」と題して注意事項や関連情報等を掲載していますので併せてご一読ください。

https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/senior-life.pdf

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