大使館からのお知らせ(当地宗教政党JUI-Fによるデモに関する注意喚起)

【ポイント】

〇 当地報道によると,宗教政党JUI-Fは,イスラマバードにおいて大規模な反政府デモの実施を呼びかけています。

〇 デモ隊は,10月27日頃にパキスタン各地をイスラマバードに向けて出発し,同月31日頃,イスラマバード市内に到着し,デモを実施する計画であるとの報道があります。

〇 同デモが実施される場合,警察ではデモ隊のイスラマバード市内への流入を阻止するため,数万人規模の治安部隊を配置し,徹底的な取り締まりを実施するとともに,イスラマバード市内及び市内に通じる幹線道路では,交通規制を実施する予定です。

○ 不測の事態に巻き込まれる恐れがありますので,デモや集会が行われている場所には,絶対に近づかないで下さい。

【本 文】

1 当地報道によると,宗教政党JUI-Fは,イスラマバードにおいて現政権の打倒等を目的とした大規模な反政府デモの実施を計画しており,他の政党にもデモに参加するように呼びかけています。

デモ隊は,10月27日頃にパキスタン各地をイスラマバードに向けて出発し,同月31日頃,イスラマバード市内に到着し,デモを実施する計画であるとの報道があります。

2 同デモが実施される場合,警察では,デモ隊のイスラマバード市内への流入を阻止するため,数万人規模の治安部隊をイスラマバード市内及び市内に通じる幹線道路に配置して,徹底的な取り締まりを実施する方針です。

 そのため,幹線道路上のチェックポイントでは通常時よりも厳重な検査が実施されたり,コンテナ等による道路封鎖等,大規模な交通規制が行われる可能性があります。

3 また,デモ隊が幹線道路上で長期間の座り込みによる抗議活動を実施した場合には,市内への物流が滞り,市民生活に多大な影響が出ることが懸念されます。

4 過去に大規模な反政府デモが実施され,治安部隊による強制鎮圧活動が実施された際には,情報の拡散を防止するため,一部地域でパキスタン政府による携帯電話サービスの遮断やファイスブック,ツイッター,ワッツアップ等のSNSの利用制限,ニュース番組の放送禁止等の措置が執られたことがありますので,代替通信手段の確保に努める必要があります。

5 つきましては,在留邦人の皆様におかれましては,以下の注意事項を参考に,ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けて頂きますようお願いいたします。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし,安全な行動を心掛ける。

(2)デモや集会が行われている場所には,決して近づかない。

(3)移動途中等に集会等に遭遇した場合には,速やかにその場から離れる。

(4)デモ隊の攻撃の標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設,国連関係機関,レストラン,マーケット,宗教関連施設,宗教行事開催場所,政府機関,軍・警察等治安当局施設(含む車両,検問所等))には出来るだけ近づかないようにし,用件は短時間で効率的に行なうように心掛け,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した場合には,速やかにその場から離れるようにする。

(5)長期間の座り込みにより物流が滞った場合に備え,食料や水,ガソリンを満タンにしておく等の準備をする。

6 なお,上記注意点以外にも,外務省広域情報など当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので,そちらもあわせてご確認下さい。

○外務省広域情報:

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C253.html

○当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C226.html

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)