年末年始における安全対策

南アフリカにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

【タイトル】

年末年始における安全対策について

【ポイント】

●例年,クリスマスシーズンから年始に向けて犯罪が増加する傾向にあります。本年9月から12月13日迄の間に邦人の犯罪被害は15件に達しております。

犯罪が増加するこの時季に改めて防犯意識を高めていただくとともに安全を最優先とした行動を心がけてください。

●与党ANCは,今月16日から20日の間,党全国大会期間中に総裁選挙を実施することとしており,政治情勢が不安定化する懸念がありますので,同期間は抗議活動の動きに注意が必要です。

●外務省は,年末年始に海外に渡航・滞在される方に対して,海外安全情報(広域情報)を発出しております。下記URLに掲載されておりますので,ご確認ください。

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C250.html

●最近ハウテン州においてリステリア・モノサイトゲネスに汚染された食品(乳,食肉などの動物性食品)による食中毒が増加していますので,感染を起こしやすい人(妊婦(胎児),新生児,乳幼児,高齢者等)は,特に注意してください。冷蔵庫に長期保存され,加熱せずに食べられる食品は原因となりえますので注意が必要です。

【本文】

1 例年,クリスマスシーズンから年始に向けて犯罪が増加する傾向にあり,特に,空港からの追尾強盗,車上荒らし,住居侵入は頻繁に発生しております。本年9月から12月13日の間,邦人の犯罪被害は15件報告されています。犯罪形態の内訳としては,自宅等侵入強盗5件,カージャック4件(含むブルーライトギャング),車上荒らし4件,スリ・置き引き被害2件となっています。発生場所は,ヨハネスブルグ11件(サントン4件,CBD2件等),ダーバン2件,リンポポ州及びスワジランド・マンジニで各1件となっています。

また,報道によれば,12月10日,ヨハネスブルグ高速道路N3のマルボロドライブ付近において,空港からの追尾強盗事件が発生し,銃撃戦に発展したとの由であり,銃器を使用した犯罪も頻繁しています。

つきましては,犯罪が増加するこの時季に改めて防犯意識を高めていただくとともに安全を最優先とした行動を心がけ,以下の安全対策を徹底するようお願い致します。

(1)カージャック,追尾強盗,ブルーライトギャング対策

○銀行取引及びショッピング後には,出発時に,複数人が乗車したまま待機している,あるいはこちらの様子をうかがっている様な不審者(車)がいないか確認するとともに,走行中も同じ車が追従していないかなど周囲の状況を確認する。万一,追尾車両を認めた場合は,警察署等の安全が確保できる場所を目指しつつ,警察へ通報して支援を要請する。

○交差点は停車することなく通過できるように速度調整を心掛ける。また,停車する場合には,すぐにその場から離脱できるように,前者とのスペースを少なくとも1台分確保する。

○出発前にルートをよく確認し,犯罪多発ルートを避け,交通量が比較的多い,明るい道を選ぶ。

○身に覚えのない停止命令,他人からの声掛けには応じない。万一,途中で停止せざるを得ない事態になったとしても,なるべく人目の多い場所を選び,エンジンは掛けたまま,数センチ程度窓を開け,車から降りずに対応する。

○不特定多数の者が自由に出入り可能であるサービスエリアの利用は控えるとともに,ガソリンスタンドに併設されたATM,コンビニも同様の理由で極力使用しない。また,ガソリンの給油は極力日中に行い,燃料は常にタンクの半分以上を心掛ける。

○空港では,カージャック犯は,空港内各所でターゲットを物色し,狙いを定めているとみられており,実際に発生した邦人被害の多くは,空港へ(から)向かう高速道路やその出入り口で発生しているので,空港内では華美な服装,装飾品の着用は避けるとともに,多額の現金の両替は控えるなど,目立たない(ロープロファイル)ように心掛ける。

(2)車上荒らし対策

○荷物は外から見える位置に置かずに,必ずトランク内に保管する。また,車内に貴重品を放置しない。

○駐車する場合には,駐車監視員の有無を確認し,死角になるような場所には駐車しない。店内からも視認できる位置,または入口直近,照明設備の効いた明るい場所に駐車するのが望ましい。

○ジャミングによる被害報告例が増加傾向にあるので,リモートキーを過信せず,ロック後は自分の手と耳と目で施錠を確認する。

○車内に複数待機したままの不審者がいないかなど,駐車後,出発時には周辺を確認する。

(3)侵入強盗/空き巣対策

○就寝時や外出時には,必ずアラーム式センサーを作動させる。また,エレクトリックフェンス,パニックボタンなどの警備機器が正常に作動するか,定期的に点検する。

○就寝時には,全てのドアと窓を施錠(暑くても窓を開けたままにしない)し,携帯電話,リモートキーは枕元に置いておく。

○不審な物音や人影を認めた場合でも,むやみに表へ出ることなく,まずはパニックボタンを押下し,警備員が駆け付けるのを待つ。

2 与党ANCは,今月16日から20日の間,党全国大会期間中に総裁選挙を実施することとしており,政治情勢が不安定化する懸念があり,同期間の前後には抗議活動が実施される可能性がありますので,CBD地区など危険な区域への立ち入りは控えるとともに,報道等を通じて最新情報の入手に努めるようにしてください。

3 年末年始においては,在留邦人の皆様も一時帰国や海外旅行をご計画されていると思いますが,旅行前に滞在される予定の場所の情報を確認することは犯罪防止に役立ちます。外務省は,年末年始に海外に渡航・滞在される方に対して,海外安全情報(広域情報)を発出しております。下記URLに掲載されておりますので,ご確認ください。

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C250.html

4 最近ハウテン州においてリステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes)に汚染された食品(乳,食肉などの動物性食品)による食中毒が増加していますので,特に感染を起こしやすい人(妊婦(胎児),新生児,乳幼児,高齢者等)は,特に注意してください。このリステリアは,加熱により死滅しますが,4℃以下の低温や12%食塩濃度下でも増殖できる点が危険とされています。感染すると軽症で自然に治るとされていますが,重篤度には個人差があり,悪寒,発熱,筋肉痛などの症状が見られます。注意した方がよい食品は,ナチュラルチーズなどの乳製品,生ハム等の食肉加工品,スモークサーモンなどの魚介類加工品,サラダなどです。冷蔵庫に長期保存され,加熱せずにそのまま食べられる食品は原因となりえますので注意が必要です。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html

5 お願い

万一,事件・事故等に巻き込まれた場合,また,未遂であったとしても,その概要を在南アフリカ日本国大使館に連絡してください。

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〇在南アフリカ日本国大使館

 HP: http://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

 住所: 259 Baines St, Cnr Frans Oerder St, Groenkloof, Pretoria

 電話: +27 12 452 1500 領事・警備

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