ラゴスでのコレラの流行に関して

●6月11日、ラゴスのエティ・オサ(Eti Osa)、ラゴス島(Lagos Island)、イコロドゥ(Ikorodu)、コソフェ(Kosofe)地区でコレラが発生し5人が死亡し、60人が入院していることが報道されました。それを受けてラゴス州政府はコレラの感染拡大を防ぐために感染予防の強化を開始したと発表しました。

コレラは激しい下痢を特徴とし、実際の患者は報道の数倍の患者が発生していることが予想されます。急激な感染拡大の背景には、感染者の下痢による上水道水質汚染の存在が懸念されます。

●つきましては、ラゴス州に滞在している邦人の方は下記を参照いただき、コレラの感染予防にご注意ください。

ラゴス州政府保健省の発表

https://health.lagosstate.gov.ng/2024/06/11/lasg-calls-for-precautionary-measures-against-cholera-outbreak/

●当地報道の詳細

https://healthwise.punchng.com/lagos-activates-emergency-surveillance-as-cholera-kills-five-60-hospitalised/#:~:text=The%20Lagos%20State%20Commissioner%20for%20Health%2C%20Professor%20Akin,measures%20to%20prevent%20the%20spread%20of%20the%20disease.

コレラについて

1.症状:米のとぎ汁のような激しい下痢を起こします.通常、発熱は起こしません。コレラの死因は大量の下痢による脱水です。

2.感染経路:感染者の下痢により汚染された水や食物を飲食することで感染(経口感染)します。安全な水でつくられたかわからない氷も危険です。また、手洗いが不十分のために汚染された自分の手から、顔を触れることで経口感染が成立します。感染経路に関して、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)がSNSで紹介した動画( https://www.youtube.com/watch?v=jG1VNSCsP5Q )が非常にわかりやすいためご覧ください。

3.治療:経口摂取ができるならば、市販もしくは自家製の経口補水液で下痢と同程度の水分摂取をおこなってください。抗菌薬は不要です。経口摂取ができない場合は、入院が必要になります。通常は点滴による水分の補充と抗菌薬の投与が行われます。自家製経口補水液は500〜600mlのペットボトル飲料水に塩小さじ1/4(多めでOK)、砂糖小さじ3、あればレモン果汁少々を加えることで作成可能です。作りおきはせずに、その日のうちに飲むようにしてください。ティースプーン1杯が小さじ1と同じです。

4.予防:食事の前、調理の前、トイレ後に石鹸で手を洗うことが非常に大事です。また、こまめなアルコール消毒液による手指消毒を行ってください。

【参考】

国立感染症研究所ホームページ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/402-cholera-intro.html

●CDC Yellow Book2024 Cholera

https://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2024/infections-diseases/cholera

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