【大使館からのお知らせ】コレラの感染拡大

●9月28日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、8月以降、コレラの疑い症例が増加してきていると発表しました。

●つきましては、ナイジェリアへの渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は,下記も参照いただき、コレラの感染予防にご注意ください。

1 ナイジェリアにおけるコレラの感染拡大

CDCが9月28日発表したところによれば、本年において月間数百症例にとどまっていたコレラの疑い症例が、本年8月においては、1,677件と急増したとして、感染予防に努めるよう呼びかけています。(NCDC発表のデータでは、本年8月の症例数は、本年1〜7月の平均感染者数に比べ、3.2倍となっている。)

特に影響が認められる州としては、主に洪水被害報告が続いている北部地域(ヨベ州、ジガワ州、ゴンベ州、ボルノ州、カツィナ州、カドゥナ州、ソコト州、アダマワ州など)となっており、また、昨年の流行に比べれば、まだ報告症例数は甚大なものではありませんが(昨年同時期の疑い症例は約7万例)、NCDCは関係省庁や各州と連携し、感染拡大防止と対応を進めているとしています。

2 コレラについて

(1)コレラコレラ菌(Vibrio Cholerae)に汚染された水、氷、食品などを経口摂取することによって起こる、下痢を主症状とする病気です。潜伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状がみられます。腹痛や発熱はほとんどみられません。下痢の症状は様々ですが、重い場合は多量の水のような下痢(米のとぎ汁様)となり、脱水症状を起こします。胃腸の弱い人や胃切除を受けた人、高齢者、乳幼児などは重症化し、昏睡状態に陥り死亡する例もあります。

(2)治療方法としては、下痢によって体内から失われた水分と塩化ナトリウム等の電解質の補給が主となります。脱水症状が激しい場合は点滴による治療が必要となり、抗生物質を併用します。

(3)予防方法としては、流行地では、以下のような基本的な感染症予防対策を心掛け、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診断を受けてください。

●食事の前、トイレの後の手洗いを励行する。

●食物は、十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口にしない。

●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は十分に沸騰させた後使用する。

●安全な水から作ったことが確認できる氷以外は使用しない(コレラ菌は冷凍しても死滅しません)。

(4)コレラについては、以下のホームページもあわせてご参照ください。

●ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC

https://ncdc.gov.ng/diseases/factsheet/50

●外務省(世界の医療事情)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/nigeria.html

厚生労働省検疫所

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name05.html

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在ナイジェリア日本国大使館(領事班/医務班)

所在地:No.9, Bobo Street, Maitama, Abuja, Nigeria

電 話:+234(0)90-6000-9019/9099(開館時:08:00〜12:00、13:00〜17:30)

    +234(0)80-3629-0293(閉館時:人命に関わる緊急時のみ)

メール:visanigeria@la.mofa.go.jp