○ザンビア保健省は、ザンビア国内におけるコレラのアウトブレイクについて、概要以下のとおり発表しました。
・ルサカ州では、10月から現在までの間に、1,385件の感染例及び36件の死亡例が確認されており、ザンビア全土では、2023年1月16日以降累計で、2,270件の感染例及び52件の死亡例が確認されている。
・2017/2018年の大流行も、今回同様10月に始まり翌年5月に終息したが、6，000人以上の感染者と50人の死者を出している。その教訓をいち早く思い出さねばならない。
○感染予防の観点から、清潔な水を使用し、手指を清潔に保つことに留意が必要であり、下痢などの初期症状が出た場合には、速やかに医療機関を受診することが必要です。
１ 12月14日、ザンビア保健省のマセボ大臣は、ザンビア国内におけるコレラのアウトブレイクに関して3回目の緊急記者会見を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、会見内容の詳細については、下記ザンビア保健省ウェブサイトを参照ください。
（１）2023年10月から現在までの間に、1,385件の感染例及び36件の死亡例が確認されており、ザンビア全土では、2023年1月16日以降累計で、2,270件の感染例及び52件の死亡例が確認されている。
（２）ルサカ州では、ルサカ、ルワングワ、チョングウェ、チランガの4地区で感染が報告され、12月13日現在、東部州ではヴブウィ（1人）とペタウケ（2人：検査結果待ち）で事例が報告されている。現時点で、以下の施設において合計90人の患者が発生している。
ア チレンジェ （ 1人）
イ カニャマ （29人）
ウ チャワマ （13人）
エ マテロ （10人）
オ カリンガリンガ（9人）
カ ムテンデーレ （4人）
キ バウレニ （3人）
ク チェルストン （1人）
ケ チパタコレラ治療センター（3人）
コ チョングウェ：ングウェレレ （6人）
サ チランガ：ツバランゲ（8人）
シ ヴブウィ地区病院（1人）
ス ミンガミッション病院（1人）
セ ンクウェワンカ小病院（1人）
（３）コレラの感染拡大を食い止めるため、我々は国内外の関係者との多様な部門で連携し、コレラ患者の早期発見、被災コミュニティでの塩素の提供、警戒態勢の強化及びコレラ治療センターの活性化を実施している。
（４）経口補水液（ORS）は特にコレラのために開発されたもので、下痢によって失われた体内の水分と塩分の補給に役立つ。これを供給するため、被災したコミュニティに経口補水ポイント（ORP）を開設した。これは地域に根ざした施設であり、患者に救命治療を提供するため地域医療従事者が常駐している。
（５）コレラをはじめとする水を媒介する病気の予防は、保険セクターの問題だけではなく、安全な飲料水と排泄物の安全な処理が必要である。
（６）2017/2018年の大流行も、今回同様10月に始まり翌年5月に終息し、6，000人以上の感染者と50人の死者を出している。私たちはその教訓をいち早く思い出さねばならない。雨、人口増加、移民及び気候変動も今回のアウトブレイクを増幅させる要因の一つである。
（７）コレラを一掃するための予防策と「3C」について説明する。
ア 清潔な水（Clean Water）
調理するとき、氷や飲料を作るときなど煮沸した清潔な水を使用する。水は沸騰させるか塩素を加えることで安全な水にすることができる。
イ 清潔な手（Clean Hands）
食品の準備の間を通じ、石けんと安全な水でよく洗う。さらに、トイレを使用する時も同じく石けんと安全な水でよく手を洗う。
ウ 早期のケア（Early Care）
下痢の初期症状が現れたら、脱水症状を起こす前であっても早期にケアを受ける。これは地域の経口補水ポイントでも、最寄りの医療施設やコレラ治療ユニットでもよい。
【参考】
■ザンビア保健省ウェブサイト
https://www.moh.gov.zm/?p=3457
https://www.facebook.com/mohzambia/
■厚生労働省検疫所ウェブサイト
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name05.html
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