【医療情報】デング熱の感染者増加に関する注意喚起

● アルゼンチン各地で、蚊が媒介するデング熱の感染者が増加しています。

● 感染予防のため、蚊の発生場所に可能な限り近づかない、出歩く際は肌の露出を極力少なくする、虫除けスプレーなどを使用するといった対策に努めてください。

アルゼンチン保健省によれば、2023年7月〜2024年3月までの間、アルゼンチン国内で15万1,310件のデング熱に関する症例報告があった模様です。全症例のうち、91%が国内感染とされています。

また、2024年以降の症例数は13万4,202件とされていることから、本年に入ってから感染者が急増していることがうかがえる状況となっています。

10万人あたりの発生率でみると、国内地域のうち、主に北東部(チャコ州、コリエンテス州フォルモサ州ミシオネス州)、北西部(カタマルカ州、フフイ州、サルタ州、サンティアゴ・デル・エステロ州トゥクマン州ラ・リオハ州)、中央部(ブエノスアイレス州ブエノスアイレス市、コルドバ州、エントレリオス州、サンタフェ州)での流行が認められます。

アルゼンチン保健省HPの参考情報は以下となります。

https://bancos.salud.gob.ar/sites/default/files/2024-03/ben_696_se_11.pdf

 デング熱は、ネッタイシマカヒトスジシマカなどに刺されることで感染するウイルス性疾患ですが、特別な治療法が存在しないことから、予防としては極力蚊に刺されないということが特に重要です。また、今後さらに感染例が増えることや、感染者が発生するエリアが拡大することが危惧されることから、当地に居住されている方や旅行者は十分に注意してください。

 感染予防対策として、蚊の発生場所に可能な限り近づかないようにするほか、出歩く際は肌の露出を極力少なくするよう努めてください。また、蚊は、水たまりや水がよどんだ場所など、幼虫が孵化できる場所を見つけて卵を産む性質があるため、生活環境の中で蚊の発生原因となり得るバケツ、タイヤ、花瓶などに水が溜まらないように心がけ、虫よけスプレーなどの防虫剤も活用して感染予防に努めてください。

 なお、デング熱については、下記の厚生労働省検疫所の情報を参考としてください。

感染症についての情報:デング熱 Dengue Fever」

 https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html

在アルゼンチン日本国大使館 領事班

Bouchard 547 Piso-15, Buenos Aires, Argentina

電話:(市外局番011) 4318-8200 / 国外からは(国番号54)-11-4318-8200

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領事班代表メール:conbsas@bn.mofa.go.jp