●ウィーン州警察の発表及び報道によれば、クリスマスから年末にかけてテロの脅威が高まっているとして、警戒が強められています。
●23日には、イスラム国ホラサン州(ISKP)との関係が疑われる者複数人が、ウィーンにおけるテロを計画していたとして逮捕されたと報じられています。標的はシュテファン大聖堂だったと言われており、当局は、特にウィーンとグラーツにおいてテロの脅威が高まっていると指摘しています。
●在留邦人及び旅行者のみなさまにおかれましては、テロの脅威が高まっていることを念頭に、最新情報の入手に努めるとともに、特にクリスマス・マーケットや教会周辺では周囲の状況に注意を払い、テロ事件に巻き込まれることのないよう注意してください。
1 ウィーン州警察はテロの脅威について以下のとおり発表しました。
・ヨーロッパ全土のテロ関係組織がクリスマス休暇時期(特に12月24日前後)にキリスト教関連行事への攻撃を呼びかけている。
・治安当局は、ウィーン市及び連邦州内の公共スペースにおいて対応を強化し、特に危険度が高い対象への警備を強化した。
・クリスマス休暇中は警察によるパトロールと監視体制が強化され、特に教会やクリスマス・マーケットには武装した制服警官と私服警官の両方を配備する。
・必要に応じて、施設への入場が規制され、来訪者の身元確認が行われるので、写真付きIDを所持し、通常より時間に余裕を持って行動することが求められる。
2 つきましては、以下の点に留意しながら、テロ事件に巻き込まれないよう十分に注意してください。
(1)予防策
・テロの標的となりやすい場所には必要が無い限り近づかない。
・用心を怠らず、目立たない。(直接の標的となることを避けるため服装や行動
は目立たないようにする。)
・どのような場所でも非常口や避難ルートについて意識しておく。
・周囲の不審者・不審物に注意を払う。(大きな荷物、不自然な厚着、挙動不審
等に注意する。)
・不審な状況を察知したら直ぐにその場を離れる。
・現地の報道や治安当局の発表等を確認して最新の治安やテロ情勢等の情報を入手する。
(2)対処法
・パニックにおちいらないように「冷静」になる。
・爆発音や銃撃音等を聞いたらその場に伏せる(柱等頑丈な物の陰に隠れる)。伏せた後に周囲の状況を確認した上で安全な場所に避難する。
・事件現場周辺にいる場合には、事件現場に絶対に近づかない。周囲に注意しつつ事件現場から避難する(遠ざかる)。
・万が一、建物等の下敷きになった場合には、体力の温存を心がけ、有害物質を吸い込まないようにする。また、(テロリストが近くにいないと判断される場合には)パイプなど手近な物を叩き居場所を伝え助けを求める。
○ウィーン州警察の発表
https://www.polizei.gv.at/wien/presse/aussendungen/presse.aspx?prid=34664F512F2B79692F49673D&pro=0
○「安全の手引き」(オーストリア)
https://www.at.emb-japan.go.jp/files/100444718.pdf
(問い合わせ先)
○在オーストリア日本国大使館
住所:Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria
電話: (市外局番01)531920
※当館閉館日:https://www.at.emb-japan.go.jp/itpr_ja/10_holiday.html
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