夏の観光シーズンにおける犯罪被害への注意喚起

●夏の観光シーズンにスペインへの渡航・滞在を予定されている方に、犯罪被害の注意喚起として、下記のとおりお伝えします。

●旅行者が増加傾向にある今、邦人の盗難被害が数多く寄せられています。常に狙われているという危機意識を持ち、安全対策を講じてください。仮に何らかの事件に巻き込まれた場合には絶対に抵抗せず、安全確保を最優先してください。

〜被害に遭わないために〜

１スリ

（１）犯人の特徴

常に２、３人の複数人で行動していることが多く、役割分担（話しかける・わざとぶつかる・小銭を落とす等して対象者の気を引きつける者、実際に貴重品を盗む者）したうえで犯行に及ぶ。観光客を虎視眈々と狙っている。

（２）本年実際に発生した手口

地下鉄の駅のエレベーター内で２人組の男に話しかけられ、気がつかないうちに、リュックサックの中からポーチを抜き取られた。

（３）対策

・持ち歩く貴重品は必要最小限にし、分散させて持つ。

・バッグはチャックやボタン等による二重開閉可能なものを使い、体の前にくるように持ち視界から外さないように心がける。

・街で声をかけられる、ぶつかられる等した場合はすぐに盗難被害を疑い、必要に応じてその場をすぐに離れ、貴重品の有無を確認する。

２置引き

（１）最近の傾向

置引きは空港、駅、路上等あらゆる場所で起こりうる犯罪であるが、昨今ではレストランやカフェでの飲食中に被害が多発している。

（２）本年実際に発生した手口

レストランのテラス席に座り足下にリュックサックを置いていたところ、飲食している間に何者かに持ち去られた。また飲食後、支払いをするため立ち上がったその一瞬の隙を狙われ被害に遭ったケースもある。

（３）対策

・レストランやカフェで食事をする際は、注文やトイレ等の短時間でも荷物を椅子やテーブルに放置しない。

・飲食中であっても、バッグやリュックサックを椅子の脚や場合によっては自分の手足に引っかけておく等、物理的に盗まれない措置をとる。

〜被害に遭ったら〜

盗難被害でも犯人が凶器を所持している場合があるので、絶対に追いかけたり抵抗したりしない。近くに警察官の姿が見える場合等は、大声を出すことも一つの手段であるが、相手が逆上してしまう場合もある。

自身の安全が確保されたら警察への被害届提出や、海外旅行保険等に関する手続きを行う。　

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在スペイン日本国大使館

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