・バルセロナにおける窃盗被害が急増しています。邦人被害も多数報告されています。
・スリ・置引き等の発生状況と対策についてお知らせします。
1 スリ・置引き等の発生状況
(1)スペイン内務省より発表された、スペイン国内での刑法犯発生状況(2022年第2四半期)によると、2022年1月から6月までにバルセロナで発生したスリや置引き等の窃盗事件(窃盗のうち、ひったくり、強盗など暴力を伴うものを除く)の発生件数は、前年比+51.2%増となっており、国内全体の増加率(+44.6%)、首都マドリッド(+35.5%)よりも高い増加率を示しています。
(2)邦人の窃盗被害も多数報告されています。多くがスリ・置引きの形態であり、特にカフェやレストラン等の飲食店や空港内で多く発生しています。
2 被害に遭わないために
(1)スリ対策
バッグは斜めがけして身体の前に提げる、ウエストポーチ等も身体の前に向けるなど、知らぬ間にバッグの中に手を入れられたり、ファスナーを開けられたりすることの無いような対策を講じてください。
(2)置引き対策
カフェやレストランでは、注文をする間の席取り、トイレ等へ立つ場合の短時間でも、椅子やテーブルの上に荷物を置いておくことは絶対にしないでください。
また、食事中や空港カウンターのチェックイン時など、足元に荷物を置いておいたところ気づいたら盗まれていたという例も多数報告されています。手荷物は、常に目の届くところ、とっさに手の届くところに置きましょう。
最近、特にレンタカーを借りて荷物をトランクに入れている時や、タイヤがパンクしているとして言い寄ってきた者と車のタイヤを確認している隙に、何者かに座席に置いた貴重品を盗まれる事案が増えています。車をとめる際には周囲に注意して、車外で作業する場合も貴重品は常に身につけておくようにしてください。
3 その他
スリ等は、高級ホテルやブランド店等から出てくる人を対象として狙っている場合があります。ホテルや店からついてくる怪しい者や、エスカレーター、ナイトクラブ等で不自然に身体を密着させてくる者がいる場合は特に注意し、いったん立ち止まってやり過ごす、街頭にいる警察官のそばに立ち、しばらく相手の動向を見るなどしてください。
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