豪雨による洪水等の発生に伴うご注意と準備について

東ティモールでは豪雨により国内各所において洪水や地滑りが発生しています。最近においては4月に洪水被害により、各地で死傷者を含む多数の被災民と物的被害が生じました。この災害時、在留邦人も床上浸水や車両水没等の被害に遭われており、大使館付近の道路も陥没・流出し車両が2ヶ月にわたって通行できない等の被害が発生しております。今後も連続して豪雨が続けば、同様の被害が発生することも予想されますので、以下についてご注意と準備をお願いします。

1 一般的注意事項

(1)豪雨、道路の冠水による渋滞の発生や道路の陥没など、交通事情にも大きな影響が出ています。事故に遭わないよう車の運転には細心の注意を払ってください。また、地方に旅行や出張する際は天候に関する情報収集を十分に行ってください。

(2)緊急時に家族や所属組織と連絡を取る方法を予め決めておきましょう。災害時には音声通話が集中し、電話がつながりにくい状態になります。SMSやアプリを利用した別の連絡方法も構築しておくと災害時に落ち着いて連絡ができるようになります。

(3)川の近くや低地帯など、水害の予想される地域にお住まいの方は、いつでも安全な場所に避難できるように準備をしてください。また、水没しないようにできるだけ高い場所に重要物品(※旅券、現金、電子機器など)を置くようにしてください。車両が水没する恐れがある場合には事前に高台の駐車場に移動させることも検討してください。ご自宅から避難される場合は、家族や所属組織や友人、知人に連絡先をお知らせください。なお、周囲が既に浸水してしまった場合には、離れた知人宅や友人宅に避難するよりも、近くの高い建物に避難する方が安全な時もあります。周辺の状況を確認して避難しましょう。

※当館においては旅券の再作成は東京の外務省に依頼することになります。外務省で作成された後当館に送付されます。コロナ過でフライトが限られておりますので申請から交付までは約1ヶ月以上時間を要しております。

(4)停電や外出が難しくなる場合に備えて、緊急用の食料や飲料水の備蓄、懐中電灯、携帯電話の充電器・モバイルバッテリーなどを必要に応じて用意してください。

◎災害に対するご家庭での備え(首相官邸ホームページ)

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

2 医療情報

(1)デング熱マラリアなど

豪雨や洪水により残った水たまりで蚊が繁殖し、デング熱など蚊を媒介とする感染症が流行する可能性があります。ディリ市内ではマラリア患者は激減しましたが、地方などの山間部ではマラリアに罹患する可能性があります。普段以上に十分な防蚊対策をとってください。なお、当国には通常の蚊に比べてかゆみや腫れの症状が強く、長く続く毒性の強い蚊も存在します。

・ 外出時に虫よけ剤を使う

・ 白など色の薄い色の服装でできる限り肌を隠す

・ 蚊帳、網戸、防虫網を設置す

・ やぶや草むらをなくす

・ 家や職場の周りの蚊の幼虫(ボウフラ)が発生しそうな水たまりを除去・清掃する

◎蚊の発生防止対策など(厚生労働省HP)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html

(2)消化器感染症(感染性腸炎など)

汚染された水や食物の飲食により罹患する細菌による急性熱性疾患です。雨季や洪水が発生した時などに数週間遅れて流行します。不用意に水たまりや池などに入らないことが予防策です。

(3)食中毒、A型肝炎、腸チフス寄生虫症など

一般衛生状況の悪化により、食中毒やA型肝炎、腸チフス寄生虫症(アメーバ赤痢、回虫、条虫)などの経口感染症が増加する恐れがあります。食品衛生については、従来以上に注意してください。

東ティモール医療情報

https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/easttimor.html

【問い合わせ先】

東ティモール日本国大使館領事・警備班

住所:Avenida de Portugal, Pantai Kelapa, Dili, Timor-leste

電話:(国番号670)332-3131〜2  緊急電話:7723-1127

ホームページ:http://www.timor-leste.emb-japan.go.jp

メール:ryoji.timor-leste@di.mofa.go.jp