【安全対策情報】タール山の噴火警戒レベル引き上げに伴う注意喚起

【ポイント】

●7月1日、フィリピン当局は、バタンガス州内にあるタール山の噴火警戒レベルをレベル3(高レベルの火山不安定性)に引き上げました。現在、タール山島周辺の高いリスクのある地域からの避難を強く呼びかけています。

●タール山の状況について最新の情報に留意し、十分に注意してください。

【本文】

フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ

在フィリピン日本国大使館

1 フィリピン地震火山研究所(PHIVOLCS)は、7月1日午後3時16分、バタンガス州にあるタール山のメインクレーターからのマグマ水蒸気噴火が発生し、その後夕刻にも4回の水蒸気噴火が発生したこと、また、火山性地震も発生したことにより、メインクレーターからマグマの爆発的噴火が発生する可能性があるとして、噴火警戒レベルをレベル3(高レベルの火山不安定性)に引き上げました。

(※ フィリピン当局は噴火警戒レベルを5段階で示しています。今後、危険な噴火が差し迫った状態になるとレベル4となります。)

2 PHIVOLCSは、火砕流と火山の危険性があるとして、タール山島への立ち入り、タール湖での全ての活動、高いリスクがあるバランガイへの立ち入りは禁止する必要があること、また、タール湖周辺の地域では、警戒を怠らず、空中の灰や霧の可能性に対して予防措置を講じ、不安が激化した場合の避難に備えるよう、注意を呼びかけています。

3 また、PHIVOLCSは、同火山からの突然の噴火による火山灰や破片により民間航空機に危険をもたらす可能性があるとして、同山上空を飛行しないようにとも呼びかけています。

 今後の運行状況については各航空会社に確認願います。

4 つきましては、タール山の状況について引き続き最新の情報に留意するとともに、タール山周辺への渡航・滞在を予定している方は、同山には近寄らないようにしてください。特に、高いリスクがある地域の地方知事政府地域から避難の指示がでている場合には、避難の検討をしてください。また、バタンガス州に滞在中の方は、現地関係当局からの待避の指示があった場合に備え、十分な安全対策を講じる準備をしてください。

 なお、万一被害に遭った場合には、在フィリピン日本国大使館(下記連絡先)までご連絡ください。

【関連情報】

・フィリピン地震火山研究所(PHIVOLCS)

 https://www.phivolcs.dost.gov.ph/index.php/volcano-hazard/volcano-bulletin2/taal-volcano/12353-taal-volcano-bulletin-02-july-2021-8-00-am

・フィリピン国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)

 https://monitoring-dashboard.ndrrmc.gov.ph/page/volcanos

(問い合わせ窓口)

在フィリピン日本国大使館

 住所:2627 Roxas Boulevard, Pasay City,Metro Manila

 電話:(市外局番02)8551-5710

 (邦人援護ホットライン)(市外局番02)8551-5786

 FAX:(市外局番02)8551-5785

 ホームページ: http://www.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在セブ日本国総領事館

 住所:7th floor,Keppel Center,Samar Loop cor. Cardinal Rosales Ave.,Cebu Business Park,Cebu City

 電話:(市外局番032)231-7321

 FAX:(市外局番032)231-6843

 ホームページ: https://www.cebu.ph.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html