新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(号外:11月23日の感染状況及びイエロー・ゾーンの更新)

●11月23日発表の一日当たりの新規感染者数は,検査数の減少(通常の約3分の1)を反映したもので,引き続き感染拡大には十分な注意が必要な状況です。

●特に,ブカレスト市郊外での感染者数の増加には注意が必要で,11の町村で人口1,000人当たり10名以上の感染者となり,検疫措置が導入されています。

●21日から,ルーマニア入国に際して14日間の自己隔離が必要なイエロー・ゾーンの対象国・地域が更新されました。

1.11月23日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積422,852名,前日からの増加4,207名。また死亡者数は,累積10,177名,増加130名。集中治療を受けている患者が1,160名です。感染して治癒した者の数は,累積296,844名。検査は,通常の約3分の1となる9,938件(累計約390万件)が行われました。

引き続き,マスク着用,手洗い励行,人混みを避ける等の最大限の注意をしてください。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

2.各地域の感染状況

(1)地域的な検疫措置

直近14日間の1,000人あたりの感染者数の割合等が多い全国50カ所以上の自治体では,域外との申立書なしの往来の原則的な禁止,夜間(22時から翌日6時)の外出禁止等の検疫措置が実施されています。

関係する方は,十分に注意してください。

ア ブカレスト市郊外で感染者数が増えており,23日現在,以下の11の町村に検疫措置が導入されています。

チョログルラ(Cirogarla),ベルチェニ(Berceni),クリンチェニ(Clinceni),キアンジュナ(Chianjna),ブラガディル(Bragadiru),オトペニ(Otopeni),モゴショアイア(Mogosoaia),コルベアンカ(Corbeanca),ドブロエシュティ(Dobroesti), マグレレ(Magurele),ポペシュティ・レオルデニ(Popesti-Leordeni)。なお,オトペニについては,国道1号線は封鎖されておらず,空港利用者はチケット等を提示することで通過可能と報道されています。

イ ブカレスト市内でも毎日1,500人以上の感染が記録されており,1,000人当たりの感染者数は6.6名と,これまでで最も高い感染率を更新していますが,ダン市長は,経済への悪影響が大きいブカレスト市の検疫を避ける努力を行う,としており,大統領,保健大臣もこれを支持する発言を行ったことが報じられています。

ウ その他の地方においても,シビウ県,コンスタンツァ県,ティミシュ県,サラージュ県,ビストリツァナサウド県,サトゥマレ県,アルバ県,ヤロミツァ県,マラムレシュ県,クルージュ県,ブラショフ県の各地方都市で検疫措置が実施されています。

(2)本日の時点で,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合が3人を超えている自治体は,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。

シビウ県(8.64人),イルフォフ県(8.13人),

ブラショフ県(7.19人),クルージュ県(7.09人),

コンスタンツァ県(6.82人),ブカレスト市(6.61人),

アルバ県(6.12人), アラド県(5.87人),

ティミシュ県(5.57人), ビホール県(5.37人),

アルゲシュ県(4.99人),サトゥマレ県(4.99人),

ムレシュ県(4.82人),プラホヴァ県(4.5人),

サラージュ県(4.43人), ビストリツァナサウド県(4.18人),

フネドアラ県(3.74人),ドゥンボヴィツァ県(3.56人),

ヤロミツァ県(3.46人),ドルジュ県(3.42人),

ブライラ県(3.21人),マラムレシュ県(3.16人),

カララシ県(3.15人),ヤシ県(3.15人),

コヴァスナ県(3.13人), メヘディンツィ県(3.02人)。

 皆様におかれては,引き続き十分な感染症防止対策を心掛けてください。

3.「イエロー・ゾーン」の改訂

(1)ルーマニアへの渡航者が入国後に14日間の検疫(自主隔離)に置かれる渡航元のリストが,国家緊急事態委員会決定第55号により更新され,11月21日以降は,以下の27の国・地域からの渡航者が対象になります(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。

ア 変更は,以下のとおりです。

(ア)削除(5か国・地域)

ベルギー,オランダ,スペイン,スロバキアモナコ

(イ)追加(2か国)

 セルビア,米国

イ 対象渡航元リスト

アンドラチェコフランス領ポリネシア,グアム,アルメニア

ルクセンブルグスロベニア,フランス,スイス,リヒテンシュタイン

モンテネグロジョージアクロアチアポーランド北マケドニア

ポルトガルオーストリアボスニア・ヘルツェゴビナサンマリノ

イタリア,ブルガリアハンガリー,ヨルダン,リトアニアセルビア

米国,デンマーク(注)

(注:国家緊急事態委員会決定第36号による検疫措置の例外は,デンマークには適用されません。)

本リストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから最新情報を確認できます。

http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2104-lista-state-hotarare-cnsu-nr-55-din-20-11-2020/file

(2)「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では,商用航空便の運航が原則停止されます。ただし,EU加盟国及び(現在対象地域ではありませんが,対象に入った場合でも)英国(アラブ首長国連邦及びカタール)との間では,運航可とされています。

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

領事メールの受信希望の方は,以下のリンク先から手続きをお願いします。

3か月以内の滞在の方は「たびレジ」,滞在されていない方は「たびレジ」簡易登録

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

3か月以上滞在予定の方は,「在留届」登録

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURL から停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete