新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(号外:12月11日の感染状況,警戒事態の延長,イエロー・ゾーンの更新)

●現在の警戒事態は,13日までとなっていますが,14日以降もさらに30日間延長されることが発表されました。

●12月11日発表の一日当たりの新規感染者数は,7,000人前後と高止まりですが,一日当たりの死亡者は100人以上を記録しており,各地で引き続き高い感染率が続いています。また,集中治療室の患者数が本日は1,299人と最多を更新し,集中治療室が全国レベル(報道によれば,集中治療室は現在1400床とされる)でもほぼ満床となりました。

●特に,ブカレスト市周辺部での感染者数の増加には注意が必要で,18の町村で,検疫措置が導入されています。また,ブカレスト市の新規感染者も1,867人/1日となっており十分な注意が必要です。

ルーマニア入国に際して14日間の自主隔離が必要なイエロー・ゾーンが,12月10日付け国家緊急事態委員会決定第58号により改訂され,30か国となりました。

1.警戒事態の延長

 12月13日までとなっている現在の警戒事態は,10日発出の国家緊急事態委員会決定第58号の提案に基づき,11日午前の閣議において,14日から30日間延長されることが決定されました。

なお,各種規制措置については,現行のものがそのまま継続される旨報道されていますが,これから発出される政府決定の内容を確認し,皆様へお伝えすべき事項などあれば,追ってご案内します。

2.12月11日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば,ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は,累積545,567人,前日からの増加6,460人。また死亡者数は,累積13,116人で,前日からの増加が8日に最多の213人となった後,本日は168人となっています。集中治療を受けている患者は,6日の1,289人から,本日は1,299人と最多数を更新しており,全国レベルで集中治療室の病床がほぼ満床となっています。感染して治癒した者の数は,累積443,168人。検査は,30,246件(累計約439万件)が行われました。

引き続き,マスク着用,手洗い励行,人混みを避ける等の最大限の注意をしてください。

以上の統計は,ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

3.各地域の感染状況

(1)地域的な検疫措置

ア 7日時点で、直近14日間の1,000人あたりの感染者数の割合等が多い44か所の自治体では,域外との申立書なしの往来の原則的な禁止,夜間(22時から翌日6時)の外出禁止等の検疫措置が実施されています。

関係する方は,十分に注意してください。

12月7日時点での,ルーマニア政府作成による検疫措置に置かれている全国自治体の最新リストはこちら。

https://www.igsu.ro/Resources/IU/Ordine/1607351901238.pdf

イ ブカレスト市郊外で感染者数が増えており,11日現在,人口1,000人あたり多くの感染者となった以下の18の町村に検疫措置が導入されていますのでご留意ください。

ベルチェニ(Berceni),クリンチェニ(Clinceni),キアンジュナ(Chianjna),ブラガディル(Bragadiru),オトペニ(Otopeni),モゴショアイア(Mogosoaia),コルベアンカ(Corbeanca),ドブロエシュティ(Dobroesti), マグレレ(Magurele),ポペシュティ・レオルデニ(Popesti-Leordeni),オストラトゥ(Ostratu),ペトレシュティ(Petresti), タマシ(Tamasi),フンデニ(Fundeni), アルニシュ(Alunisu), ドゥミトゥラナ(Dumitrana),プルーニ( Pruni), ヴルテジュ(Varteju)。

なお,オトペニについては,国道1号線は封鎖されておらず,空港利用者はチケット等を提示することで通過可能と報道されています。

(2)本日の時点で,直近14日間の1,000人あたりの新規感染者数の割合が3人を超えている自治体は,以下のとおりです(カッコ内が,それぞれの当該人数。)。

ブカレスト市(7.04人),

コンスタンツァ県(6.88人),イルフォブ県(6.77人),

クルージュ県(5.23人),ブラショフ県(4.76人),

アルジェシュ県(4.02人),シビウ県(3.98人),

ティミシュ県(3.93人),アラド県(3.63人),

ブライラ県(3.53人),アルバ県(3.34人),

ガラーツィ県(3.22人),トゥルチャ県(3.15人),

ヤロミツァ県(3.14人),プラホヴァ県(3.05人)。

 皆様におかれては,引き続き十分な感染症防止対策を心掛けてください。

4.「イエロー・ゾーン」の改訂について

(1)ルーマニアへの渡航者が入国後に14日間の検疫(自主隔離)に置かれる渡航元のリストが,国家緊急事態委員会決定第58号により更新され,12月11日以降は,以下の30の国・地域からの渡航者が対象になりました(同決定に基づき同日国立衛生研究所が指定した「イエロー・ゾーン」)。

国家緊急事態委員会決定第58号原文リンク先

https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-58-din-10-12-2020-a-cnsu

ア 変更は,以下のとおりです。

(ア)削除(2か国)

ポーランドコソボ

(イ)追加(5か国・地域)

 ベリーズ,ジャージーパナマパレスチナアゼルバイジャン

イ 対象渡航元リスト

アンドラチェコフランス領ポリネシアアルメニアルクセンブルグスロベニア,スイス,リヒテンシュタインモンテネグロジョージア

クロアチア北マケドニアポルトガルオーストリアサンマリノ

イタリア,ブルガリアハンガリー,ヨルダン,リトアニア

セルビア,米国,デンマーク(注),キュラソースウェーデン

ベリーズ,ジャージーパナマパレスチナアゼルバイジャン

(注:国家緊急事態委員会決定第36号による検疫措置の例外は,デンマークには適用されません。)

本リストは,以下のルーマニア保健省国立公衆衛生研究所のウェブサイトから最新情報を確認できます。

http://www.cnscbt.ro/index.php/legislatie_cov/2148-hotarare-cnsu-nr-58-din-10-12-2020

(2)「イエロー・ゾーン」の対象となる国・地域との間では,商用航空便の運航が原則停止されます。ただし,EU加盟国及び(現在対象地域ではありませんが,対象に入った場合でも)英国(アラブ首長国連邦及びカタール)との間では,運航可とされています。

(3)本件に関して,8日付けの領事メールでは「ただし,入国日から90日前までの期間に,新型コロナウイルスに感染していないことがわかることが証明(病院などによる陰性証明書)できれば,検疫の対象外となる免除規定が追加されています。」と御案内しておりましたが,原文を再確認したところ,以下の内容が正しいことが判明しました。お詫びして訂正いたします。

「隔離の例外について,以下の(5)と(6)が導入される。

(5)入国前90日間に,新型コロナウイルスに感染した事実が確認できる者で,最初に陽性結果となった後,入国前に14日間以上が経過しているのであれば,隔離義務の例外となる。

(6)入国前90日間に,新型コロナウイルスに感染した事実が確認できる者と接触したことがある者も同様に,感染者が最初に陽性結果となった後,入国前に14日間以上が経過しているのであれば,接触した者も隔離義務の例外となる。」

国家緊急事態委員会決定第56号原文リンク先

https://stirioficiale.ro/hotarari/hotarare-nr-56-din-04-12-2020-ora-12-00-a-cnsu

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

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