新型コロナウイルス感染症関連情報(ヨルダン国内感染者数等:10月28〜31日分)

●保健省は、自宅隔離に服する感染者は、隔離期間終了後に改めて再検査を行う必要はなく、症状がなければ外出が可能となると述べました。

●保健省高官は、ランダムなPCR検査における陽性率は、先週12%だったものが13.3%に上昇した、最低でもこの陽性率を5%に抑える必要があると述べました。

●政府は、新規感染者数につき、10月28日は3,087名(全て市中感染者)、29日は3,443名(全て市中感染者)、30日は3,921名(全て市中感染者)、31日は3,301名(全て市中感染者)で、累計の感染者数は72,607名となったと発表しました。

●ヨルダンにおける死亡者の90%は10月に記録されており、31日には57名が死亡しました。国内の感染拡大は続いていますので引き続き感染対策に努めて下さい。また、感染予防措置として、マスクの着用、社会的距離の維持等を怠っている場合、逮捕も含め、治安当局が厳しく対応するとの情報もありますので、御注意下さい。

1 29、30日、オベイダート保健相は記者会見及びメディア上で概要次のとおり述べました。

(1)高齢者は、新型コロナ感染のリスクが最も高く、死者の殆どが高齢者である。

(2)(コロナ感染症対策の)バシール病院の混雑問題に取り組んでおり、数日中には解消される見込み。

(3)保健省として医療機関の能力強化及びワクチン開発のフォローアップに努めており、私立病院に、肺疾患を持つコロナ感染者を対象に治療することに特化させる取組も行っている。

(4)感染者の中で、20%が5〜19歳、13%が19〜24歳、2.5%が5歳未満である。

(5)ヨルダンにおける死亡者の90%は10月に記録されており、現在の病院関係者のコロナ感染者は281名である。

2 29、30日、ハヤージネ保健省コロナ対策局長はメディア上で概要以下のとおり述べました。

(1)ヨルダンの国立病院におけるコロナ病床の占有率は1/3であり、引き続きコロナ感染者を受け入れる余裕がある。また、ICUは45%(シャルカス保健省次官補によると50%(下記3(6)のとおり))の占有率、人工呼吸器は30%の使用率であり、現状では、感染者の入院率は7%であるが、感染者の急激な増加によるICUの不足が懸念され、感染拡大に危機感を持つべき。

(2)ランダムなPCR検査における陽性率は、先週12%だったものが13.3%に上昇した。最低でもこの陽性率を5%に抑える必要がある。

(3)防衛令に反する選挙関連集会は害悪かつ遺憾であり、国家と市民を危険に晒すリスクを最小限に抑える責任ある行動が求められる。また、選挙実施にかかる追加的な指示は明確で、感染防止に資し、当事者全員がその実施に責任を負い、厳格かつ積極的に防衛令を実施することが求められる。

(4)保健省は、23万5千人分のインフルエンザ・ワクチンを入手し、同ワクチンは国民に供給される。インフルエンザ・ワクチンの予防接種により、インフルエンザ感染症の影響を減少できる。

(5)複数の世界的製薬会社が新型コロナウイルス・ワクチンを近く発表する見込みであり、ヨルダンも配布先のリストに入っており、供給される見込みである。

(6)ヨルダン国内の感染状況はコントロール下にあり、まだ各病院には患者を収容する能力がある。保健省は、更なる状況悪化にも準備しており、コロナ感染者を受け入れる病床増加と各病院の能力向上に取り組んでいる。加えて、追加的な仮設病院の建設も進めている。

(7)感染症予防措置の遵守は、感染者数減少に資し、保健システムへの負荷を軽減する。特に別の病気の疾患者や高齢者を守ることにつながる。

3 29、30日、シャルカス保健省次官補は、メディア・インタビュー番組で概要次のとおり述べました。

(1)感染者は、自宅隔離期間終了後に改めて再検査を行う必要はなく、症状がなければ外出可能となる。

(2)症状が軽い国内感染者については、隔離期間の11日目から13日目において症状がない場合は、自宅隔離を13日間で終了する。

(3)感染者数増加を食い止めることは市民の行動にかかっている。マスク着用等の感染予防は必須である。

(4)来たる下院選挙は、通常の選挙方法ではなくコロナ感染症が蔓延する状況に応じた対策の下での実施が必要である。

(5)ヨルダンの保健システムは、集中治療室の50%を使用しており、引き続き患者を受け入れる能力はあるが、増加する感染者数を減らす必要がある。

4 軍王立医療サービス関係報道

(1)フネイティ・ヨルダン軍統参議長は、28日にアリア王妃軍事病院のコロナ対策能力の向上のため仮設病院を開院し、軍王立医療サービスの能力強化にも取り組んでいると述べた。

(2)軍王立医療サービスは、アリア王妃軍事病院は、新型コロナ感染者の治療に特化し、その他の患者の受診を停止する。また、治療対象者は軍保険証保持者のみとする。

(3)11月5日から、フセイン国王緊急医療シティーは、新型コロナ感染症患者の受入れを停止し、コロナ感染者以外の一般疾患患者を受け入れる。

5 ヨルダン国内感染状況

 ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。

(1)新規感染者数につき、10月28日は3,087名(全て市中感染者)、29日は3,443名(全て市中感染者)、30日は3,921名(全て市中感染者)、31日は3,301名(全て市中感染者)で、累計の感染者数は72,607名となったと発表しました。内訳は次のとおり。

 ア 28日:計3,087名

   1,329名:アンマンで確認された感染者

   1,758名:イルビド(226)、アジュルーン(62)、ジェラシュ(10)、マフラク(92)、バルカ(252)、ザルカ(849)、マダバ(83)、カラク(100)、タフィーラ(26)、マアーン(28)、アカバ(30)で確認された感染者

 イ 29日:計3,443名

   2,105名:アンマンで確認された感染者

   1,338名:イルビド(198)、アジュルーン(23)、ジェラシュ(44)、マフラク(145)、バルカ(138)、ザルカ(537)、マダバ(17)、カラク(46)、タフィーラ(10)、マアーン(31)、アカバ(149)で確認された感染者

 ウ 30日:計3,921名

   2,332名:アンマンで確認された感染者

   1,589名:イルビド(418)、アジュルーン(101)、ジェラシュ(59)、マフラク(69)、バルカ(132)、ザルカ(280)、マダバ(84)、カラク(73)、タフィーラ(166)、マアーン(118)、アカバ(89)で確認された感染者

 エ 31日:計3,301名

   1,534名:アンマンで確認された感染者

   1,767名:イルビド(369)、アジュルーン(83)、ジェラシュ(151)、マフラク(99)、バルカ(132)、ザルカ(498)、マダバ(82)、カラク(128)、タフィーラ(53)、マアーン(109)、アカバ(63)で確認された感染者

(2)治療者数は、10月25日から31日分について、現時点で政府の発表はありません。

(3)死者数は、10月28日は32名、29日は40名、30日は32名、31日は57名。

(4)PCR検査件数は、10月28日は24,497件、29日は25,558件、30日は28,958件、31日は22,513件を実施、総検査数は1,860,367件。

 本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。

 現在の夜間外出禁止時間は、夜11時(経済活動は深夜10時まで)から午前6時までとなります。これを遵守して頂くようお願い致します。

新型コロナウイルス感染症の予防法について−

 まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

 具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。

 さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

外務省海外安全ホームページ 新型コロナウイルス

(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報

https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html

厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111

https://www.moh.gov.jo/

ヨルダン保健省 新型コロナウイルス関連ページ(アラビア語

https://corona.moh.gov.jo/ar

在ヨルダン日本国大使館

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