ジブチにおける豪雨及び洪水の状況等(4月22日現在の状況)

●4月21日未明、豪雨によりジブチ各地で洪水被害が発生しました。同日付の国連レポートによれば、1万8,000世帯、11万人(注:国の人口の10%強)がジブチ市及びその郊外バルバラ地区において被害を受けたと推定されています。また8名の死亡が確認されています。

● 現在、道路や低地等多くの場所が冠水しています。冠水箇所は、路面の穴や危険物が見えないなど危険ですので、車両で冠水箇所を移動することは避けるなど、十分ご注意ください。また、徒歩であっても、衛生上の問題や過去には漏電による感電事故も伝えられていますので、冠水箇所に入ることは避けてください。

●今後も断続的に雷雨があるとの予報が伝えられています。最新の情報を確認し、天候にご留意ください。

●洪水後はマラリアデング熱などの蚊媒介感染症や腸チフスコレラレプトスピラ症、A型肝炎等の感染症やリスクが高まります。これらの感染症を予防するために、防蚊対策をはじめ、次のことに注意してください。(特に、慢性的な疾患をお持ちの方や幼児はご注意ください。)

1 蚊媒介感染症対策

(1)抵抗力をつける

 規則正しい生活、睡眠と十分な栄養を摂取して抵抗力をつける。

(2)服装

 薄い色(白色)の長袖,長ズボンを着用し、サンダル履きは避ける。

(3)虫よけ

 ディート(DEET)やイカリジン(Icaridin)等の有効成分を含んだ蚊の忌避剤を使用し、蚊に刺されないように心掛ける。

(4)環境改善

 住居周辺の水溜まり(側溝,鉢植え,轍やタイヤ)は蚊の幼虫の発生源となるので、環境改善に努める。

2 感染症対策

(1)十分な手洗い

 特に調理・食事前や排泄後は石鹸で十分手洗いを行う。

(2)調理器具の消毒

 浸水した調理器具を使用する場合には、使用前に熱湯等を用いて消毒する。

(3)食物の加熱

 できる限り加熱・調理したものを食べる。(最低でも85℃以上で1分以上の加熱が勧められる。)

(4)汚染された食物の廃棄

 浸水した食物の摂取は食中毒の原因になり、浸水後2日程放置すると微生物が繁殖し空気も汚染されるため、速やかに廃棄する。

 長時間停電した地域においては、冷蔵庫内の食品(特に要冷蔵のもの)は食べない。

(5)マスクの着用(掃除等の作業時)

 掃除の際に土壌や腐葉土から飛沫や粉塵等が発生し、それらを吸入した場合に呼吸器疾患を引き起こす可能性があるので、マスクを着用する。

(6)汚水への接触を回避

 粘膜や傷のある皮膚に汚水が接触すると、そこから菌が侵入する可能性があるため、汚水の中を裸足で歩いたり、素手で汚水の処理等しない。作業等で汚水や土壌と接触が必要な場合には、必ず手袋やゴム長靴を着用する。

 また、ネズミの増殖を防ぎ(ゴミの回収など)、発見した場合には可及的速やかに駆除する。

(参考)

厚生労働省検疫所(FORTH)

 http://www.forth.go.jp/

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 在ジブチ日本国大使館(領事班)

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