●18日(土),ヨルダン政府は,厳格な保健・予防の要件に従い,一部の製造業,サービス業,商業の再開手続きを進めており,今週中にもその再開の目処を確定すると述べました。
●ヨルダン政府は,ラマダンが近づく中,戦略的基礎物資の備蓄は良好,物資量は心配のない状態であると述べました。
●17日(金),ヨルダン政府は,歯科診療及び公共医療クリニックの再開延期を決定し,再開日時は改めて後日発表すると発表しました。
●ヨルダン政府は,17日(金)に5名の新規感染者が確認され,18日(土)には,新たに6名の感染者が確認され,国内の感染者数は413名となったと発表しました。
1 石油備蓄施設への国王の視察他
(1)18日,アダーイレ・メディア担当大臣は,記者会見で次のとおり述べました。
アブドッラー国王は,18日,昨年開設された石油製品の戦略的備蓄施設を視察し,戦略的備蓄を強化するため,世界的な石油価格低下を活かす必要性等に言及。
(2)18日,ザワーティー・エネルギー大臣は記者会見で次のとおり述べました。
ア 石油製品に関して,コロナ危機の期間中,戦略的備蓄を消費する事態には至っていない。石油製品の備蓄は2〜9か月分確保している。
イ 国内には活用していない石油備蓄能力があり,直ちに追加燃料の輸入を開始し,完全な形で備蓄施設を使用することが可能。
2 経済活動の再開
アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で次のとおり発表しました。
(1)厳格な保健・予防の要件に従い,一部の製造業、サービス業,商業の再開手続きを進めている。これらの再開については原則合意されており,今週中にその再開の目処を確定する(18日記者会見)。
(2)政府は,感染者を確認していない(アカバ県以外の)各県における外出禁止措置の改定に取り組んでいる(18日記者会見)。
(3)19日(日)からのアカバにおける規制緩和につき,政府決定に則り,午前10時から午後6時まで県内での移動や車両の使用を許可する。来週以降,感染者が確認されていない県にて同様の措置をとる予定であるところ,アカバにはその手本となってほしい。もし違反等が散見された場合は,再度厳しい外出禁止措置をとる(17日記者会見)
(4)来週以降,政府が定める保健衛生ガイドラインに則り,製造業等を段階的に再開していく予定(17日記者会見)。
3 ラマダン期間中の措置
アダーイレ・メディア担当大臣は,記者会見で次のとおり述べました。
(1)ラマダンが近づく中,戦略的基礎物資の備蓄は良好,物資量は心配のない状態。各県の民間及び軍事施設,商業関係者に対してラマダン期間中の条件が提示された(18日)。
(2)国家安全・危機管理センターが,ラマダン期間中の外出許可時間や商店の営業時間,ラマダン関連の慣習に係る各種ガイドラインや措置を調整中。数日以内に詳細を発表する(17日)。
4 国外ヨルダン人学生等の帰国計画
(1)17日の記者会見で,サファディ外務大臣は次のとおり述べました。
ア 外務省は,国家安全・危機管理センターの協力により,国外のヨルダン人を段階的かつ安全に帰国させるための措置を決定した。
イ 本措置は,あくまでも学生,女性や感染状況が厳しい国の在留者等が優先される。また,在留国からヨルダンへの移動には感染リスクも伴うため,現段階で可能な者は極力在留国に留まるよう推奨する。
ウ 帰国を希望する在留者は,登録用電子プラットフォーム(http://safely home.gov.jo)にて帰国希望の登録をする。登録受付後は希望者の情報を整理し,優先される者に対しヨルダン政府からフライト情報を通知する。
エ 帰国者は,死海にて強制隔離となる。航空券及び宿泊料金は原則自己負担。政府は金額が支払えないものに対してのみ経費を負担する。
(2)18日,本件に関し,アダーイレ・メディア担当大臣は,記者会見で次のとおり述べました。
ア 国外のヨルダン人学生の帰国に関し,質問・要望の受付が行われている。
イ 昨17日に発表した登録用電子プラットフォームにて帰国希望者の登録後,国家危機管理センターと調整した上で,外務省が指定する基準及び優先事項に基づき,在留国の特定を行う。
5 歯科診療再開の延期
17日,ジャーベル保健大臣は,記者会見において,歯科診療及び公共医療クリニックの再開延期を決定し,再開日時は改めて後日発表すると発表しました。
6 ヨルダン国内における感染状況
ジャーベル保健大臣は,17,18日の記者会見で,概要次のとおり発表しました。
(1)17日,5名の新規感染者が確認され,18日には,新たに6名の感染者が確認され,ヨルダン国内の感染者数は413名となった。内訳は次のとおり。
ア ヨルダン国境にてトラック運転手4名(プリンス・ハムザ病院へ移送,エジプト人1名,パキスタン人1名含む)
イ ランダム検査にて1名(感染経路を確認中)
ウ 感染した両親と濃厚接触した2歳半の女児1名
(2)18日,ヨルダン国内において1,836件の検査が実施された。
(3)18日,4名の回復が確認され,回復者累計数は269名となった。なお,現在治療中の患者は137名。
(4)これまでの感染者413名のうち,外国籍者の判明分はイラク人14名,フランス人6名,英国人3名,レバノン人4名,フィリピン人2名,パレスチナ人1名,アルゼンチン人1名,ウガンダ人1名,エジプト人2名,スペイン人1名,米国人1名,スリランカ人1名,パキスタン人1名。
本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。
いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
TEL:962−6−5932005
FAX:962−6−5931006
P.O.Box.2835 Amman 11181 Jordan
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