●閣議において,政府機関等閉鎖措置の4月30日までの延長が決定されました。
●閣議は,本日午前10時から,「徒歩」でのアクセスに限定してスーパーマーケット,及びモール内の食料品店の営業再開を許可しました。
● 12日(日),新たに8名の感染が確認され,国内の感染者数は累計389名となりました。
1 国王主催国家政策会議及び閣議の開催
アダーイレ・メディア担当大臣は記者会見で次の通り発表しました。
(1)国家政策会議
12日(日),アブドッラー国王は,フセイン皇太子の同席の上,国家政策会議会合の議長を務め,以下の点につき指示した。
ア 国民に対する基礎サービスの提供
イ 学生の要望に応じた,各大学の遠隔授業システムの改善
ウ ヨルダン国外への輸出と国内市場の需要への補償のバランスを取る
エ 物理的に最も損害を受けている日雇い労働者に対する社会保障プログラム
(2)閣議
ラザーズ首相が閣議を主催し,以下の点が議論された。
ア 新型コロナウイルス対策の最新の動向及び今後取り得べき措置
イ 政府チームが行ってきた提言
ウ これまで採られた措置や決定と,危機対応の成果の評価
(3)政府作業チームの設置
ラザーズ首相は,中長期的にこの危機が及ぼしている影響に鑑み,新型コロナウイルスに対処するための3つの政府作業チームの設立を提言した。
ア 国内経済保護チーム
イ 基礎サービスチーム(教育,高等教育,医療及び基幹産業等含む)
ウ 法律,行政,メディア専門家チーム
(4)政府機関等閉鎖措置の4月30日までの延長
ラザーズ首相は,これまでの動向及び各方面からの要望に鑑み,4月15日から4月30日まで,省庁,政府機関等の閉鎖期間を延長すると決定した旨発表した。
この例外は,その性質上必要で,関係省庁により指定された基幹産業に加えて,同期間中に業務再開を許可された民間金融セクター及び官民の医療セクターとなる。
(5)観光セクターへの支援
ヨルダンに限らず,コロナ危機により最も影響を受けている観光セクターに対し,今週中に,観光大臣が,観光セクターへの支援措置を発表する。
(6)宅配サービス
電子プラットフォームの立ち上げにより,厳しい保健・公衆安全基準に則った上,レストランの配達サービス(デリバリー)が可能となる。詳細は追って発表する。
(7)スーパー及びモール食料品店の営業再開
13日(月)午前10時から,スーパーマーケット及びモール内の食料品店の営業再開を許可する。これらの店舗は「徒歩」でのアクセスのみ許可される。その他の店舗の営業再開については,厳格な条件に則って段階的に検討する。
(8)国家危機管理センター職員の感染
透明性を確保する観点から,昨日感染が確認された国家危機管理センターの職員1名は,4月6日に封鎖された地域に住んでおり,この封鎖措置以降,出勤停止となっており,感染経路は同人の職場ではなく,地域の感染者との濃厚接触によるものであった。なお,予防措置という観点から,閣僚,高官,職員を含む同センターの全職員の検査を行ない,全て陰性の結果であった。
2 その他報道は次のとおりです。
(1)タクシーによる宅配サービス
情報通信規制委員会は,2676件のタクシー宅配サービス用の許可証を承認した。政府によるとまずはタクシー1000台から本事業をスタートさせる。
(2)サリーム及びムウタシム・バターイネの両氏の逮捕勾留と住民の道路封鎖
ア 国家治安裁判所検事は,サリーム及びムウタシム・バターイネの両氏(イルビドの名家)を政府統治へ不服従の咎で,14日間のサルト刑務所への勾留を決定した。保釈請求は棄却。
イ イルビドでは,この逮捕に抗議する住民が道路を封鎖した。
(3)東アンマンのナスル地区完全閉鎖
ジャーベル保健大臣は,新型コロナウイルス感染者が発生したナスル地区を完全封鎖する旨発表した。
3 ヨルダン国内の感染者数
ジャーベル保健大臣は記者会見で次のとおり発表しました。
(1)12日(日),新たに8名の感染が確認され,国内の感染者数は累計389名となった。内訳は以下のとおり。
ア ハーシム地区にて3名
イ 感染した父親とその息子2名
ウ ランダム検査にて3名
(2)昨日,確認された治癒者は24名であり,プリンス・ハムザ病院から20名,アブドッラー国王建国病院から3名,王立軍病院から1名である。
(3)感染症調査チームの動員数を増加。アンマンでは検査を拡大し,確認されていない感染ケースの特定のため,40チームが展開している。
本情報は,当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており,今後変更があり次第連絡いたします。
いずれにしても,外出禁止令は引き続き出されていますので,これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは,一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には,石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い,できる限り混雑した場所を避けてください。また,十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに,人込みの多い場所は避けるとともに,屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
TEL:962−6−5932005
FAX:962−6−5931006
P.O.Box.2835 Amman 11181 Jordan
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