３０日フレデリクセン首相会見要旨・フライト運航状況の変更に注意（新型コロナウイルス関連情報）

【ポイント】

●３０日，フレデリクセン首相は会見を開き，「入院者数等の増加速度はやや減速しており，恐れていたような感染爆発は起きていない。今後２週間この傾向が安定して続くのであれば，イースター（４月１３日）後に，少しずつ社会を再開させる（時間差の通勤，通学など）。外から感染者が入ることは引き続き避ける必要があり，国境封鎖の即時解除は考えていない。」等発表。

●スカンジナビア航空の日本直行便は４月末まで運休。５月再開予定。

●「１０人以上の集会禁止」措置違反などで延べ１３４件検挙。

●３０日１５時時点でのデンマーク全体の感染者数は以下のとおりです。（国立血清学研究所より）

合計２７５５名

デンマーク２５７７名（死亡者７７名）

フェロー諸島１６８名（死亡者０名）

グリーンランド１０名（死亡者０名）

１　３０日のフレデリクセン首相会見要旨は以下のとおりです。

●状況は引き続き深刻だが，新型コロナウイルスの入院者数と集中治療患者の増加速度は少し減速しており，恐れていたような感染爆発は起きていない。

●デンマーク政府は，(1)高齢者と弱っている者を守ること，(2)医療崩壊が起こらないようにすること，(3)経済への打撃を最小化し社会を継続させること，を常に念頭に置いている。

●このため，必要な経済救済措置をとりつつ，社会の大部分を閉鎖したが，国民の多くが理解を示し，社会が機能するよう協力していることに深く感銘を受けている。

●今後２週間，イースター後まで，入院者数等の数字の安定的な傾向が継続するのであれば，２週間後に，少しずつ社会を再開させる。ただし慎重に行う必要があり，感染者数が再び急増するようなことになれば，封鎖措置を継続しなければならない。一人一人の行動にかかっている。

●学校や職場の再開は，授業時間や勤務時間をずらして，通勤通学は時間差で公共の交通機関が混雑する時間を避ける等の工夫の必要がある。社会の再開は，もっとも必要な部分から行うが，具体的にどこから再開するかは追って発表したい。

●外から感染者を入れないことは引き続き重要であり，国境封鎖の即時解除は考えていない。

２　スカンジナビア航空の日本直行便運休

スカンジナビア航空（ＳＡＳ）が，コペンハーゲン・羽田間の運航を４月９日まで運休するとＨＰで発表しています。また，当館から同社に問い合わせたところ，コペンハーゲン・羽田間は４月末まで運休し５月に再開を予定しているとのことです。

https://www.flysas.com/en/traffic-information/message/　（東京行きの段参照）

デンマークから日本へのフライト状況は当館ＨＰで随時更新していますので，ご参照ください。（最新のフライト情報は必ずご自身で各航空会社に確認してください。）

https://www.dk.emb-japan.go.jp/files/100034925.pdf　（３月３０日現在）

３　１０人以上の集会禁止措置等の違反で１３４件検挙

３月１８日から実施されている「１０人以上の集会禁止」「一部施設への立入禁止」措置の違反件数を，デンマーク警察がポータルサイトで公表しています。３月２９日までに国内で延べ１３４件が検挙されています。「１０人以上の集会禁止」に違反した場合は，１５００デンマーク・クローネの罰金が課されますのでご注意ください。

https://politi.dk/-/media/mediefiler/corona/tal-for-overtraedelse-af-paabud-og-forbud.pdf?la=da&hash=0DDFD900E35B62608942DC5B02766BE4574BE10A

＜当館からのお願い＞

●在留届を提出されている方で，日本に帰国（一時帰国を除く）された方は，「帰国者全員の氏名，帰国日」をご記入の上，当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。

詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html

●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方，入院された方は当館までご連絡ください。

【ご参考】

新型コロナウイルスに関するデンマークポータルサイト

（デンマーク語）

www.coronasmitte.dk

（英語）

https://politi.dk/en/coronavirus-in-denmark　