●インド政府によると,3月11日現在のインド国内感染者の合計は60例となっています。
●インド政府は,次の査証の効力を停止すると発表しました。
(1)現在インド国外にいるフランス国籍,ドイツ国籍,スペイン国籍者に対して,3月11日以前に発給した全ての査証。
(2)現在インド国外におり,フランス,ドイツ,スペインに2月1日以降渡航歴がある全ての外国人の査証。
●インド政府は,中国,香港,韓国,日本,イタリア,タイ,シンガポール,イラン,マレーシア,フランス,スペイン,ドイツへの渡航歴がある全ての乗客に対して,入国から14日間の自主的な隔離を求めると発表しました。
●3月10日,マニプール州政府は,新型コロナウイルス感染拡大を防止するため,ミャンマーとの国境を封鎖したと発表しました。同様に,ミゾラム州政府は,ミャンマー及びバングラデシュとの国境を封鎖したと発表しました。
●日本航空は,新型コロナウイルスの影響による需要減退に伴う成田・デリー線の3月20日以降の減便を決定した旨発表しました。
●エア・インディアは,新型コロナウイルスの影響に伴う需要減退にかんがみ,成田・デリー線について減便を決定した旨発表しました。
●3月10日,インド政府は,自国民に対し,不要不急の海外渡航中止を呼びかけるとともに中国,イタリア,イラン,韓国,日本,フランス,スペイン,ドイツへの渡航を慎むよう強く求めるとの渡航情報を発出しました。
1 インド政府によると,3月11日現在のインド国内感染者の合計は60例となっています。
その内訳は,デリー準州5例,ハリヤナ州14例,ケララ州17例,ラジャスタン州3例,テランガナ州1例,ウッタル・プラデシュ州9例,ラダック連邦直轄領2例,タミル・ナド州1例,カシミール準州1例,パンジャブ州1例,カルナタカ州4例,マハーラーシュトラ州2名となっています。
2(1)3月3日,インド政府は,イタリア,イラン,韓国,日本の国籍者に対して3月3日以前に発給されていたあらゆるビザ(通常ビザ及びe-Visa)は無効となると発表し,インドに入国する必要がある人は,最寄りのインド大使館,インド総領事館において新たなビザの申請を行う必要があるとしています。(手続については,在日インド大使館が発表した新たな査証取得手続を御確認ください。)
本件措置について,インド政府は,就労ビザ等でインド国内に滞在中の邦人やその家族が出張や休暇等で一時的にインドを出国する場合についても,インドを出国した時点でビザが無効となり,インドに戻るためにはあらためて出国先国の最寄りのインド大使館,インド総領事館において新たなビザを取得し直す必要があるとしています。本件措置は,マルチビザでこれまでに複数回インドを訪問している人にも適用されるとのことです。また,現在インドを出国している人は改めてビザを取得し直す必要があるとのことです。
(2)3月5日,インド保健・家庭福祉省は,すでに実施されている上述のビザの制限に加えて,3月10日から,イタリア又は韓国からの渡航者及び滞在歴のある入国希望者は,これらの国の保健当局によって承認された指定施設からの新型コロナウイルス検査陰性の証明書が必要になると発表しました。
(3)3月10日,インド保健・家庭福祉省は,これまで発出されている査証制限に加え,さらに次の査証の効力を停止すると発表しました。
ア 現在インド国外にいるフランス国籍,ドイツ国籍,スペイン国籍者に対して,3月11日以前に発給した全ての査証。
イ 現在インド国外におり,フランス,ドイツ,スペインに2月1日以降渡航歴がある全ての外国人の査証。
(4)既にインドにいる外国人の査証はインドから出国しない限り引き続き有効であり,査証の延長等を求める場合には,外国人登録事務所(FRRO)に連絡することとなります。
なお,真に必要と認められる理由により入国が必要な上記ア及びイの対象者については,各インド大使館,総領事館において新規査証を発給する可能性があるとのことです。
3 新型コロナウイルスに関連してインド政府が実施している検疫措置は次のとおりです。
(1)全ての国際線航空便の搭乗者に対して,入国前に発熱検査及び健康診断カード申告によるスクリーニングを実施する。
(2)スクリーニングの結果,発熱(37.22℃以上)や咳等の呼吸器症状がある場合には,停留(検疫)施設や医療機関に送られ,一定期間停留される可能性がある。
(3)中国,韓国,日本,イラン,イタリア,香港,マカオ,ベトナム,マレーシア,インドネシア,ネパール,タイ,シンガポール,台湾から到着した渡航者は,入国後28日間,インド政府による観察対象者とされ,健康状態等について照会される場合がある。新型コロナウイルス感染者や感染の疑いのある者と接触があったと判断される場合は(疑い事例の人と機内で近くの席に座っていた場合を含む),隔離される可能性がある。
(4)3月10日,インド政府は,中国,香港,韓国,日本,イタリア,タイ,シンガポール,イラン,マレーシア,フランス,スペイン,ドイツへの渡航歴(空港乗り継ぎも含む)がある全ての乗客に対して,入国から14日間の自主的な隔離を求めると発表しました。なお,同渡航歴について,いつからのものが対象となるのか等については,当局に確認中です。
4 3月10日,マニプール州政府は,新型コロナウイルス感染拡大を防止するため,ミャンマーとの国境を封鎖したと発表しました。同様に,ミゾラム州政府は,ミャンマー及びバングラデシュとの国境を封鎖したと発表しました。
両州からのインド出入境を検討されている方は,最新情報の入手に努めてください。
5 日本航空は,新型コロナウイルスの影響に伴う需要減退にかんがみ,成田・デリー線について,3月20日から28日までの間の減便を,次のとおり決定した旨発表しました。3月29日以降は未定です。
JL749/JL740の運休予定(今回発表分)
(運休)3月21日(土),23日(月),26日(木)
(通常どおり運航)3月20日(金),22日(日),24日(火),25日(水),27日(金),28日(土)
(日本航空の減便・運休に関するお問い合わせ先)
電話:(日本語)1800-103-6455,+81-6-7633-4129(国際電話有料)営業時間5:30〜15:30〔年中無休〕
(英語)1800-102-4135営業時間5:30〜18:00〔年中無休,ただし土・日・祝日は15:30までの営業〕
*日本語サービスは15:30で終了。英語は18:00(平日)までですのでお急ぎの場合は英語回線へ御連絡をお願いします。
詳細は日本航空ウェブサイトを御覧ください:https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/inter/200204/index.html
6 エア・インディアは,新型コロナウイルスの影響に伴う需要減退にかんがみ,成田・デリー線について,次のとおり減便を決定した旨発表しました。
(運休となる便)
(1)東京(成田)発:5月30日までの毎週月曜と土曜のAI307便
(運休期間中は毎週水曜と日曜の週2便での運航)
(2)ニューデリー発:5月29日までの毎週金曜と日曜のAI306便
(運休期間中は毎週火曜と土曜の週2便での運航)
運航するいずれの便も時刻および使用機材の変更はなし
(エア・インディアの減便・運休に関するお問い合わせ先)
電話:<日本> 03-3508-0261、06-6121-6807
(日本時間9:00〜17:30、土日および日本の祝日休)
<インド> 0124-264-1407、020-2623-1407,1860-233-1407
(24時間、無休)
ホームページ(英語):http://www.airindia.in/
7 3月10日,インド政府は,自国民に対し,不要不急の海外渡航中止を呼びかけるとともに中国,イタリア,イラン,韓国,日本,フランス,スペイン,ドイツへの渡航を慎むよう強く求めるとの渡航情報を発出しました。
8 3月6日,在日インド大使館は,インド入国のための新たな査証取得手続を発表しました。これによると,インドに渡航するやむを得ない事情がある場合は,東京のインド大使館又は大阪のインド総領事館にて申請が可能です。また,3月3日以前に発給され,現在効力が停止されている全てのビザは,一時的な停止期間が終了すると有効になるとのことです。必要書類などの詳細は,在日インド大使館ホームページの掲載情報を御確認ください。
(在日インド大使館ホームページ)
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/pdf/Updated-Advisory-on-Visas-to-India.pdf
9 現在インドの病院において受診した場合,詳細を確認せずに新型コロナウイルス感染の疑いありとして,指定施設での受診を勧められる場合がある模様です。また,指定施設では検査結果が出るまでそのまま停留を指示される場合がある模様ですので御留意願います。
10 3月6日,インドに隣接するブータンにおいても,新型コロナウイルスの陽性事例が1例確認されたことがブータン政府によって発表されました。また,ブータン政府によると,ブータン民間航空局から航空会社に対し,ブータンへの観光目的の渡航者の搭乗を14日間制限するよう指示が出されているとのことです。これを受け,ブータン航空(Bhutan Airlines)は同日からフライトを停止しています。ドゥルック・エアは現時点では引き続き運航していますが,今後については未定としています。ブータンへの渡航を検討されている方は,最新情報の入手に努めてください。
11 3月5日,デリー準州政府は,3月6日から31日までデリー準州内の全てのプライマリースクール(日本の小学5年生までが該当)に対し,休校措置を取るよう指示を出しました。
12 在留邦人,インド旅行中もしくはインド訪問予定の皆様におかれては,引き続き最新情報の入手に努めてください。また,ご自身や周囲の人の感染予防のため以下の点にご注意下さい。
(1)アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目,鼻,口などに触れる前に手洗いをする。
(2)マスク等の確保に努め,咳やくしゃみがあるときはマスクを着用して鼻と口を覆う。マスクがない場合は,咳やくしゃみのときに口と鼻をティッシュなどで覆い,手洗いを行う。
(3)不特定多数の人と密閉された屋内で会うことを可能な限り避け,体調不良のときは外出を控える。
(各種情報が入手できるサイト)
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
(お問い合わせ先)
在チェンナイ日本国総領事館
電話:+91-44-2432-3860