新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起

新型コロナウイルスによる感染症は世界的に広がっています。米連邦政府は,米国内における直近の感染リスクは引き続き低いとの見解を示しつつ,今後は感染者数増加が予想されるとして,ウイルス蔓延に備えた国内対策を引き続き講じていく旨発表しています。

●在留邦人の皆様におかれては,引き続き感染予防に努めるとともに,新型コロナウイルス蔓延に備え,感染状況やウイルス蔓延に伴う今後の連邦・州・地域レベルの措置を把握するための情報源を予めご確認ください。

1.新型コロナウイルスの感染状況

(1)中国湖北省武漢市に端を発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,現在までに5大陸すべてにおいて計40以上の国・地域に拡大しています。

◎世界の感染者数(WHO)

https://www.WHO.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

(2)米疾病予防管理センター(CDC)は,新型コロナウイルスの国内における直近の感染リスクは引き続き低いとの見解を示しつつ,今後,感染者数の増加が予想されるとして国内の予防徹底,医療機関教育機関等に対する注意喚起と対策を呼びかけるとともに,州・地方保健当局をはじめとした関係機関と連携し,ウイルス蔓延に備えた国内対策を引き続き講じていく旨を発表しています。

◎米国の感染者数(CDC)

https://www.CDC.gov/coronavirus/2019-ncov/cases-in-us.html

(3)当館管轄地域(フロリダ州)では,2月26日現在までに感染者は確認されていません。

フロリダ州保健庁(FDOH)

http://www.floridahealth.gov/

なお,2月26日に確認された米国内感染15例目(カリフォルニア州)について,CDCは,感染経路が判明していないことから,国内で初めての「市中感染(Community spread)」であった可能性があるとしています。

2.感染予防

(1)季節性インフルエンザの流行も続いています。日頃から以下の感染予防措置に努めてください。

・手洗いをこまめに行う

→石鹸を使い20秒以上

→特に洗面所を利用した時,外出時,咳やくしゃみをした時などはすぐに手洗い

→水を利用できない時はアルコール除菌液を使用する

・洗っていない手で目・鼻・口を触らない

・症状がある人との至近での接触は避ける

・体調が悪いときは外出しない(特に公共交通機関やタクシーの利用は避ける)

・咳やくしゃみの際はティッシュで口鼻を覆い,ティッシュはすぐにごみ箱に捨てる

・多くの人が触った物はこまめに拭く(消毒)

(2)これまでに判明している新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染接触感染が主体です。

◎「飛沫感染」「接触感染」とは

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q4

3.感染が疑われる場合

CDCは,新型コロナウイルスの典型的症状として「発熱・咳・息切れ」を挙げ,感染が疑われる場合の対応として概要以下のとおり示しています。

(1)自宅療養

体調がすぐれないときや発熱・咳・息苦しさなどの症状が見られる場合は,自宅で療養してください。職場・学校・公共の場などへの外出を控え,公共交通機関やタクシーなどの利用も控えてください。また,同居家族等がいる場合は,可能な限り一室にとどまり接触を避けてください。

(2)医療機関に電話で相談

症状の改善がみられない場合は,受診にあたり予約が不要な医療機関であっても,医療機関(かかりつけの医師等)に事前に電話で相談してください。その際,新型コロナウイルス感染が疑われる具体的理由(渡航歴や感染者との濃厚接触など)がある場合にはその旨を必ず伝えてください。

(参考)日本の厚生労働省は,以下に該当する場合は決して我慢することなく,医療機関(日本の場合は「帰国者・接触者相談センター」)に相談するよう,目安を示しています。

・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合

・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合

(高齢者や基礎疾患等のある方は,この状態が2日程度続く場合)

4.情報収集

新型コロナウイルスに関する主な情報収集源を以下に例示します。なお,仮にウイルスが蔓延する状況となった場合,皆様の医療・生活に密接に関わる注意喚起や各種措置は,お住いの地域を管轄する地方政府(郡,市,町等)から発出されることも想定されますので,各自においてホームページやツイッターフェイスブックなど,各地方政府の情報発信媒体をご確認ください(既に新型コロナウイルスに関する特設ページを開設している地方政府も見受けられます)。

<米国>

連邦政府

◎CDC  

HP: https://www.CDC.gov/coronavirus/2019-ncov/index.html

Twitter: https://twitter.com/CDCgov

<日本>

首相官邸

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

◎外務省(海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

厚生労働省  

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/  

<国際機関>

◎WHO

https://www.WHO.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/

5.感染拡大に伴う各国の水際対策

(1)感染拡大に伴い,感染者確認国からの入国制限措置等を実施している国もあり,また,航空会社によっては感染者確認国との間の路線について運航停止または便数削減等を行っている場合がありますので特に第三国への渡航を予定している方は経由国の選定を含め注意が必要です。

◎外務省では,日本を含む感染者確認国からの入国制限措置や入国後の行動制限に関する各国措置をとりまとめ情報発信しています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

(2)日本政府の措置

●特段の事情がない限り以下に該当する外国人の日本入国を拒否する措置をとるとともに,入国時検疫を強化しています。

・日本到着前14日以内に中国湖北省または浙江省における滞在歴がある外国人

・中国湖北省または浙江省発行の中国旅券を所持する外国人

・日本到着前14日以内に大韓民国大邱広域市または慶尚北道清道郡における滞在歴がある外国人

●日本の外務省は,以下の感染症危険情報を発出しています。

<レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)>

・中国:湖北省全域および浙江省温州市

<レベル2:不要不急の渡航は止めてください。>

・中国:全域(除:湖北省全域および浙江省温州市)

・韓国:大邱広域市および慶尚北道清道郡

(3)米国政府の措置

●米国到着前14日以内に中国(除:香港・マカオ)における滞在歴がある外国人(例外あり)の入国停止措置をとるとともに,かかる滞在歴を有する米国市民(および入国停止の例外となる外国人)に対する入国時検疫を強化しています。なお,現時点において,日本から米国への渡航者に対する入国制限措置は何ら実施されていません。

●現時点において,米国政府は,以下の渡航情報を発出しています(新型コロナウイルスを発出理由とするもの)。

国務省:Travel Advisory】

⇒ https://travel.state.gov/content/travel/en/traveladvisories/traveladvisories.html/

<レベル4:渡航中止・退避勧告> 

中国

<レベル3:渡航の是非を検討>

モンゴル,韓国

<レベル2 :普段以上の注意>

香港,マカオ,日本,イタリア,イラン

※イランは従来からレベル4となってますが,新型コロナウイルスに関してはレベル2相当です。

【CDC:Travel Health Notice】

⇒ https://wwwnc.CDC.gov/travel/notices

<レベル3:不要不急の渡航は避ける>

中国,韓国

<レベル2:普段以上の注意>

日本,イタリア,イラン

<レベル1:普段どおりの注意>

  香港

■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,メルマガ,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。

■在マイアミ日本国総領事館

住所:Brickell City Tower, Suite 3200, 80 S.W. 8th Street, Miami, Florida 33130, U.S.A.

電話:(1-305)530-9090

Fax:(1-305)530-0950

HP: https://www.miami.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html