弁護士によるデモに関する注意喚起

【ポイント】

〇 12月11日,ラホール市内のパンジャブ心臓病研究所(病院)付近において,弁護士と同病院との個人的なトラブルから弁護士団体を巻き込んだ騒動に発展し,暴徒化した弁護士が同病院を襲撃し,警察と衝突する事案が発生しました。

〇 100名程度の弁護士が同病院を襲撃した結果,医師により治療を受けられなくなった患者3名が死亡したほか,弁護士が暴動鎮圧に当たっている警察部隊に対し,銃を発砲したとの報道があります。

〇 大変危険ですので,デモや集会が行われている場所には,近づかないようにご注意ください。

【本 文】

1 12月11日,ラホール市内のパンジャブ心臓病研究所(病院)付近において,弁護士と同病院との個人的なトラブルから,弁護士団体を巻き込んだ騒動に発展し,暴徒化した弁護士らが同病院を襲撃し,騒動の鎮圧に当たった警察とも衝突する事案が発生しました。

2 100名程度の弁護士は,同病院を襲撃して窓ガラスを割ったり,車両に放火するなどしたため,医師により治療を受けられなくなった患者3名が死亡したほか,鎮圧に当たった警察部隊にも負傷者が出ています。

3 暴徒化した弁護士は,警察に対して銃を発砲したり,警察車両への放火や投石するなどの抵抗を続けており,本日(12日)以降も本件に関して弁護士団体による全国的なデモが行われるとの報道があります。

4 つきましては,在留邦人の皆様におかれましては,以下の注意事項を参考に,ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けて頂きますようお願いいたします。

(1)当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし,安全な行動を心掛ける。

(2)デモや集会が行われている場所には,決して近づかない。

(3)移動途中等に集会等に遭遇した場合には,速やかにその場から離れる。

(4)デモ隊の攻撃の標的となりやすい場所(米国系有名ホテルやファースト・フード店を含む欧米関連施設,国連関係機関,レストラン,マーケット,宗教関連施設,宗教行事開催場所,政府機関,軍・警察等治安当局施設(含む車両,検問所等))には出来るだけ近づかないようにし,用件は短時間で効率的に行なうように心掛け,常に周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知した場合には,速やかにその場から離れるようにする。

5 なお,上記注意点以外にも,外務省広域情報など当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので,そちらもあわせてご確認下さい。

○外務省広域情報:

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C253.html

○当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2017C226.html

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

 海外渡航前には,万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え,必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)