コンゴ(民)北キブ州におけるエボラ出血熱の発生と予防対策

コンゴ(民)の北キブ州都ゴマ(ルワンダ北西部の国境に近い都市)でエボラ出血熱の症例が確認されました。

・7月16日現在、ルワンダではエボラ出血熱の発生は報告されていませんが,予防のために下記注意事項を改めて確認してください。

1 発症地域付近には絶対に行かないで下さい。北キブ州(ルワンダとの国境)とイツリ州(ウガンダとの国境)は,全域に退避勧告が出ている危険情報レベル4の地域です。

2 エボラ出血熱は,エボラウイルスが引き起こす,致死率が高い極めて危険な感染症です。患者の血液,分泌物,排泄物などに直接触れた際,皮膚の傷口などからウイルスが侵入することでヒトへ感染します。また,患者から飛沫(しぶき)を直接浴びた場合には感染する可能性があります。感染例としては,患者の家族,患者の治療にあたっていた医療従事者,葬儀参加者などが報告されています。潜伏期間は2日から21日(通常は7日程度)で,発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・食欲不振などに始まり,嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。症状が悪化すると,皮膚や口腔・鼻腔・消化管など全身に出血傾向がみられ,死に至ります。

3 アルコール消毒や石けんなどを使用した十分な手洗いを励行するとともに,エボラ出血熱の患者(疑い含む)・遺体・血液・嘔吐物・体液や動物に直接触れないようにすることが重要です。 エボラ出血熱に感染しないよう,以上を参考に,感染者が発生している地域には絶対に近付かないようにし,感染者又は感染の疑いがある人との接触は避け,野生動物の肉(bush meatやジビエと称されるもの)を食さないなど,感染予防を心がけてください。