【緊急】在ナイジェリア大使館からの注意喚起(感染症:コレラの発生と拡大)(続報)

●ナイジェリア北東部を中心にコレラの感染エリアが拡大しており,それに伴い罹患者も増大しています。昨年と比べ数倍規模の大きな流行となっており,今後,発生が在留邦人居住地域にまで拡大する恐れもありますので,以降の関連情報への注意が必要です。

コレラは,ヒトの排泄物からコレラ菌が入る,経口感染症です。水や食事の十分な加熱処理をこころがけるとともに,手洗いを励行してください。

在留邦人の皆様ほかへ

2018年7月11日

在ナイジェリア日本大使館

1.コレラの発生状況

 ナイジェリア北東部を中心にコレラが流行しており,NCDC(Nigeria Center for Disease Control. 国立疾病管理センター)の最近の発表によりますと,本年6月22日までに患者数13,009名,うち死亡者116名(死亡率 0.89%)が報告されており,昨年同時期と比べ数倍規模の流行となっています。FCT( 注:Federal Capital Territory. 首都アブジャを含めた「連邦首都地区」)でも少数ですが,患者の発生が見られます。ラゴスではこれまでのところ,発生の報告はありません。

 しかしながら,上記のとおりの流行傾向もあり,今後,発生が在留邦人居住地域にまで拡大する恐れもありますので,以降の関連情報への注意が必要です。

2.コレラについて

(1)感染源

 コレラはヒトの排泄物からのコレラ菌による経口感染症です。そのため,水や食事に対する注意が必要です。

(2)症状

 潜伏期間は数時間のこともあります。症状は重度の下痢です。(「米のとぎ汁のような」便と表現されます。)腹痛・発熱はなく,むしろ低体温になるとされています。急速に脱水症状をおこし,放置するとショックを生じます。

(3)治療

 下痢による脱水が致命的となりますので,充分な補水,輸液が必要となります。治療薬としてはテトラサイクリン系抗生物質が効果があります。

(4)予防

 ア 予防接種

  日本で認可されている注射ワクチンは効果が期待できません。経口ワクチンは効果があるとされています。

 イ 感染予防

  経口感染ですので,水・食事は加熱処理をしっかりするなど,充分に注意してください。

(連絡先)

○在ナイジェリア日本国大使館(領事班/医務班)

電話(代表):+234-(0)90-6000-9019,または,+234-(0)90-6000-9099

(※代表電話が不通の場合)+234-(0)80-3629-0293(←休館日・閉館時間帯の緊急電話)

電子メール : visanigeria@la.mofa.go.jp

(了)