腸チフスの発生状況について(在ジンバブエ日本国大使館)

1 首都ハラレ市南部の人口密集地帯で腸チフスの確定患者17名を確認

2 腸チフスを始めとした経口感染症の予防対策

1 発生状況

25日付当地紙によると、首都ハラレ市南部の人口密集地帯で腸チフスの確定患者が17名認知されています。当地では、人口が密集していることに加えて治水及び公衆衛生に問題があるハラレ市南部のムバレ地区を中心に毎年1,000人以上の方が腸チフスに感染しています。

例年流行のピークは雨季の中盤で、今後、さらに腸チフスの感染例が増加することが予想されますので注意が必要です。

2 予防対策

チフスコレラ等は病原微生物に汚染された水や食べ物から経口的に感染しますので、「経口感染症」と呼ばれています。当国は来月から雨季に入りますので、外出後のうがいや手洗い等の基本的な衛生観念を常に意識して頂くとともに、以下の点に注意を払って下さい。

○飲み水は、ボトル入りの水を購入するか水道水は必ず煮沸したものを飲み、生水は絶対に飲まないで下さい。ハラレ市の上水道は設備の老朽化・水質処理用試薬の不足から水質が悪化しています。

○外食する際には屋台等での飲食は避け、比較的高級なレストラン又は信頼できるレストランを利用する等の注意が必要です。

○自宅で食事する際にも、調理の際には十分熱を通し、調理直後に食べるなど食品衛生の基本を守って下さい。

○当国では停電が頻発しておりコールドチェーン(冷蔵運搬・冷蔵保管)は必ずしも維持されておらず、保健衛生当局による食品衛生監視を受けていない食材(肉、鶏卵等)がそのまま店頭に出回っていることがありますので、食材を買い求める際には鮮度や生産元を確かめて下さい。

○当国で感染例が多い病気やその対策、病院等の情報は、外務省ホームページ内の「世界の医療事情」に掲載していますので、是非ご覧下さい。

ジンバブエの医療事情はこちらです。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/zimbabwe.html

ジンバブエ日本国大使館  領事  畠中卓矢

04−250−025〜7,0712−201−577,takuya.hatakenaka@mofa.go.jp