感染症関連情報：国内におけるエムポックスの発生（5例目及び6例目の発生）

【ポイント】

○ザンビア保健省によると、令和7年1月10日にコッパーベルト州ムフリラで、同年1月13日にルサカ市内でウイルス感染症エムポックスの感染例が確認されました。

○エムポックスの予防法としては、症状のある者の飛沫・体液等やエムポックスウイルスを有する可能性のある動物との接触を避け、石けんやアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行うことが推奨されています。

【本文】

１　ザンビア保健省が国内におけるエムポックス感染例について声明を発表したところ、概要は以下のとおりです。

（１）第5例目の患者は、コンゴ民主共和国との国境から数キロ離れたムフリラのジンバ地区に住む28歳の女性である。2025年1月10日金曜日、彼女は治療のためにムフリラのンガンビ・ヘルスポストを訪れた。検体が採取され、研究所に送られ、エムポックスに罹患していることが確認された。

　なお、このケースはキトウェのケース（第2〜4例目）とは関連していない。現場のチームは24時間体制で、彼女がどこから感染したかを調べている。患者は現在ムフリラのチボリヤ・クリニックに隔離され、スタッフが管理している。主な接触者も注意深く監視されており、自宅隔離されている。

（２）第6例目は、ルサカ地区でエムポックスが疑われる患者が発生し、2025年1月13日（月）早朝、34歳女性の検査結果が陽性となった。この患者はUTH感染症病棟に移され、現在管理されているが、容態は安定している。この患者の密接な接触者も保健当局によって厳重に監視されている。

なお、クレードの区分については確認されていない。

２　保健省は、エムポックスの感染防止処置として、同ステートメントにおいて下記３点の実施を発表するとともに、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状を示す人々との密接な接触を避けること、疑わしい症例を最寄りの医療施設に報告することなど、予防策を講じることを強く求めました。

（１）更なる感染拡大を防ぐため、罹患地域での症例調査と接触者追跡を行う。

（２）心理社会的支援を含む、感染者へのケアと治療の提供。

（３）症状、予防、医療機関を受診する時期についての認識を高めるための地域社会への啓発活動。

３　日本外務省からも、エムポックスに関する広域情報が発出されていますので、ザンビアに渡航・滞在中の皆様におかれましては、引き続き最新情報の収集に心がけてください。

　なお、エムポックスの予防法としては、症状のある者の飛沫・体液等やエムポックスウイルスを有する可能性のある動物との接触を避け、石けんやアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行うことが推奨されています。

【参考】

・エムポックスに関する注意喚起

・感染症広域情報：エムポックスに関する注意喚起（「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態（PHEIC）」の宣言）

■厚生労働省ホームページ

・エムポックスとは

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