外国人が絡む暴行事件の連続発生に伴う注意喚起

【ポイント】

●３月６日（水）以降、ソフィア市内において外国人（非ブルガリア人）が絡む暴行事件が連続的に発生し、ソフィア市警察による警戒が強化されています。

●ブルガリア国内において、移民・外国人をめぐる緊張度が増しています。思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も否定できませんので、警戒を強めるようにしてください。

【本文】

○３月６日（水）以降、ソフィア市内において外国人（非ブルガリア人）が絡む暴行事件が連続的に発生しています。

・３月６日（水）午後７時頃、ソフィア市内中心部のヴィトシャ大通りにおいて、アラブ系の若者らとブルガリア人の若者らが口論になり、ブルガリア人の少年がアラブ系の若者から暴行を受ける事件がありました。本件につき、シリア国籍の男１名（２０）及びエジプト国籍の男１名（２４）が逮捕されています。

・３月８日（金）午後８時頃、同じくヴィトシャ大通りにおいて、パキスタン系英国人の男子学生４名が、ブルガリア人の若者１０〜１５名から暴行を受け、パキスタン系英国人のうち２名が軽傷を負ったほか、うち１名の携帯電話が盗まれる事件がありました。本件につき、未成年者を含む４名が逮捕されています。

・同じく３月８日（金）午後８時頃、ソフィア市西部のオフチャ・クペル地区で、同地区に所在する移民収容センターに収容されている移民同士が、鉄パイプ等で武装するなどしてセンターの外で争い合い、１名が軽傷を負う事件がありました。

○これらの事件を契機として、ソフィア市内のヴィトシャ大通りを含むソフィア市中心部及びオフチャ・クペル地区において、ソフィア市警察による警戒が強化されていますが、３月９日（土）にはソフィア市内において移民管理の厳格化を求める大規模なデモが実施されるなど、緊張度が増しています。

○また、プロヴディフ県では、プロヴディフ医科大学で学ぶ外国人留学生らを、不法移民であると勘違いした住民らが、外国人留学生らを一時拘束するという事件も起きており、移民・外国人をめぐる緊張の高まりは、ブルガリア全国に広がっていると言えます。

○ブルガリア国内への不法移民の流入は、近年爆発的に増加しており、不法に入国した外国人が窃盗や強盗、薬物の密売等の犯罪に手を染めるなど、ブルガリア国内で様々なトラブルを引き起こしているのも事実です。ブルガリアに滞在中の日本人のみなさまにおかれましては、まずは増加するこの種の犯罪に巻き込まれないよう、改めて警戒を強めるようにしてください。

○また、これまでアジア系外国人が関与するこうした揉め事や事件等は多く報告されていませんが、日本人の多くも、ブルガリアにおいては見た目から明らかに外国人であるとみなされやすく、緊張が高まる中で思わぬトラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。自分もターゲットになる可能性があることを十分に自覚し、万一言いがかりを付けられたりしつこく絡まれたりした場合は、相手にせず、速やかにその場を離れるようにしてください。また、こうした被害に遭った場合は、当館領事・警備班宛にご一報ください。

在ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話：（国番号359）2-971-2708（代）（24h）

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