●ウガンダ警察等の発表によりますと、ウガンダとコンゴ(民)との国境付近に位置する「クイーン・エリザベス国立公園(Queen Elizabeth National Park)」において、観光客とツアーガイドの計3名がADFと思われるテロリストに殺害されるとともに、乗っていた車も全焼させられました。
●テロが発生した現場は「ジョージ湖」と「エドワード湖」に挟まれた「カバトロ(Kabatoro)」地区の路上で、カセセ市街地から約20キロメートルの距離にあります。
●被害者はイギリス人及び南アフリカ人、ガイドのウガンダ人のそれぞれ1名です。
●過去にも外国人がADFにより誘拐された事案はありましたが、今回のテロは「外国人であっても殺害している」ことから、ADFによるテロが新たな局面を迎えた可能性も否定できません。このことから「外国人が多く集まる場所」への立ち入りは、これまで以上に慎重を期す必要があります。
●また今回、ウガンダの著名な観光地においてテロを実行したことが、ウガンダの主要産業の一つである観光への打撃を狙ったものだとすると、今後テロを警戒すべき地域・施設として「観光地」「レジャー施設」を含める必要もあります。
●ADFを巡る情勢は以下に示すようにこの数日間で大きく動いているとともに、テロが発生する可能性のある場所が広範囲にわたっており予断を許さない状況です。
・6日(金):カセセの国境付近において夜間、ADFがコンゴ(民)側から越境しUPDFと銃撃戦を繰り広げる
・13日(金):深夜にカセセの国境付近において、ADFが食品輸送トラックを襲撃して2名を殺害するとともにトラックに放火
・14日(土):UPDFがコンゴ(民)側国境付近でADFに対して空爆による掃討作戦を実施
・15日(日):キビビ(Kibibi)及びブタンバラ(Butambala)の2か所の教会でADFが実行しようとした爆弾テロをUPDFが未然に阻止
・17日(火):今回の事件
●テロに巻き込まれないため、またテロに遭った際に備え「命を守ることを最優先」と心得て、取り得る最善の策を講じてください。また当地の警察は個人の警備要請に対して、有償で武装警官を配置・同行させることに対応する場合がありますので、真に必要と感じた場合は「安全を買う」判断も推奨します。
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