ハイランド地方における外国人を含むグループ拉致事件(人質全員の解放)

パプアニューギニアにお住まいの皆様及び渡航者の皆様へ

 20日付領事メールにて共有させていただいたハイランド地方における外国人を含むグループ拉致事件について進展があり、外国人を含む人質3名全員が解放された旨当地紙等でも大きく報じられているところ、解放に到るまでの経緯とともに以下のとおりお知らせします。

【人質解放までの経緯】

 2月18日(土):南ハイランド州、ウェスタン州及びヘラ州の境界付近にあるフォゴマイオ村(Fogoma’iu village)付近で、豪在住のニュージーランド人教授を含む7名が身代金目的で誘拐される。人質の拘束された地域はヘラ州コモから徒歩2日間の距離で通信網もない遠隔地。

 19日(日):PNG政府及び治安当局はボサビ(Bosavi)に滞在する宣教師グループが所持する衛生電話を使用し、仲介者を通じた交渉を継続。

 22日(水):人質7名のうちPNG人4名が解放。ニュージーランド人教授を含む残りの3名は引き続き拘束状態にあり、国防軍及び警察部隊が周辺地域へ配備される等厳戒態勢が敷かれる。

 26日(日):南ハイランド州のボザマ山近くのセバス(Sebese)村で残りの3名が無傷で保護され、同日中にポートモレスビーへ移送。

 警察はボサビ(Bosavi)に留まり、主犯格を含む犯人グループ21名に対する捜査を継続。

 犯人グループはヘラ州コモから州境を超えてクツブ(Kutubu)、ボザマ山、ウェスタン州まで出向いて犯行を実行するなど、行動範囲が広範であり、同地域で実施中のLNG事業を含む地域経済にも深刻なリスクを与えています。

 

 この週末にはエンガ州において殺人の罪で起訴された7名の釈放を求め、子供10名が誘拐される事件も発生した旨報じられています。昨年3月にはフィリピン人がポートモレスビー市内で誘拐され殺害されるという事例もありますが、今後、身代金目的の誘拐、人質事案が増える可能性も否定できないところ、邦人の皆様におかれましては外出の際には常に注意を払うとともに、特に警備の手薄な地方へ渡航する際には、地元警察等のエスコートを手配する等、十分な安全対策を講じ、常に警戒を怠らず行動願います。

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E-mail:sceoj@pm.mofa.go.jp

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