【大使館からのお知らせ】コレラの感染拡大(続報)

●10月18日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、9月以降もコレラの疑い症例の増加が続いていると発表しました。

●感染例の多い地域には、危険情報の危険レベル3以上の地域が多く含まれますが、ラゴスでの感染事例の報告もありますので、ナイジェリアへの渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は、下記も参照いただき、コレラの感染予防にご注意ください。

1 ナイジェリアにおけるコレラの感染拡大(増加傾向継続)

(1)コレラにつきましては、9月29日の領事メールにて注意喚起したところですが、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)が10月18日発表した症例報告によりますと、本年9月のコレラ疑い症例は、4,153人となった由であり、本年1月から10月2日までの累計では、同疑い例が10,754人となり、うち死亡者数は256人と、感染が引き続き増加している由です。NCDCとしましては、対策技術ワーキング・グループを設置し、関係州・省庁などと協力して感染拡大防止、感染対応に努めているとのことです。

(2)コレラ疑い例は31州で記録されており、特に、ボルノ州、ヨベ州、カツィナ州、タラバ州、クロス・リバー州、ザムファラ州、ゴンベ州、ジガワ州、バウチ州及びカノ州の10州で全体の90%を占めている由。

 これら多くの感染例が報告されている地域としましては、危険情報の危険レベル3以上の地域が多く含まれますが、ラゴスにおいても疑い例が累計47人(うち1人死亡)の報告がありますので(FCTではいまのところ感染記録なし)、ご注意ください。

2 コレラについて

(1)コレラコレラ菌(Vibrio Cholerae)に汚染された水、氷、食品などを経口摂取することによって起こる、下痢を主症状とする病気です。潜伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状がみられます。腹痛や発熱はほとんどみられません。下痢の症状は様々ですが、重い場合は多量の水のような下痢(米のとぎ汁様)となり、脱水症状を起こします。胃腸の弱い人や胃切除を受けた人、高齢者、乳幼児などは重症化し、昏睡状態に陥り死亡する例もあります。

(2)治療方法としては、下痢によって体内から失われた水分と塩化ナトリウム等の電解質の補給が主となります。脱水症状が激しい場合は点滴による治療が必要となり、抗生物質を併用します。

(3)予防方法としては、流行地では、以下のような基本的な感染症予防対策を心掛け、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診断を受けてください。

●食事の前、トイレの後の手洗いを励行する。

●食物は、十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口にしない。

●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は十分に沸騰させた後使用する。

●安全な水から作ったことが確認できる氷以外は使用しない(コレラ菌は冷凍しても死滅しません)。

(4)コレラについては、以下のホームページもあわせてご参照ください。

●ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC

https://ncdc.gov.ng/diseases/factsheet/50

●外務省(世界の医療事情)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/africa/nigeria.html

厚生労働省検疫所

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name05.html

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在ナイジェリア日本国大使館(領事班/医務班)

所在地:No.9, Bobo Street, Maitama, Abuja, Nigeria

電 話:+234(0)90-6000-9019/9099(開館時:08:00-12:00、13:00-17:30)

    +234(0)80-3629-0293(閉館時:人命に関わる緊急時のみ)

メール:visanigeria@la.mofa.go.jp