大使館からのお知らせ(ラッサ熱の流行)

【ポイント】

●1月26日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、全国でラッサ熱の患者数が増加しているとして、ラッサ熱緊急対応センターを稼働させると発表しました。

●ラッサ熱は、例年この時期に流行が認められ、症状は発熱、倦怠感、頭痛、下痢、嘔吐、腹痛等があります。重症化するとショック・意識障害・全身からの出血等が生じる死亡率の高い感染症です。

●野ネズミの排泄物から経口感染し、感染したヒトからヒトへの直接接触による感染もあります。ワクチンはなく、食料の保管方法やゴミの廃棄場所に気をつけて、ネズミを家に寄せ付けないようにすることが重要です。

【本文】

1. ナイジェリア疾病予防管理センターの発表

(1)1月26日、ナイジェリア疾病予防管理センター(NCDC)は、2022年1月23日時点で、115例のラッサ熱患者を確認し、そのうち26人の死亡(死亡率22.6%)が報告されていると発表しました。

これらの症例は、11の州から報告され、さらに、本年第1週と第2週においては、過去4年間の同じ期間の記録に比し、最多症例数となっているとのこと。(2)NCDCはこのようなラッサ熱症例の増加を受け、ラッサ熱緊急対応センターを稼働させる由です。

【参考】

●NCDC発表の詳細

https://ncdc.gov.ng/news/357/ncdc-activates-eoc-for-lassa-fever-response-following-outbreaks-of-cases-in-nigeria?fbclid=IwAR27lRCHRVFaTY5ewQtz_jUie1dIXNuEllvsXQQvNqwrP9pkH_Z83vwKmPQ

●ラッサ熱に関するNCDCの状況報告

https://www.ncdc.gov.ng/diseases/sitreps

2.ラッサ熱について

ラッサ熱は例年この時期に流行が認められるほか、死亡率の高い感染症ですので、以下を参考に、感染予防に十分注意してください。

(1)感染源

マストミスという野ネズミの排泄物から経口感染し、乾季の野焼きで野ネズミが拡散するため流行が起きると言われています。感染したヒトからヒトへの直接接触による感染もあります。

(2)症状

潜伏期間は6〜21日間とされます。症状は発熱、倦怠感、頭痛、下痢、嘔吐、腹痛等があり、重症化するとショック・意識障害・全身からの出血等が生じます。

(3)予防

ワクチンはありません。食料の保管方法やゴミの廃棄場所に気をつけて、ネズミを家に寄せ付けないようにすることが重要です。また、ネズミの糞尿による汚染の可能性がある所を触らないようにしてください。

【参考】厚生労働省検疫所ホームページ

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name51.html

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○在ナイジェリア日本国大使館(領事班/医務班)

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 電話:(234)(0)90−6000−9019

   :(234)(0)90−6000−9099

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