ケニア総選挙等に伴う注意喚起(その1)

1. ケニアでは、予定どおり8月9日に総選挙(大統領選、郡知事選、上下両院議員選等)が実施される見込みです。これまで当館では、縷々、来る総選挙等に関連した情報を領事メール等で発信してきました。投票まで一か月となったことから、改めて情報をお伝えするとともに、今一度、安全対策についてご確認をお願いします。

2. ケニアにおいては、例年、選挙期間前後に、各種犯罪、暴動・デモが増加する傾向にあります。2007年の総選挙の際には、ケニア全土で1,000人以上の死者が発生する大規模な暴動に発展しました。今次総選挙に関しても、本格的な選挙キャンペーンはすでに始まっており、一部地域において政党支持者間の衝突等が発生しています。今後、衝突の激化や選挙結果発表後、同発表に不満を持つ支持者や一般市民による暴動等、更なる治安悪化の可能性も排除されません。また、選挙活動対策に警察人員の多くが割り当てられている結果、当地警察の犯罪への抑止力が低下し、窃盗等の一般犯罪も増加傾向にあります。加えて、急激なインフレ等を中心とする経済状況の悪化は、今後、治安を悪化させる要因となり得ますので

、注意が必要です。

3. 8月9日投票日以降のスケジュールに関し、選挙に関する不服申し立て等の動きがなければ、ケニア憲法規定上は、投票後、8月16日までに開票結果発表、8月30日までに大統領就任式が実施される予定です。ただし、過去の選挙同様、選挙に関する不服申し立てが行われた場合、大統領就任式の遅延や再選挙が実施される可能性も否定出来ません(前回(2017年8月)時には、最高裁において大統領選挙結果が無効と判断され、10月26日に再選挙、11月28日に大統領就任式が実施されています)。

4. 7月8日現在、治安が急激に悪化している状況にはありませんが、ケニアへの渡航を予定されている皆様におかれましては、最新の情勢に注意して頂くと共に、ケニア渡航される場合には、必ず、たびレジに登録し、当館からの最新の治安情報に接して頂くようにお願いします。2017年、前回選挙時においても、たびレジ未登録の旅行者が、不幸にも状況を知らずに政治集会会場近くを移動した際、同集会参加者による強盗被害に遭遇しています。

在留邦人におかれましては、当館ホームページに掲載の「安全のしおり」をご参考の上、食料、水、医療・衛生品等の備蓄の準備を確認して頂くようお願いします。また、選挙戦が終盤に差し掛かっており、当館ツイッター等でも総選挙に係る選挙活動予定等を情報提供していますが、大統領候補者以外の選挙活動については、不明な点が多く、当館でも全ての選挙活動を把握していません。思わぬ場所で興奮した群衆と遭遇する事態もあり得ますところ、出張等の国内移動の際は、陸路での長距離移動は避け、航空機の利用が肝要です。

【お知らせ】

※ 在ケニア日本国大使館領事警備班では、当館緊急情報配信用ツイッター

https://twitter.com/JapanEmbKE_EMR)にて、治安関係、選挙運動開催場所等の最新情報を発信しています。是非この機会にフォローしてください。

※ 「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/detete

令和4年7月8日

ケニア日本国大使館

電話:020−2898−000(24h対応)

ホームページ:http://www.ke.emb-japan.go.jp/