令和3年度第2四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向についてお知らせします。安全対策等を考える際の参考にしてください。また、当館ホームページの海外安全情報も随時掲載・更新していますので、併せて御確認ください。
【在タイ日本国大使館ホームページ】
https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
1 社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」
今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約13件発生しており、令和3年度第1四半期から月平均5件増加しました。
ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。
※現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生に伴い、タイ全土におきまして、感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発出されています。感染の地理的拡大の可能性に注意し、現地・近隣国等の状況が悪化する可能性も念頭に、各国の出入国規制や検疫措置の強化に関する最新情報を確認するとともに、感染予防に万全を期してください。
【外務省海外安全ホームページ】https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_007.html#ad-image-0
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
2 犯罪傾向等
(1)犯罪傾向
令和3年度第2四半期中の邦人犯罪被害として、3件の届出がありました。前四半期と比較して5件減少しました。
(2)邦人事件簿
7月において、邦人が覚醒剤(通称アイス)所持により逮捕された事案等が発生しています。
(3)その他注意事項
【窃盗事案】
日本からタイに入国した邦人が、首都バンコクにあるホテル(隔離施設)に宿泊中、部屋の一室内に蟻が発生したことから、害虫駆除作業をホテル側に依頼したところ、ホテル従業員が来訪した。駆除作業中、同室内から出るように申し向けられたことから、目を離していたところ、その後チェックアウト時に同室のクローゼット内に入れていた財布の中から日本円が盗まれていたことに気付いた。
※その他にも、スーツケースにパスポートや現金などを入れて鍵を掛け、部屋に置いたまま外出したところ、泥棒に入られ、スーツケースの鍵が壊されて金品が盗まれる事案も見られます。
貴重品は部屋に置かず、必ずホテルの貴重品入れ(セーフティボックス)に預けましょう。ただし、ホテル側の安全体制に疑問がある場合は個人で管理する必要があります。また、部屋にある金庫式の貴重品入れの場合、ホテル側がスペアの鍵を管理しているため、必ずしも安全とは言い切れません。
【詐欺事案】
日本からタイ入国にあたって、ホテル(隔離施設)を予約するために、宿泊代金を振り込んだ。しかし、ホテル側の振込先が個人名であったこと、及びその後もデポジットと称して追加の振込を督促してきたことから不審に思い、ホテル側に確認したところ、予約の事実等はなく、また予約にあたってのやりとりの途中から、ホテル側のメールアドレスが一部偽装されていることが判明した。(例:「〜@hotel.~」⇒「〜@hotels.~」等)
※送金に関するメールを受信した際には、送信元とされている取引先担当者や経営者層に対し、電話やFAXなどのメール以外の方法で送金内容について確認しましょう。ただし、メールに記載されている電話番号などの連絡先は偽装されている可能性がありますので、名刺や自分のアドレス帳などに載っている連絡先を使いましょう。
犯罪者はメールアカウントを乗っ取ってメールサーバへ不正アクセスし、普段のメールのやりとりを盗み見ている可能性もあります。よって、メールアカウントには複雑なパスワードを設定する、他のサイトで利用しているものと同じパスワードの使い回しをしないなどの不正アクセス対策も重要です。
○警察庁ホームページ「ビジネスメール詐欺に注意」
https://www.npa.go.jp/cyber/bec/index.html
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/enduser/security01/05.html
また旅券の紛失・盗難等は、今四半期合計で5件ありました。旅券を持ち出される際には貴重品同様保管管理に努め、また第三者に取り出されやすい箇所に無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めて下さい。
3 テロ・爆弾事件発生状況
令和3年度第2四半期中、邦人被害にかかる事件はありませんでした。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
令和3年度第2四半期中、邦人被害にかかる事件はありませんでした。
5 日本企業の安全に関する諸問題
令和3年度第2四半期中、日本企業の安全に関する諸問題はありませんでした。
【海外安全 虎の巻〜海外旅行のトラブル回避マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
FAX:(66-2)207-8511
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)
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◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等)、または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。
◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を、ぜひ活用してください。登録者は、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。
・たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
◎緊急事態が発生した際、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS) を利用し、在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり、返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは、原則タイの国番号(+66)を使用し、メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。
・運用開始について:https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000388576.pdf