●1日あたりの新規感染者数が記録上最悪の12,543名に達し、また、死者は8日連続で450名を超え、極めて高い水準で推移しています。重症者数は、記録上過去最悪の5,666名に達し、極めて高い数値で推移しております。感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。
1 イラン厚生省の発表によりますと、本日(15日)の感染者数等は、以下のとおりです。
(1)新規症例件数: 12,543名(うち2,544名が入院)
(2)累積症例件数: 762,068名
(3)新規死者数: 459名
(4)累積死者数: 41,493名
(5)累積治癒数: 558,818名
(6)重症者数: 5,666名
(7)検査実施件数:5,505,070件
2 1日あたりの新規感染者数が記録上最悪の12,543名に達し、また、死者も8日連続で450名を超え、極めて高い水準で推移しています。重症者数は、記録上過去最悪の5,666名に達し、極めて高い数値で推移しています。
3 本日(15日)の当地における主な新型コロナウイルス関連報道は、以下のとおりです。
(1)ラーリー厚生省報道官発言
州別感染警告情報
【レッド状態】
テヘラン、イスファハン、コム、東アゼルバイジャン、南ホラサーン、セムナーン、ガズヴィーン、ロレスタン、アルダビール、フーゼスタン、ケルマンシャー、コフギルイェ・ボイェルアフマド、ギーラーン、ブシェール、ザンジャーン、イーラーム、ホラサーン・ラザヴィ、マーザンダラン、チャハールマハール・バフティヤーリ、アルボルズ、西アゼルバイジャン、マルキャズィ、ケルマーン、北ホラサーン、ハマダン、ヤズド、クルディスタン
※レッド(4段階の一番上:新たな陽性者が人口10万人あたり25人以上だった地域)。
【警告状態】
ホルモズガン、ファールス、ゴレスタン、シスタン・バルチスタン
(昨日から変更なし。)
※警告状態:イエロー(人口10万人あたりで新たな陽性者が1人〜9人)及びオレンジ(新たな陽性者が,人口10万人あたり10人〜24人)の地域。
(2)モフセン・ハーシェミー・テヘラン市議会議長の発言(於:記者会見)
●衛生担当者たちは死者数の急増したことに言及しており、(全国の)新規感染者数が1万2千人を超えた状況にある。
●中途半端な措置は、効果を及ぼさない。むしろ、真逆の反応を示すこともあるように思われる。なぜなら、かかる措置は、終業時刻あたりの一部時間帯における交通機関の混雑の原因となり、さらなる感染の拡大をもたらしている。
●ノウルーズ(注:イランの新年)と同様に、最低でも2週間、テヘランを閉業とする必要があるというのが、我々テヘラン市議会のメンバーの意見である。
(3)アルボルズ州医科大学報道官の発言(於:記者会見)
●現在、衛生プロトコルの遵守の結果、入院患者数及び退院患者数の観点で、同州において安定的な傾向が生じている。退院者数と入院患者数の均衡は、希望を与えるものである。仮にこの傾向がかかる条件の下継続し、人々が制限を遵守すれば、感染拡大の低下に至ることが期待出来る。
●仮に制限が遵守されなければ、感染が拡大する可能性はより高くなり、結果的に感染の増加傾向が第三波の際のように高まるであろう。
●仮に衛生プロトコルがこれまでのように遵守されたなら、今後2週間以内にアルボルズ州の入院患者数の減少が確認されるであろう。
(4)ビールジャンド医科大学総長の発言(於:記者会見)
●過去3週間の全国での新規感染者数は、人口10万人あたり13.2人であるが、南ホラサーン州では(人口10万人あたり)30人と、全国平均から2〜3倍多くなっている。
●過去のピーク時に感染の広まりが穏やかであった諸州が(現在感染の広まりの)トップに位置しており、感染の激しさは注目に値するほど高い。これは、本感染症にとって場所は重要ではないことを示している。南ホラサーン州は感染が深刻であり、州内に感染の影響を受けていないことを統計が示している。
●南ホラサーン州でも、新型コロナウイルスの入院患者数が急増している。以前は呼吸困難な患者数は90〜100名であったが、現在は400〜500名まで達しており、5〜6倍になっている。
●南ホラサーン州でも全国と同様に、グループ2、3及び4に属する職種の18時以降の活動禁止を実施しており、(本件措置実施の)初日及び2日目は一部都市で良い状況ではなく、遵守されていなかった。
(5)各グループの説明
●グループ1:生活必需品を扱うチェーン店、薬局・ドラッグストア、ナン屋、八百屋、スーパー、獣医・関係品店、精肉店、酪農品店、食品準備・テイクアウト業者、燃料・薬品・食品原材料業者、老人ホーム等、電気・ガス、暖房・空調業者、農業、鉱業、工業、漁業及びそれに付随する運送等業務、上下水道、官公庁、工業農協業関係及び自動車パーツ店、溶接・大工等、自動車・家電・電子製品等の修理業
●グループ2:アーケード、ショッピングセンター、非食料品を売るショッピングモール、スポーツの練習・試合を行う場所、聖域、巡礼地、モスク、礼拝所、菓子店、洋菓子店、ジュース店、アイスクリーム店、客を受け入れる料理店、男性理容室、自動車市場、車両にナンバープレートを付ける店舗、絨毯店、玩具店、家庭用品店、コピー店、内装業者、贈答品店、衣料品卸・小売店、布販売店、アトリエ及び写真店、不動産、カーテン店、家具店、靴・財布販売店、文房具店、仕立て屋、小間物店、化粧品・衛生用品店、菓子製造所、乾物店。
●グループ3:大学、神学校、技術・職業学校、語学学校、その他各種学校、図書館、保育園、屋内プール、映画館、劇場、博物館、庭園博物館、ホール、女性理容室、美容室。
●グループ4:社会的・文化的・宗教的な儀礼及び集会の実施、レスリング・空手・柔道等接触の多いスポーツのクラブ、夜間学校、たばこ類を提供するカフェ、コーヒーハウス、チャイハネ、動物園、遊園地、行楽施設。)
4 感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、最新情報を入手するとともに、以下を参考に感染予防に努めて頂き、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。
(1)飛沫感染を防ぐため、マスクの着用、ソーシャル・デイスタンシングを心掛け、いわゆる「三つの密」(密閉された空間で、密集しての密接な会話)を避ける。特に不特定多数の人がいる密閉された屋内にいることを避ける。
(2)接触感染を避けるため、アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目、鼻、口などに触れる前に必ず手洗いをする。
(3)体調不良の時は外出を控え、咳やくしゃみがあるときは、マスクを着用し鼻と口を覆う。マスクがない場合は、咳やくしゃみのときに手で抑えず、鼻と口をティッシュなどで覆い、その後手洗いを行う。
5 その他関連サイト
(1)厚生労働省ホームページによる周知
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ア 新型コロナウイルスを防ぐためには
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf
イ 一般的な感染症対策について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf
(2)国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
(3)外務省海外安全ホームページ
【広域情報】新型コロナウイルスに関する注意喚起
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html
【感染症危険情報】イラン
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_046.html#ad-image-0
6 連絡先及び問合せ先
在イラン日本国大使館 領事班
電話:+98-21-22660710(代表)
FAX:+98-21-22660746
e-mail:consular@th.mofa.go.jp
HP:http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html
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