●政府は、新規感染者数につき、9月9日は78名(市中感染者77名)、10日は80名(市中感染者79名)、11日は206名(市中感染者197名)、12日は117名(市中感染者113名)で、累計の感染者数は3,062名となったと発表しました。
●感染者数が増加傾向にあり、9月11日には、市中感染者が197名となり、特にアンマン市での感染者数が136名を記録しました。検査数の増加とも関連している数値とも考えられますが、新型コロナウイルス感染症が国内で拡大しているとみられます。引き続き感染予防に努めてください。
●政府は、感染者数の増加警告に伴い、感染者を確認した地区や地域の隔離、居住ビルの閉鎖等の措置を実施しており、また、複数の学校が一時閉鎖の上、遠隔授業へと移行しています。一方で、13日、ラザーズ首相はTV演説を行い、今後も市中感染者が増加し続けた場合、再び閉鎖期間に戻らざるを得ないと述べたので、今後の状況にご注意願います。
1 ラザーズ首相による発言
(1)12日、ラザーズ首相は、保健省を訪問し、ジャーベル保健相及び王立医療サービス局長同席の下、保健省幹部に対して次のとおり述べました。
ア 政府として、感染調査チーム数の増加と任務遂行のための装備増強の用意がある。
イ 最新テクノロジーを使用して感染者を追跡し、また、感染警告アプリ「アマーン」の利点を最大限利用し、感染予防に努めることが重要である。
ウ 政府系病院において無料で実施している感染検査の実施や感染症関連にかかる政府発表に注目することが重要である。
エ 特に最近の感染症例の増加に鑑み、感染状況にかかる最悪のシナリオに備える必要がある。
(2)13日、ラザーズ首相はTV演説を行い、市中感染者が増加し続けた場合、再び閉鎖期間に戻らざるを得ないと発言しました。
2 13日、オベイダート感染予防委員会報道官の発言
オベイダート感染予防委員会報道官は、13日のメディア・インタビューで、今までは、感染源が確認できていた期間であったが、現在は、新たな段階にあり、感染が地理的に拡大し、感染源が確認できていない症例が発生していると述べ、感染予防の徹底を呼びかけました。
3 スウェイマ地区(死海付近)、カラーマ地区(バルカ県)の一部の隔離等
(1)10日、政府は死海北東部のスウェイマ地区及びバルカ県東部のカラーマ地区の一部の隔離を決定しました。これは、11日午前6時から適用されており、同地区内部では包括的外出禁止令が敷かれています。また、ザアタリ・シリア難民キャンプでも2名の感染者が確認されました。
(2)この他、感染が発生したことにより、アンマン市内を含め多くの建物が閉鎖されています。
(3)アシュラフィーエ、ジャバル・タージ、ワヒダート、ジャバル・ナスル・キャンプ、ジャバル・ヌズハ、ジェラシュ、カラーメなどのパレスチナ難民キャンプ内の学校14校が閉鎖されました。感染が発生したことで、一部の公立学校も一時的に閉鎖され、遠隔授業に移行しています。
4 ヨルダン国内感染状況
ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。
(1)新規感染者数につき、9月9日は78名(市中感染者77名)、10日は80名(市中感染者79名)、11日は206名(市中感染者197名)、12日は117名(市中感染者113名)で、累計の感染者数は3,062名となったと発表しました。内訳は次のとおり。
ア 9日:計78名
55名:アンマンで確認された感染者(47名は濃厚接触者、8名は調査中)
22名:バルカ(2)、マダバ(4)、ザルカ(3)、カラク(13)で確認された感染者
1名:国外からの帰国者
イ 10日:計80名
38名:アンマンで確認された感染者(23名は濃厚接触者、15名は調査中)
41名:カラク(9)、バルカ(19)、イルビド(7)、ザルカ(3)、マフラク(3)で確認された感染者
1名:サウジ国境で確認されたトラック運転手
ウ 11日:計206名
136名:アンマンで確認された感染者(60名は濃厚接触者、76名は調査中)
61名:カラク(9)、バルカ(33)、イルビド(9)、ザルカ(7)、マダバ(3))で確認された濃厚接触者
9名:国外からの帰国者
エ 12日:計117名
76名:アンマンで確認された感染者(33名は濃厚接触者、43名は調査中)
37名:カラク(3)、バルカ(15)、イルビド(2)、ザルカ(16)、ジェラシュ(1)で確認された濃厚接触者
4名:国外からの帰国者
(2)治療者数は、9月9日は34名、10日は62名、11日は103名、12日は72名。
(3)死亡者数は、9月10日に1名(39歳女性)、11日に1名(60代女性)、12日に1名(70代女性)で計22名。
(4)PCR検査件数は、9月9日は9,765件、10日は15,784件、11日は18,007件、12日は9,222件を実施、総検査数は968,247件。
本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。
夜間外出禁止令は、深夜1時(経済活動は深夜12時まで)から午前6時までとなります。これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
(日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限)
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 / Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班:担当 入江 及び 田口
TEL:962−6−5932005
FAX:962−6−5931006
P.O.Box.2835 Amman 11181 Jordan
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